2013/10/26

いよいよ小便禁止の鳥居に「紙バージョン」が。

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京都の街角で頻繁に見られる「小便禁止の鳥居」。

とうとう、古くは「清浄衣」(白い紙衣)に使われていた「白い紙」に描かれた鳥居です!

神聖なる神社の鳥居に小便をかけられるのか?まるでバテレン禁止令下の「踏み絵」的なアイコンですが……
これまで、スケールを縮小したリアルな鳥居や、
カラーテープで鳥居を象ったものばかり見てきました。

で、今回のバージョンは、「紙」に「鳥居」と「神」という字が書かれたバージョンです。
個人的には「いよいよ」といった印象を持ちました。

というのも、かつては年配の方々がよく……

「紙を踏むな!」

と怒っていたのを思い出したからです。
古来から紙は神聖なものとして扱われていただけでなく、
文字への「言霊信仰」もあったからでしょう。
これらを信じる信じないは別として、いくらビニールで覆ったとしても、
かりに黄色い小便が白い紙にかけたとしたら、あまりにも「不浄」なイメージが強すぎます。

それにしても、信仰の深い人なら、
恐れ多くて「小便禁止の鳥居」なんて発想すら生まれないだろうと思うのは私だけでしょうか?
「十字架バージョン」なんてできらら、敬虔なクリスチャンは何を思うか、知りたいところです。

2013/07/01

7月1日の誕生花「紫陽花(あじさい)」と花言葉。

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7月に入り、そろそろ梅雨が明けそうと思う頃に、
不思議と清涼感を感じさせて散っていく「紫陽花(あじさい)」。

紫陽花(あじさい)の花言葉には「移り気」や「心変わり」だったりしますが……

「緑〜白〜青〜紫〜赤紫〜赤」と咲き進むと七変化することにちなんでいるとも。

また「辛抱強い愛情」「元気な女性」や
「 一家だんらん」「家族の結びつき」を象徴する花でもあるらしいですが、
そのいっぽうで「冷淡」や「高慢」といった花言葉もあるそうな。

まさに七変化といったところでしょうか。

奇しくも7月1日の誕生花でもあります。

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2013/04/23

名古屋市長選挙のポスター:河村たかし・男の背中

Dscn3300瀬先週,所用で名古屋へ行ったとき,
いたるところで見かけた市長選挙のポスター。
選挙も終わり,
もう掲載しても問題ないので,

今更ですが……

圧勝した河村たかし市長です。
市民税5%減税との主張は,
行政側にとってはマイナス要因かもしれませんが,

そのじつ,庶民からすれば,
気分的に「消費できそう」といった趣のような気がします。

そんなことはさておき、
このポスターで印象的だったのが……

おなじみドラゴンズの帽子をかぶり自転車に乗った河村たかし氏のイラスト。
ニッコリ笑ってVサインなんかだと嫌らしさを感じますが,
この後ろ姿というのが私にとっては高ポイントでした。
人生を背中で語ってくれてるといったところでしょうか?!

Dscn3301_2それにしても「気さくな64才」って,
実年齢よりも「気さく」という形容が,
なんとも引きつけられるというか,
じつは知名度だけでなく選挙戦がうまいと思った河村たかし氏でした。


2013/04/17

おもしろ看板考「和気愛2」@名古屋・大須

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先日,所用で名古屋へ行き,なぜか訪れると様々な発見がある大須にて発見した飲み屋の看板。

「和気愛2」とは「わきあいあい」と読めばいいのでしょうね?!

ちなみに「わきあいあい」は,正式な四字熟語では「和気藹々」「和気藹藹」「和気靄々」「和気靄靄」と書くようで「あいあい」の漢字が使い慣れないものばかりです。

なので「和気愛2」は,じつにわかりやすい「当て字」ですね。とてもなごめるネーミングです。

ちなみに「愛×2」か「愛の2乗」なのか……まあ,どちらでもいいですね。

日暮れに,こんな看板が目に入ったら,それだけで心が癒されるかもしれません。

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ワンモアタイム!

閑話休題。そういえば,以前,こんなスナックの看板を見つけたことがありました。

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「TORK SALLON 愛」

カタカナ化すると「トークサロン アイ」ですね。

おそらく「TALK SALON 愛」と綴るべきところかと思いますが,
これはそうそうできないスペルミス,いや創造的なスペリングです!

かなり以前に発見したものですが,これだけインターネットも発達し,
日本で誤解も多いグローバリズム(いわゆるアメリカ的な)が話題にされる昨今,
こうした大らかさが許されない時代となりつつあるのではないでしょうか?

このところ,クール?なものがもてはやされるので,
むしろ発見する楽しみがあるのは,こういった「レアさ」だったりします。


2013/02/01

リアルになったマネキン人形

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成人式といえば目に留まるのが女性の振り袖姿。
男性も紋付袴が多くなると,
それもまた注目の的かと思いますが,
そういった出で立ちの男は,
なんだか知らないけど成人式で酔ってイベントの邪魔をするニュースで目立ってしまう。

そんな余談はさておき,
かつてなら,どんな和装のディスプレイでも,
顔は日本のアニメのごとく,妙に西欧化したマネキンでしたが…

正月期あるデパートのディスプレイで見かけた写真のマネキンを見て,
妙にリアルな,ある意味,イメージしがちな「日本人女性顔」だったので,
このことに何故か「新鮮さ」と「違和感」を感じてしまいました。

もしかすると,マネキンの顔って,
アニメ感覚の顔のほうが安心できるかもしれないと思ったには,
私だけでしょうか?

それにしても,デパートでディスプレイされる振袖って,
やっぱり色合いや柄がキレイですね。
お値段もそれなりにしますが。

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2013/01/27

酒場の隠語的な当て字:「女乳」

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時おり訪れる酒屋直営の立ち飲み屋で,
店の人に尋ねようとしながらも棚上げしていた疑問がありました。
写真のとおり,お酒の瓶が並べられた棚の上段に「その疑問」が掲げられていたからかもしれませんが。

「つき出し 女乳(立呑用)」

と書かれた「女乳」の意味です。

どうやら「女乳」とは「メニュー」の当て字というか,
ロンドンを「倫敦」と書くようなものかもしれませんが……

ただそれだけで納得していてはおもしろくないなあと思ってしまうのです。

江戸期の花街で作られた「隠語」かもしれないと。

たとえば吉原で一番位の高い遊女は「おいらん」と呼ばれましたが,漢字では「花魁」と書きます。これは一節によると,梅毒の症状が現れてやって一人前の「おいらん」と認められたそうです(妊娠もしにくくなるなどの理由もあり)。

いっぽう遊郭で遊ぶ男性も遊女を買って梅毒が発症することもありました。この梅毒,症状によっては鼻の先が欠けることから,「鼻(花)」の「先がかけ(魁)」るから「花魁」と書くというのが語られたりしますね。

そういう意味合いが歓楽街につきものの酒場で使われる「女乳」にもあるのではないか?
と思っているのですが……

ちょっと考え過ぎでしょうか?

まずは,次回,このボードが掲げられた立ち飲み屋の人に質問してみます。

2013/01/26

MISSING:鳥を探しています

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京都市内で発見した張り紙。

自分自身,過去に鳥カゴから飼っていたインコが逃げて行方不明になったことがありました。ペットのことを日本語で「愛玩動物」と書きますが,人間の都合で羽根を伸ばせなかった鳥にとっては,カゴのなかはストレス充満どころではないかもしれません。

これまで人間からエサを与えられていた元ペットの鳥が,どこまで外界でサバイバルできるか? そんな人間からの心配が届くなら,もう一度,ずっと束縛されたカゴへ戻ってくるかもしれません。でも,私の場合は,飼っていたインコが戻ってくることはありませんでした。

そんな余談はさておき,ふと発見した張り紙には,こう書かれています。

「My cherish bird "George" has gone to somewhere. If you have any information, please contact me. Reword if found.」
「私の大切な鳥のジョージがどこかへ行ってしまいました。何か情報がありましたら、ご連絡ください。見つけた方には謝礼を差し上げます。」

連絡先には欧米系の方の名前がありました。

この張り紙は京都で見つけたので,もし,この張り紙を作ったご本人が京都在住であれば,山も近くにたくさんあるので,自然のなかでエサを見つけてサバイバルできるかもしれません。といっても,この鳥を狙う外敵はそこかしこにいるので,別の意味でのサバイバルが待ち受けているかもしれませんが。

なんてことを,過去に飼っていたインコを逃がした経験から心配するいっぽうで,この張り紙に写っている鳥にはリアリティがないように感じていました。それと日本で多く見かけるペットの「探しています」系張り紙の多くは,たいてい,なんの加工も施していない写真で,ペットの年齢や特徴が事細かに書かれていたりします。おまけに貴重な個人情報としての連絡先電話番号も。そんなことを想像するにつれ,愛するペットを失うかもしれない動揺で,この張り紙のような整然としたレイアウトをする気持ちの余裕すらないと思うのです。

もしも本当に探しておられるなら「疑って申し訳ない」と思いつつ,この鳥の飼い主をインターネットで検索してみました。すると……

http://www.yonderartsparty.com/CelinaPudlik.html

上記のページでご本人を発見。YAP(Yonder Arts Party)なるアート関係の集団の一員でらっしゃることがわかりました。しかも,このページには……

「untitled A4, ink on paper」

とあります。これはもう,「鳥を探すこと」ではなく「張り紙という作品を発表すること」が本題ですね。

ときおりテレビ番組で,「道をたずねたら,どこの地方の人が一番親切なのか?」といった企画をサクラを使って放映することがありますけど,こうしてウェブサイトで作品として紹介されていると,親切心で「鳥を探している人がいます」と助け合いの声を発することができないのは,私だけでしょうか?

とまれ,「untitled A4, ink on paper」というタイトル等については,YAPのウェブサイトで発見することができました,ということだけ述べて,このテーマを終える事にします。


2013/01/23

交通広告「金麦」:ウォーホールのキャンベルスープ缶とは真逆の存在感。

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とある地下鉄の駅の通路を歩いていて,久々に「気持ちいいデザインの広告」と立ち止まった。

今までアルコール飲料の広告といえば,瓶や缶といった容器で認知されてナンボといったイメージが強くありましたけど,この広告には商品の目印ともいえる缶はシルエットのみ。文字としてのコピーも「うれしいのが、」とあるのみ。ロゴと泡しぶきだけで商品のイメージが喚起できるなんて,なんだか,ウォーホールのキャンベルスープ缶へのアイロニーとでもいうべきでしょうか?! 

「商品そのものの味わいは,実際に飲んでみてください!」と語りかけるような世界観でした。

この商品の主な購買層ともいえる中年男性に人気があるという壇れいさんの表情が指先までゆきとどいているようにも見え,殺風景な地下鉄の通路で「ちょっと早めに家路について,暖を取りながらゆっくり飲もうかな?」という気にさせてくれる,「うまいなあ」と膝を叩いてしまった広告でした。

ちなみに,自分自身は一切,リキュール類(発泡酒)は飲みませんが。苦笑。

2013/01/22

わが北新地 :: 里中満智子・近松門左衛門・アーバンツーリズム

大阪の歴史と文化を感じるアーバンツーリズムを語るうえで絶対に外せない北新地。特に本通りを歩いてみると,「文化銘板」と名付けられた北新地の文化遺産を,図版と説明文(日本語/英語)を錆びないチタンパネルで表現し,遊歩道に設置されています。

たとえば……

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北新地を舞台にした心中物・恋物語といえば,多くの人が近松門左衛門の『曽根崎心中』を思い浮かべるかと思いますが,同じ近松の『心中天網島』も,北新地にあった紀伊国屋の遊女・小春と天満の紙問屋・治兵衛の心中を扱った代表作の一つです。

上記の文化銘板では,この『心中天網島』の大事なシーンを大阪出身の漫画家・里中満智子さんが描いています。錆びないチタンパネルではありますが,残念ながら雨風や夜の街が苦手?な太陽光にもさらされているためか,現物はやや見辛いので,北新地社交料飲協会のウェブサイトでご確認ください。

http://www.kita-shinchi.org/new/bunkameiban16.html

ちなみに現代の北新地は,妖艶なホステスさんが接客するナイトクラブや高級料理店のみならず,リーズナブルな居酒屋もあったりして,けっこう会社帰りの会社員やOLさんの姿も見かけます。

また,夜の蝶とも呼ばれるホステスさんには,甘い蜜が漂いそうな美しい花が似合います。

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田園地区に咲く素朴な花には素朴な花の美しさがあれば,歓楽街(花街)を彩る花には刹那の美しさを感じてしまいます。それにしても歓楽街の花屋で出番を待つ花って,どうして華々しいのに,どこか儚さを感じてしまうのでしょうか? 

さて,花より団子でもないですが有名な堂島ロールじゃなくて……

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北新地ロールなるものを発見しました!
まんなかの生クリームの部分には赤いストロベリージャムでしょうか?
ハートを形どってあって,いかにも新地らしいアイデアだと感心し,ついついパブロフの犬と化してしまったのでありました。

とまれ,やはり,北新地の歴史を語る上で一番大切ともいえる物語とは……

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曽根崎心中であります。もちろん文化銘板でも紹介されていますが,写真ではやや説明等わかりづらいので……

http://www.kita-shinchi.org/new/bunkameiban14.html

北新地社交料飲協会のウェブサイトでご確認ください。

それにしても,この文化銘板,英語でも説明文がありますので,日本の文化に興味がある海外からの観光客や日本に在住する方が来られても,ある意味,真の「大阪流アーバンツーリズム」が楽しめるはずです。

そして大阪を何気なく訪れた方にとっても,近代的なビルの狭間から,この街で生きてきた人々の人間模様を感じとれるかもしれません。そんな「人間臭さ」が魅力的でもある北新地でした。

(余談)
アメリカのクリントン元大統領が北新地をお気に入りとの話を,何かのテレビ番組で見たことがあります。

2012/01/12

写真展「#曽根崎心中」の作品を新たに公開。

昨年,私が企画した展覧会「#曽根崎心中」のウェブサイトにて,
この企画に参加された 冴耶さんの作品(写真)を掲載しました。

曽根崎心中に登場する遊女・お初とは,
近からず遠からずの現代のキャバ嬢の日常を,
光と影で表現されています。

http://doublesuicide.jp/

↑こちらからご覧ください。

追伸:「#曽根崎心中」という,ささやかな企画ではありますが,
   もし興味があって,お手伝いしてみたいという方がいらっしゃいましたら,
   気軽にお声をかけてください。



より以前の記事一覧