2009/01/06

正月に飲んだ日本酒いろいろ:開運/國香/臥竜梅/王禄

Sakeここ最近,酒の話題は控えていましたが・・・
正月になると,飲む人数も増えるので,何本か良酒を飲み比べる楽しみがあります。

ちなみに・・・正月は,静岡県の酒をメインに飲む事が定着しています。
(「開運」というネーミングに惹かれて)


(●写真)左から順番に・・・

☆「開運 初蔵出し しぼりたて原酒生酒 20BY」(静岡)
 これは,静岡県にある一部の酒屋でのみ流通している・・・
 ふつうの「しぼりたて」とは別スペックの酒。
 兵庫産特A地区の山田錦60%精米で20度近いアルコール度数ながらも・・・
 飲み口は軽快で・・・米の旨味も見事に舌の上で浮かんできます。
 これの1年古いタイプを共同購入者の方から分けていただきましたが・・・
 味乗りが抜群で・・・このレベルで一升瓶2310円なら言う事なしです。
 ヘタリ無しで・・・日にちが経つごとに旨味が増してきます。

☆「臥龍梅 鳳雛 純米吟醸 生貯原酒 短稈渡船 19BY」
 これは19BYなので新酒ではありません。
 山田錦の父方の米「滋賀県産 短稈渡船」を55%精米して・・・
 酵母は香り立つ「明利酵母」,そして静岡で醸すと・・・
 滋賀県の蔵が多く醸す「渡船」の酒とは甘みをグッと感じる部分以外は全く違う・・・
 とても華やかな酒です。
 これも一升瓶が3000円なので,酒米の希少さを考えると,コストパフォーマンスは高いと思います。
 じつは火入れなので,これからじっくり飲みます。

☆「國香 特別純米 中汲み 無濾過生原酒 20BY」
 五百万石を55%精米なので「純米吟醸」といっても良い味わい。
 おりで白く濁っているタイプですが・・・日本酒度が+8.0でスッキリしています。
 独特なメロン系の香りが口に含むといっぱいに広がります。
 この酒は花冷えで,鍋と合わせて飲みたい。
 というか,正月になると必ず飲みたい一本。
 関西では手に入りませんが「國香」は好きな酒です。

☆「王禄 純米酒 山田錦80% 無濾過生原酒 直汲」
 東出雲町産の無農薬山田錦を80%だけ精米していますが・・・
 搾った酒を即,瓶に詰めているので,飲み始めからしばらくは,
 ガスでピチピチしています。
 80%精米で搾りたてとなると・・・粗いかな?と思っていましたが・・・
 後味に低精米っぽさを若干感じるものの・・・
 想像以上にやさしい余韻を感じた酒です。
 これまで飲んだ80%精米のなかでは,一番好印象の酒。

とまあ・・・こんな感じで一年中飲んでいるわけではないので,念のため。笑。

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2008/06/17

久々に日本酒の話題でも:「御湖鶴 新美山錦 純米吟醸」「綿屋倶楽部 純米生原酒」「黒部峡 蔵しぼり 特別本醸造 生原酒」

Dscf0100このところ「飲んだ酒」を書いていませんでした。^^;
空瓶ばかりの写真とともに,ちょっとしたコメントでも・・・。


★(●写真左)「御湖鶴 新美山錦 純米吟醸」

最近,テレビで蔵元が紹介されたようですが・・・長野県諏訪地方の若い蔵元の酒です。
今回,唯一の火入れですが,火入れゆえのスッキリ感もあり,
味わいの輪郭もハッキリしていて,酸味がいきいきしているのでサッパリした飲み口だったりしますが・・・
余韻として感じる甘みが優しかったです。
よく酒の味わいで「フルーティー」という表現が使われますが・・・
どこの蔵の「フルーティー」さに近いかというと「東洋美人」。
「東洋美人」がクールな美人なら,「御湖鶴 」は素朴なお嬢さんといった趣です。

(原料米:新美山錦/精米歩合:50%/日本酒度:+2/酸度:1.7/Alc:15.5度)

★(●写真中)「綿屋倶楽部(コットンクラブ) 純米生原酒」

地震で多く耳にする宮城県栗原市で醸された小粋なネーミングの「綿屋倶楽部(コットンクラブ)」 
この酒は,なんと日本酒度が「マイナス5」で,しかも「18〜19度の生原酒」です。
こんな数値を見てしまうと,一昔前のベタ〜っと甘い悪酒を連想してしまいがちですが・・・
酸度が高いので,意外に喉を通っていきます。
それでも・・・やっぱり「甘い」。その「甘さ」は米を噛み締める時の甘さと同じで「旨さ」を伴っていますが・・・
これからの暑い時期,こういう甘口の酒は,氷を浮かべてロックにしたりソーダ割りして・・・
清酒を知らない人にも楽しんでもらいたいものです。
ちなみに酒の味わいそのものは「旨い」です。たまには日本酒度マイナスの酒もいいですよ。

(原料米:ひとめぼれ他(酒店の表示による)/精米歩合:55%/酵母:協会901/日本酒度:−5/酸度:2.0/Alc18-19度)

★(●写真右)「黒部峡 蔵しぼり 特別本醸造 生原酒」

上記の二つと比べますと,特徴的にはオーソドックスだったりしますし,
無名の蔵ですが・・・よ〜く味わうと,なかなか米の旨味がいいです。
思うのですが・・・深酔いしない限り,特に夏の暑い時期には・・・
「アル添」してるぐらいのほうが後味がスッキリして,香りもほど良く,
けっして「アル添」を軽蔑すべきではないと考えます。

(原料米:五百万石/精米歩合:55%/日本酒度:+5/酸度:1.5/Alc:17-18度)


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2008/06/15

池本酒造訪問(&鯉の放流)/西友のうなぎ蒲焼

Dscf0081(●写真左)酒蔵の「命」井戸水。徳川慶喜の天狗党討伐陣の御前水だったとのこと。


☆14日(土曜日)。
 昨年も参加した「池本酒造 無農薬・無化学肥料・山田錦 米栽培」ですが,
 先月24日にあった田植えは事情により参加できず,
 田んぼへの鯉の放流から参加。
 
 田んぼへ鯉を放流する事により,
 雑草や虫を食べたり,
 あちこちを泳ぎ回ることで水が濁り,
 雑草の生育を鈍らせるといった効果があるそうです。
 そして何より,鯉が育つ安全な水田というわけです。

 鯉の放流は・・・100尾ほどなのであっという間に終わり・・・
 山間部の燕子花を見た後,
 蔵元である池本酒造へ。
 滋賀県北部の高島市今津町にあり,
 UCCコーヒーの量り売りまでしていて,
 ふつうの酒屋のような蔵元です。

 とまれ,以前から吟醸酒造りに力を入れていて,
 関西よりは関東で人気のある酒です。
 この冬,社長が亡くなられ,
 今は若き新社長が普通酒から「槽しぼり」で頑張っています。

 昼食は,蔵元すぐ近くにある
 「西友(にしとも)」という川魚系の料理屋で参加者の方々と。
 そこで新社長と二人,うなぎ一匹がのった特大のうなぎ丼を注文(●写真下)。
 これで税込み2310円なら,そう高くはないです。

 蔵元持参の「愛しぼり」(吟醸)/「純米大吟醸」/「大吟醸 斗瓶囲い」も自由に飲めるということで,
 充実の昼食でした。

 昨年は収穫前に鹿..etcに米を食い尽くされ,たった100kgの収穫でしたが・・・
 今年は十分な収穫量を期待したいものです。


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2008/05/23

京都で一番,落ち着く店:篠田屋

Dscf0017(●写真上)特別じゃない「中華そば」いわゆる「ラーメン」。450円。
(●写真中)「篠田屋を入って左側のテーブルで待ち合わせ」なんて粋かも?!
(●写真下)「中華そば」もいいが「にしんそば」が550円は奇跡!

☆篠田屋は京都・京阪三条駅の上にあります。
 道をはさんで南側には「山頭火」なるラーメン屋さんがあります。

 70年前からメニューになっている「中華そば」。
 別に特別な「何か」があるわけではありませんが・・・
 安心できる一杯です。

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 それにしても,こういう大衆食堂が,だんだん少なくなってきました。


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2008/03/17

芳水「山廃純米生原酒」:パワーあふれる味わい。

Dscf0770
新酒で,なおかつ山廃の生原酒となると・・・
酸味も旨味も,まだ若いながらにパワー感あふれる味わい。
若すぎて,とても燗酒という風情はないものの・・・

「生」の山廃づくりで感じる「味わいのフルーティーさ」は,
ちょっと熟成させると,干しぶどうやプルーンを思わせる渋みがあって,
個人的に好きです。
徳島の酒ですが・・・米は,滋賀県産の特別栽培米・玉栄。口に入れた瞬間は原酒ゆえに甘みが口に広がりますが・・・後半,パンチの効いた辛みで喉を通っていきます。

最近の酒は何だか似たような飲みやすい酒が多くて・・・と「お嘆きの貴兄に」,辛口の●●●でもないですが・・・こういう酒はいかがなものでしょうか?

(原料米:滋賀玉栄/精米歩合:60%/日本酒度:+5.0度/酸度:2.5度/アミノ酸:2.1度/アルコール度数:18.5度)

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2008/03/03

奈良の旨い酒:「櫛羅 純米 無濾過生原酒」

Dscf0359透明な一升瓶ゆえ・・・グラスで飲みたくなる酒ですが・・・
味わいはこの蔵の味を感じる和菓子風の麹の香りがあって「やさしい和系」といった感じです。

日本酒度が+6とあり,酸味もきいて口に入れた瞬間はキリッとしていますが・・・
千代酒造の酒全般に通じる,良い意味で「やわらか物」的な喉越し。

生原酒ゆえ,口に含むと,ほんのりフルーティーですが・・・
飲むと「千代酒造」を思わせる和菓子風の麹の香りが口に広がるので・・・
じつは猪口で飲むのがお似合いかも。

千代酒造には一度訪れた事があり・・・
この「櫛羅」に使われる山田錦も蔵のそばにある田んぼで栽培されていて・・・
正真正銘の「奈良酒」です。

生原酒ですが,雰囲気はとても柔らかいので,飲んでいて楽な一本です。


(原料米:櫛羅産山田錦/精米歩合:60%/日本酒度:+6/酸度:1.9/アルコール度:17.5/酵母:秘蔵)


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2008/01/31

究極の本醸造「大黒正宗」

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19BYの「大黒正宗 しぼりたて(生)」は,2回目です。
ボジョレーヌーヴォーじゃないですけど,
解禁日に飲んだ時は若すぎた味わいも・・・
一ヶ月経って・・・少し落ち着きだしてきました。

でも,これ一升瓶で2415円(四合だと1050円)!
今年の大黒正宗は,とても端正な酒です。
規格的には「本醸造」ですが,酒屋でスペックを聞いたら・・・
れっきとした「吟醸」と同じです。
それも,ふつうの大吟醸クラスよりも,ずっと味わいが深いです。

また「純米信仰」の頑なマニアにこそ,この酒を飲んでもらいたい。
「醸造アルコール」といっても、ちゃんと自醸の米アルコールを使えば・・・
「アル添」とは,お酒の味わいに「喉越しを良くする背筋を作る工夫」ということを。

この酒,最初の口当たりは原酒特有の米の甘みを感じますが・・・
喉を通るときには,ビシッとした辛みで胃袋に落ちて行きます。

「男酒」とは・・・こういう酒のことを言います。


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2008/01/28

酸が高いのに,とてもスマートな逸品:「東北泉 純米しぼりたて生 仕込み3号」。

080112_191801(●写真)「東北泉 純米しぼりたて生 仕込み3号」

この酒・・・買って,あっという間に飲み干してしまいました。

表示は「純米」ですが・・・麹米は山田錦50%精米,掛米は出羽燦々55%精米と・・・
スペックの上では完全に「純米吟醸」です。

「山田錦」のみならず「出羽燦々」を使ったお酒って,けっこう香りが高い酒が多いような気がしますけど,

この東北泉も,いつもの東北泉と同じように,香りはおとなしいです。
口に含んだ時の香りも清楚です。
アルコール度数は16.5ですが・・・ドカンとくるタイプではありません。

でも,酸度が1.8もあるのにアミノ酸度がたった0.8。
辛すぎなく,柔らかい旨味の中をスッキリとキレていく・・・とても出来の良い酒です。
個人的には「酸の高い酒」が好きなので,願ったり適ったり。

濃醇な酒も好きですが・・・こういう派手さがなくても,
少しずつ口に含むたびに品の旨さを感じられる酒に魅力を感じます。

同じ山形でも「十四代」あたりとは全く対照的な酒ですが・・・
「甘いマスクの,スッキリ爽やかな若手俳優」といった感じの・・・
ちょっと中性的なお酒と表現しておきましょう。


(原料米/麹米:山田錦,掛米:出羽燦々/精米歩合,麹:50%,掛:55%/酵母:協会901/日本酒度:+4/酸度:1.8/Alc16.5度)

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2008/01/01

2008年・正月の酒:ラインアップ。

Dscf0043正月といえば・・・「飲む」ことがメインと宣言させていただきます。笑。
2008年・正月用酒のラインアップでも。
いずれも外れナシ!

●喜久醉 しぼりたて 普通酒 無濾過生原酒 19BY 
 (【アルコ-ル度数】 19~20゜/【日本酒度】+3.0/【酸度】 1.7/【原料米及び精米歩合】黄金晴70%精米/ 【酵母】 静岡酵母)
 本当に普通酒なのか!綺麗で丸みのある甘み。生の新酒でも燗が旨い!

●駒泉(こまいずみ) 吟醸純米 生原酒 18BY
(【アルコ-ル度数】17~18゜/【日本酒度】 +3/【酸度】 1.5 /【アミノ酸度】1.5/【原料米及び精米歩合】華想い55%精米/【酵母】青森県酵母)
 これは一番「香り系」。文句なく旨いが・・・こういう香り系は新酒で楽しみたいところ。
 でも,まだ一口だけしか飲んでないので後日期待!

●開運 初蔵出し しぼりたて原酒生酒 19BY
(【アルコ-ル度数】19~20゜/【日本酒度】+4 /【酸度】1.5./【アミノ酸度】1.4/【原料米及び精米歩合】兵庫産山田錦60%精米/【酵母】静岡酵母HD-1)
 パワーのある旨味は,これが一番。静岡限定の本醸造。
  
●翠喜 純米吟醸 無濾過生原酒 直汲み 19BY
(【アルコ-ル度数】16~17゜/【日本酒度】/【酸度】/【アミノ酸度】/【原料米及び精米歩合】長野産美山錦49%精米(麹米)/55%精米(掛米)/【酵母】)
 実弟が帰省用に購入。綺麗な出来上がりでは,今回ダントツ。さすがは東京・小山商店がプッシュしていた酒。

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2007/10/15

見た目はふつうでも鴨系スープの粋なラーメン


Dscf0544_2 「夢を●れ」とか「高●」といった
 マスコミを騒がせるラーメン屋が密集する京都・一乗寺。
 行列をなす店がいっぱいありますが・・・
 そんな光景を無視して・・・

 「今日のスープ」(●写真上)

 を入口でチェックしつつ・・・

 鴨ベースのスープに感無量です。

 (●写真下)は土曜日に食べた・・・

 「岩のりネギラーメン大/チャーシュープラス」

 です。

 鴨ダシのコクと岩のりの磯の香りが・・・
 見事にマッチして・・・美味い!

 9月にもスペインの友人と食べましたが・・・

 「Delicious!!」

 を連発していました。

 元フレンチのシェフの店というヒントだけは出しておきます。

 興味のある方は,上記のヒントを手がかりに食べてみて下さい。

Dscf0545

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2007/10/08

無農薬・無化学肥料の山田錦を稲刈り・・・しかし・・・

Dscf0496(●写真上)猿・猪・鹿らが稲穂を食い荒らす・・・
(●写真中)得意技?!小学生の体験学習以来の足踏み脱穀機
(●写真下)足踏み脱穀機の様子

☆日曜日は・・・
 来年の春に飲む酒の原料となる
 無農薬・無化学肥料の山田錦の稲刈りに行きました。

 が,事前に・・・

 「栽培した稲穂の大半を猿・猪・鹿らに食い荒らされ・・・
  仕方なく火曜日に大半を稲刈りしました」

 という報告があり・・・

 結局,(●写真上)のように,ほとんど残りかすのようになった稲穂を確認し・・・
 
Dscf0503

 近所で栽培していた同じ山田錦の稲刈りと
 来年の苗を育てる為に種となる米の選別を兼ねて
 民俗額資料館あたりでしか見かけなくなった足踏み脱穀機を体験しました(●写真中)。

 ちなみに,足踏み脱穀機は小学生の体験学習でコツを覚えていたので・・・
 作業後,参加者の人に・・・

 「慣れた手つきでしたね」

 と言われる始末。

 ちなみに,一反(約300坪)での収穫高は・・・
 たったの100kg。
 2俵(120kg)にも満たず・・・
 いかに農業が大変であるかがわかります。

 ふつう一反で8俵(480kg)位取れれば良しとされるらしいので・・・
 相当量の米を動物に食べられた事になります。

Dscf0500

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2007/09/13

夜の川床STARBUCKS

Dscf0321私は,自分からSTARBUCKSに行くことは,ほとんどない。
あの値段で「プラスチックのカップは許せない!」と思うからです。
個人的にアメリカ資本の飲食産業は,あまり好きではない。

でも,この京都・三条大橋横にあるSTARBUCKSは・・・
連日,凄い人の数。
特に海外から来られた人達の姿が目につきます。

ここなら,京都の夏の風物詩「川床」も一年中楽しめます。



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2007/09/12

一度は食べておきたい「みやこ」の大阪寿司。

Nao810958065412携帯電話の写真を整理していたら・・・
靫公園(戦後に米軍の関西での拠点だったとは意外)近くにある大阪寿司の・・・

「みやこ」

で食べた押し寿司が出てきました。

まわりはお洒落なカフェやバーが並んでいるのですが・・・
ここだけは木造で・・・
しかも暖簾をくぐるには奥まった軒先にまで行かねばならず・・・なんですね。
写真が食した大阪寿司ですが・・・
江戸前の握り寿司と違い箱にネタやお米を詰めて押すスタイルです。
一見するとちょっとだけという感じがしますが,
押してあるのでけっこう食後の充実感があります。

お味は・・・エビ・鯛・アナゴのネタどれもおいしいですが,
とくにアナゴは米と米の間にはさんであるシイタケの・・・
甘いタレでじっくり煮込んだ旨みが秀逸。
やわらかく口のなかでとろける感じです。
アナゴの香ばしさとのコントラストがたまりませんでした。
花も添えてあって見た目にも美しいです。

大阪という街に生きる人の「粋」を感じます。
ギラギラのネオンサインだけが大阪ではないと感じさせます。

まあ,こういったお店は日曜や祝日がお休みだったりしますし,
主人も高齢だったりしますから,
食べに行くときのタイミングが大事というか・・・。


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2007/09/06

チョコレートっぽい香りがする氷温熟成酒「篠峯 純米生酒 雄山錦」

Dscf0341☆酒屋の冷蔵庫で約3年6ヶ月の間,眠り続けた
 「篠峯 純米生酒 雄山錦」を購入。

 少し前,同じ篠峯の「凛々 生酒」の5年熟成が
 奇跡的ともいえる綺麗な熟成感だったので,
 この酒には,別の「何か」を求めてみました。

 早速,飲んでみると・・・
 こちらは「bitter」というよりは,
 やや「mild」なチョコレートを思わせる味わい。

 ちなみに「生」ですと,
 ヘタって具合の悪い酒は「生老ね香」が吐き気を催すこともありますが,
 これは皆無。

 そういえば,以前に,14年間熟成させた生酒を飲んだことがありますが・・・
 そこまでの年月を経ると,完全にチョコレートの液体みたいな雰囲気でした。

 同じ酒とはいえ,
 若い生酒では新鮮なフルーツみたいな味わいなのに・・・
 熟成させると,味わいがチョコレートだったり,ドライフルーツっぽかったり・・・
 
 いろいろと味わいの違いがあっておもしろいです。

(原料米:富山県産雄山錦/精米歩合:60%/アルコール度:16.8度)

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2007/08/16

日本酒で仕込んだ,ゆず&レモン酒

070815_205801☆(●写真左)「富久長 純米ゆずレモン酒」

 暑い日が続くので,たまにはリキュール系の酒でも・・・と,
 女性杜氏で有名な広島・富久長の「純米ゆずレモン酒」を購入。
 驚くことに・・・
 一升瓶1本分換算で,なんと約27個分ものレモンとゆずが使われているそうです。
 これは500mlなので,約8〜9個分になります。

 ちなみに,広島県は,日本のレモン発祥の地だったのですね。 

 ホワイトリカー(焼酎)は一切使ってないし,
 甘みも,果汁と,純米酒と,蜂蜜のみ。
 日本酒で仕込んだ梅酒同様,じつに甘みがスッキリしてます。

 ゆずとレモンの酸味が相乗効果となって,
 夏には,とても清涼感を感じますし,
 飲めば,果汁の素材の良さが,すぐにわかります。

 ただ,他の酒を飲む場合は,
 グラスを替えたり,何かで口直しをしないと,
 ゆずとレモンの香りが口中を支配してしまいます。要注意。

 でも,この暑い季節,この酸味のサッパリ感が,梅酒より,そそります。
 
 使っている材料も,美容と健康に良さそうです。笑。


(純米酒/広島県産レモン/高知県産柚子/蜂蜜:アルコール度数/8〜9度)

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2007/08/11

夏に清酒をロックで:大黒正宗 しぼりたて

070810_204201 「大黒正宗 しぼりたて(生原酒)」

冬季限定の酒ですが・・・
今の時期になって,味がのってきてます。
「しぼりたて」の時期にはシャープに感じた辛さも,
この暑い夏には,爽快な辛さに。
しっかりした造りの酒なので,
氷を浮かべて「ロック」も全然平気。
この酒ほど,氷が融けても味わいに強いコシがある酒は,滅多にお目にかかりません。

純米信仰の方,本醸造タイプも悪くないですよ。
しかも,この酒は,話によると,蒸留した米焼酎(柱焼酎)が「醸造アルコール」ですから。


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2007/08/05

北海道産の米で仕込まれた酒:「篠峯 純米生原酒 うすにごり」

070802_190201☆さすがに暑さが身にしみると,

 燗酒が身体に良いと言っても,

 冷たい酒も飲みたくなります。

 というわけで「篠峯 純米生原酒 うすにごり」(千代酒造/奈良県)

 この酒,北海道産の「吟風」という米で仕込まれた酒です。

 「生原酒」で「うすにごり」ということもあり,

 麹の香りや,最初に口にした時の甘みも感じますが・・・

 意外に,後味はスリムな印象。

 「もっと!もっと!」と旨味が押し寄せてこない分,

 食事中でも抵抗感なく飲める「生原酒」です。

 この時期なら,氷を浮かべてロックとか,酢橘(すだち)割もいいかなと。

 「うすにごり」でない,澱を引いたバージョンも飲んでみたいものです。


 とまれ,基本的な味わいは,飲み慣れた「篠峯」であることは,間違いありません。

(アルコール度数:17.8%/日本酒度:+4.5/酸度:1.8/原料米:吟風/精米歩合:自家精米65%/使用酵母/協会9号酵母+自社培養酵母)

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2007/08/01

夏の燗酒:正規価格なら燗酒の味わいに納得。

070729_203401☆先週,久々に夏風邪になり,
 身体の節々が痛くてたまりませんでしたが・・・
 こんな季節,疲労のみならず「冷房病」だったりするので,
 身体中の血行を良くするためにも,
 適量の燗(ぬる燗)を風邪の間も飲みました。

 とにかく,身体は温まるのに,発汗でクールダウンできるので,
 風邪の回復も早かったと思います。

 というわけで,このところ燗専用に飲んでるのが,
 「越乃寒梅 別撰 特別本醸造」(●写真左)

 これ,高い値段でプレミア価格がついていますが・・・
 正規価格で買える店があるので,「越乃寒梅」はときどき飲んでます。
 
 精米歩合55(54)%で,2540円(1800ml )は
 じつのところ,凄く良心的。

 一番安い白ラベル(普通酒/2030円)との差は,
 一口では微妙ですが・・・
 燗にしたとき,柔らかい味わいの膨らみは,
 「特別本醸造」のほうがあるかな?といった感じ。

 味わいは,一世代古い感は否めませんが・・・
 燗酒としての「円やかさ」と「バランスの良さ」は
 正直に素晴らしいの一言です。


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2007/07/30

復活:オレンジミルク珈琲

503437628_86☆飲食に関しては
 恐ろしいぐらい偏食がなく
 好奇心をもって新しいメニューにトライします。

 というわけで・・・
 入口の看板に書かれた「復活」と二文字の誘惑に負け
 いったい,どんな味がするのか?!と・・・

 昔,CMで「いつでもどこでもUCCコーヒー」というフレーズがあったのを思い出しつつ,
 生まれてはじめてUCCの直営店へ。

 何の迷いもなく

 「オレンジミルク珈琲」を注文。

 今どき,どこへ行っても,席まで自分で商品を持って行くのか!
 と思いつつ・・・

 京都・寺町という場所を意識して作ったと思われる
 日本庭園が見える場所を確保(●写真)。

 隣では・・・発音から,アメリカ人かカナダ人らしきカップルがいるけど・・・
 えっ?! 女性はペットボトルのファンタグレープを持ち込んでる!

 と他愛のないことを思いつつ・・・「オレンジミルク珈琲」に口をつける。

 コーヒーそのものは・・・「甘っ!」
 これは,間違いなく缶コーヒー(ロングラン)で使われてる
 「乳飲料」表示のコーヒーを,そのまま使ってるな。

 でも「特製オレンジホイップクリーム」や
 オレンジマーマレードが

 意外にもコーヒーに爽やかな酸味をプラスして,
 相性良いです。

 スターバックスみたいにプラスチックの容器(大嫌い!)ではなく
 まるでカクテルのモスコミュールみたいな銅のカップ。
 よって,かなり表面に冷たい汗をかきます。
 いかにも「冷たい」ってイメージを演出しています。

 スターバックスのキャラメルマキアートあたりが好きな人なら
 ハマれる味かも。

 http://www.ueshima-coffee-ten.jp/

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2007/07/24

おてんば娘的味わい:土佐しらぎく あらばしり 辛口吟醸生

Dscf0139「土佐しらぎく あらばしり 辛口吟醸生」
 
 「あらばしり」とは,お酒を搾るとき,最初に圧力を加えなくても,自然に垂れてくる酒のことです。
 よって,新酒本来の味わいを瓶詰めしたタイプ。
 香りが高くて,でも,荒々しさもあり,「生酒」の醍醐味を一番味わえるのではないでしょうか?!
 夏になって・・・旨味も増してます。

 全体的に,華やかな香りがある「土佐しらぎく」。
 辛口のあらばしりでも,最初の口当たりは,
 男っぽい辛口というよりは,ほのかに優しい甘みも感じます。
 でも後味はキレがあってスッキリ。

 もう少し安い「特別本醸造あらばしり生酒」もあります。
 年々おいしくなってる感がある「土佐しらぎく」ですが・・・
 値段設定が低めなので,綺麗な吟醸香を求めている人にはお得な酒ではないでしょうか。

(原料米:松山三井/ 精米歩合:55%/アルコール度:18.0〜19.0/ 日本酒度:+6/ 酸度:1.6/酵母/A-14)



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2007/07/22

オレンジ&ミルク風味のコーヒー

503437628_86☆飲食に関しては
 恐ろしいぐらい偏食がなく
 好奇心をもって新しいメニューにトライします。

 というわけで・・・
 入口の看板に書かれた「復活」という二文字の誘惑に負け
 いったい,どんな味がするのか?!と・・・

 昔,CMで「いつでもどこでもUCCコーヒー」というフレーズがあったのを思い出しつつ,
 生まれてはじめてUCCの直営店へ。

 何の迷いもなく

 「オレンジミルク珈琲」を注文。

 今どき,どこへ行っても,席まで自分で商品を持って行くのか!
 と思いつつ・・・

 京都・寺町という場所を意識して作ったと思われる
 日本庭園が見える場所を確保(●写真)。

 隣では・・・発音から,アメリカ人かカナダ人らしきカップルがいるけど・・・
 えっ?! 女性はペットボトルのファンタグレープを持ち込んでる!

 と他愛のないことを思いつつ・・・「オレンジミルク珈琲」に口をつける。

 コーヒーそのものは・・・「甘っ!」
 これは,間違いなく缶コーヒー(ロングラン)で使われてる
 「乳飲料」表示のコーヒーを,そのまま使ってるな。

 でも「特製オレンジホイップクリーム」や
 オレンジマーマレードが

 意外にもコーヒーに爽やかな酸味をプラスして,
 相性良いです。

 スターバックスみたいにプラスチックの容器(大嫌い!)ではなく
 まるでカクテルのモスコミュールみたいな銅のカップ。
 よって,かなり表面に冷たい汗をかきます。
 いかにも「冷たい」ってイメージを演出しています。

 スターバックスのキャラメルマキアートあたりが好きな人なら
 ハマれる味かも。

 http://www.ueshima-coffee-ten.jp/


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2007/07/14

ラーメン風呂/カレー風呂/露天ワイン風呂....etc,これ全部,人間が入れます!

古くは,かのクレオパトラが美のために牛乳風呂に入り・・・
昨今,何かと話題沸騰の藤原紀香も日本酒風呂で半身浴らしいですが・・・

口から入れて身体の中に入れて良いものは・・・
身体の外から皮膚に吸わせても良いということでしょうか?!

正月の「箱根駅伝」でよく耳にする小涌園(こわきえん)。
その近くにある「ユネッサン」は・・・

ある意味「ディズニーランド」より,
ゲテもの好みの人には楽しめる企画が満載です。

☆その筆頭が「ラーメン風呂」

http://www.yunessun.com/event/ra_men/index.html
↑どうやら本当にトンコツ風味の湯みたいで・・・
 コラーゲンたっぷりとは期待させられますが・・・
 匂いはいかがなものか?!
 おもしろいのは「心への効能」

 <冷淡になった心を温め,情熱を取り戻す>

 麺の形をした入浴剤を,一日三回投入するそうです。
 いってみれば「替え玉」みたいなものですね。

☆暑い夏には「カレー風呂」だってある!

http://www.yunessun.com/event/curry07/index.html

☆「本格コーヒー風呂」は東京・中目黒にあるアートコーヒー協力!


http://www.yunessun.com/guide/yutopia02.html

☆真っ赤で,ややグロテスクにも見える「露天ワイン風呂」も!

http://www.yunessun.com/guide/yutopia08.html


こういうのを見ていると・・・
ギャグ系マンガで味噌汁風呂とかっていうシーンがあったのを思い出しますが・・・

人間の限りなき欲望を感じてしまいます。

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2007/07/13

「こってり。うまっ」:ベッキーとラーメンの関係。

Dscf0066(●写真)
すっかり木村勉社長と並んで「天下一品」の顔となったベッキー。
浴衣も白い半襟見せて・・・なんか涼しげなラーメンが出てきそう・・・
と思ったら大間違いで・・・
ポスター下に「スープからまる<手もみ麺>も、出たよ」
って,ますます暑苦しそうだ。^^;

Dscf0068(●写真)
久々に食べた「こってり/大/ニンニク抜き/ネギ大」
化学調味料系の味わいもありますが・・・
東京でいえば「ホープ軒」や「二郎」(三田)同様・・・
スープを飲み干す頃には・・・くどくて辛い。^^;
それでも,間が空くと食べたくなるから許してしまう。笑。


Dscf0070(●写真)
スープを飲み干すと見えてくる
「明日もお待ちしてます」
じつはこれ・・・
TVチャンピオン「ラーメン王選手権」でも・・・
この丼鉢が出題されてました。

くどい・・・と思いつつも・・・

木村勉社長の言葉

「正しい努力」

という言葉を目にすると・・・

言い得て妙と思う今日この頃。
無駄な努力をすると,羽賀研二みたいになるからなあ。^^



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2007/07/08

酒屋で五年間の氷温熟成「篠峯 凛々」

Dscf0048☆「篠峯(しのみね)凛々(りんりん) 無濾過生酒 13BY」
 酒屋の冷蔵庫で五年間,
 良く言えば「氷温熟成」
 悪く言えば「売れ残り」。
 でも,よく買われずに残っていました。
 今年の酒は・・・春に買って凄く若い印象があったので,
 思い切って生の熟成物を購入。

 これが大当たり。
 老ね香はゼロ。
 酸味にも張りがあって,旨味にも奥行きがあるので,
 これは良い買物です。
 生の熟成物は,いくら管理がよくてもヘタっていることもあり,
 言ってみれば購入することが「賭博」。
 
 でも,今回のような大当たりもあるので楽しいです。
 これで一升瓶2940円なら言う事無し。
 
(原料米:岡山産備前雄町/精米歩合58%/アルコール度数16-17度 /9号酵母)

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2007/07/04

男尊女卑か? !「コカコーラZERO」

482458859_38☆ジャンクフードは食べませんが,
 何故か喉が渇くと欲しくなるコーラ。
 しかも・・・本当は砂糖入りより身体に悪い「0カロリー系」ばかり。
 一応,「太らない」のと「虫歯」対策をしているつもりですが,
 添加物の嵐!

 そんなことはさておき・・・
 コンビニの冷蔵庫でも,すっかり占有率の高い感のある
 「コカ・コーラ ZERO」。
 確かに,従来の「light」よりは旨味がガツンとしてますが・・・

 (●写真)のPOPに
 「日本の男よ、ためらうな。」
 って,いくらマーケティングで割り出した購買層とはいえ,
 「日本」と「男」って・・・なんやら保守反動系政治家の発言みたいだな。笑。

 といいつつ・・・「ためら」わずに,買ってしまいましたが。苦笑。

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2007/06/22

ドライな青空を感じる酒:「英君 吟醸 袋吊り雫」

Dscf0896☆「左利き」という言葉には・・・
 利き手が「左」という意味と,「酒飲み」という意味の二つがあります。
 今,ふと思い出したわけですが・・・
 左利きにかんする自著と物々交換でいただいたのが・・・
 
 「英君 吟醸 袋吊り雫」(●写真左の左側)

 静岡県由比町の酒です。
 あまり酒に興味の無い人でもわかり易く言えば.
 テレビのCMで東大出身の俳優・矢崎滋が
 「まる〜」なんていってた白鶴のパック酒で「静岡県由比漁港」バージョンがありましたが
 まさしく「そこ」の酒です。
 
 東名高速道路にあるパーキングエリアの中でも,
 楽しみなのが,由比の「桜えびのかき揚げ」。
 理想は桜えびのかき揚げを食べながらの「英君」と言ったところでしょうか。

 ちなみに・・・由比町の酒といえば「正雪」という酒もあり,
 今年の3月に平成4年度醸造「正雪」の純米大吟醸の「生!」を飲んでます。
 15年程の熟成期間を経た酒で,味わいは完全にチョコレートでした。

 さて,本題の「英君」へ。
 精米歩合は50%ですが・・・鑑評会出品酒と同じ「袋吊り」。
 モロミを入れた袋から滴(したた)り落ちた雫(しずく)を集めた,
 とても贅沢な造りの酒です。
 精米歩合が50%なので「大吟醸」を名乗れますが・・・
 良心的な蔵ほど「精米歩合50%」なら「吟醸」ですね。

 昨晩に開封したばかりなのですが・・・飲んでみての印象は・・・

 平成17年度醸造ですがヘタりは全くなく,背筋の通った味わい。
 「立ち香」は,思ったよりもおとなしい。
 「含み香」は,鼻から抜けていく瞬間「あっ静岡の酒!」と一発でわかります。
 栓を開けたばかりのときは,ほのかにマスカットっぽい香りもありますが,
 静岡酵母独特の青リンゴやメロンっぽい香りがしますね。
 静岡酵母系の新酒は,メロン喰いに喩えれば
 ,かなりスプーンで果実をすくっていってから感じる若い味わいが独占したりしますが,
 1年の熟成期間があるためか,熟(う)れてる部分のトロ味も前に出てきてます。

 原料米が五百万石だからでしょうね・・・袋吊りの雫酒でも,スマートな味わいです。
 後半のシャープな苦みも,たぶん,この五百万石からの由来かもしれません。

 春に,同じ「英君」の「大吟醸 いろは」を二度味わう機会がありましたけど・・・
 「大吟醸 いろは」は酵母が「明利酵母」とあり,出品酒系の味がしますが,
 こちらは「静岡酵母」なので,より静岡の酒を実感できるタイプかなと思いました。

 昨晩でかなり減りましたが・・・一度,人肌燗も試してみたいです。

(アルコ−ル度数:17.5゜/日本酒度: +6/酸度: 1.2/原料米:五百万石/精米歩合:50%/酵母:静岡酵母HD-1)



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2007/06/17

旨味炸裂「大治郎 うすにごり 純米 生原酒」

Dscf0843☆2月末頃,某立ち飲み屋で一杯だけ飲んだ,
 「大治郎 うすにごり 純米 生原酒」(●写真)。
 「うすにごり」と書いてありますが,オリは,ほんの少しで透明感があります。
 4ヶ月前に飲んだ時も・・・「すでに味が濃いなあ」と思ったのですが・・・
 今,飲んでいると・・・最初の一口目は・・・フルーツの蜜の寄せ集め!みたいな味わい。
 熟れたメロンやリンゴっぽさもあるか?!(純米吟醸だとライチ様の香りもある)
 
 最近の大治郎は,以前に比べてスマートになりつつありますが・・・
 これは久々に「パワフル」な大治郎です。
 綺麗な酒とは対極にある「濃厚」な味わいで「酸味」が主張します。

 しかし,濃いなあ。苦笑。
 一升瓶2310円ですが,ある意味,詰まってる内容からいけば安い酒かも。
 ただ,濃過ぎる感もあるので,これからの季節は・・・
 氷を浮かべてロックや,ソーダで割ったり,
 酢橘(スダチ)や柚子,レモンあたりを軽く搾っても,酒が負けません。

 醸造アルコールが添加してある原酒で18.2%なら有りがちですが,
 これは純米の原酒。
 口当たりは優しいが,パンチ力満点の旨口系です。
 ちなみに,ふつうの生は17.6度と,割り水してあります。

(日本酒度±0/使用米:吟吹雪/精米:60%/酸度:2.0/使用酵母:9号/アルコール度:18.2%)

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2007/06/13

無農薬山田錦の水田に鯉を放流:湖面を彩る「燕子花」

Dscf0732☆日曜日は,早朝5時から起床し・・・
 酒屋からのお迎えの車に乗って,
 先月,「琵琶の長寿」池本酒造の山田錦を田植えした高島市今津町酒波へ。
 今回の目的は,田んぼに小さな鯉を放すこと。
 その鯉達が,外敵である鳥から身を守るため,
 水田をあちこち動き回ると水が濁り,雑草が生えにくくなる,
 という,自然の摂理を利用した農法です。

 水田を見たところ・・・ 「無農薬山田錦」 は順調に生育しておりました(●写真)。


Dscf0746ところが・・・集合時刻の午前7時に現地へ到着したものの・・・
 来ているのは,酒屋と私と,もう一組(酒屋の客である家族連れ3名)のみ!
 どうやら,午前7時では集まりが悪いので,蔵元が午前10時へと全体集合を変更したらしい。
 酒屋が蔵元の専務に電話をかけたら,そんな調子だったので,
 酒屋とその一行は,先に指導してくれる農家の家に待機している鯉を網ですくい,
 大半の鯉を水田に放流(●写真/鯉を持つ手は池本酒造専務)。

 じつは,水温が低い時間帯に放流して,鯉が,その水温に慣れておかないと,
 水温が高い時に放流すると,死んでしまうらしい。

 その後,午前10時に30〜40名近くの参加者が集まりましたが,
 残った十数匹を子供達が放流しただけ。^^; ところが・・・集合時刻の午前7時に現地へ到着したものの・・・
 来ているのは,酒屋と私と,もう一組(酒屋の客である家族連れ3名)のみ!
 どうやら,午前7時では集まりが悪いので,蔵元が午前10時へと全体集合を変更したらしい。
 酒屋が蔵元の専務に電話をかけたら,そんな調子だったので,
 酒屋とその一行は,先に指導してくれる農家の家に待機している鯉を網ですくい,
 大半の鯉を水田に放流(●写真/鯉を持つ手は池本酒造専務)。

 じつは,水温が低い時間帯に放流して,鯉が,その水温に慣れておかないと,
 水温が高い時に放流すると,死んでしまうらしい。

 その後,午前10時に30〜40名近くの参加者が集まりましたが,
 残った十数匹を子供達が放流しただけ。^^;


Dscf0787 その後は蔵に戻って「利き酒」をしたり・・・
 昼食後は希望者が,マイクロバスに乗って
 処女湖という場所に群生する燕子花(かきつばた・写真)を見学し解散しました。

☆その燕子花(かきつばた)。
 アヤメ科の多年草。
 花言葉は・・・
 「懐かしい追憶」
 「信じる者に幸運」 
 「よき便り」
 「神秘的な人」
 などがあります。

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2007/06/09

男に「買わせる」雑誌発見!

Dscf0719☆滅多に雑誌を買わないのに,一目惚れしてかった「サライ」。
 「【全82ページ大特集】人生の幸福は厨房にあり 男の料理 基本の「き」」
 ということです!

 この特集の中で,ある料理の大家が・・・

 「失敗しても発見があり、楽しいのが、料理の醍醐味」

 と言っておられます。
 付録等も充実しておりまして・・・
 (●写真左)のように,スーパー等で使う「エコバッグ」や
 切り取って使う「料理カード」まで!
 自動車を運転するなんてことが男女「当たり前」になってきた昨今,
 次に男女共通する「当たり前」は「料理」でしょうか?
 まあ,料理なんて,本当は・・・育った家庭には「家庭の味」があって,
 それを親から習えばいいわけですが・・・
 こうして雑誌で「プロが直伝」すれば・・・
 例えば,一昔前のドラマみたいに,

 「これは,うちの家の味噌汁の味じゃない」

 と,嫁をイジめる姑の嫌味もなくて安心かもしれません。
 とまれ・・・この特集号は・・・
 男性のみならず,女性が男性に買い与えておくのも良いかも?!
 いや! 女性が自分用に買えばいいですよ。エコバッグが付いてますから。
 肉ジャガや親子丼等・・・基本的な料理は一通り掲載されています。

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2007/06/06

派手さはないが・・・見返り美人な酒「池月」

Ike石川県の「池月 みなもにうかぶ月 吟醸 ふな掛あらばしり」です。
派手さはありませんが,「生」の「あらばしり」なので,フレッシュ!フレッシュ!フレッシュ!という味わいです。
香りは・・・爽やかな「メロン香」の後に,お米の旨味が広がる印象。
槽(ふね)で搾っているので,味わいも優しい。

さすがに35%精米あたりの大吟醸ほど「喉ごしの滑り」はありませんが・・・ 綺麗な酒。
後で調べてみたら・・・

なんと麹米は「40%精米」(掛米は50%)!! 
これで四合瓶1575円は安い。

http://www.m-ken.net/maiikai/toriya/
↑蔵の説明のとおり・・・「鳥屋の水は、軟水で、出来る酒もどちらかと言えば、線の細い、女酒です。しかし、米の旨味を十分に引き出した、飲み飽きしない、シャープな辛口酒」ですね。


まだまだ,日本には無名でも良い酒をつくる蔵があると実感した一品です。


(使用米:山田錦<40%精米>・五百万石<50%精米>/日本酒度:+4.0/酸度:1.2/アミノ酸度:0.8/アルコール度数:16.2) 

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2007/06/04

早慶戦:野球&ラーメン。

☆この週末は・・・日頃,滅多に見ない「東京六大学野球・早慶戦」
 を何と2戦,テレビで見てしまいました。
 何とも世間的でありますが・・・「ハンカチ王子」斉藤佑樹選手を見てみたかったためです。
 そのために,2戦目(日曜日)も見るハメに。^^;

 ちなみに,慶應義塾大学関係者から見れば,
 「早慶戦」ではなく「慶早戦」と呼ぶそうです。
 2つの「广」の中に「K」と「O」を入れて「慶應」と書く人がいたら・・・
 それは間違いなく早稲田の関係者と思って間違いないです。

 それにしても・・・早稲田は,出身高校が「野球学校」だらけじゃないか!
 むしろ,地方の公立校出身者が多い慶應のほうが,頑張っている。
 自分は早稲田出身なのに,一戦目は「慶應勝て〜」と思った。爆。
 いや,学生時代,1勝1敗だと三戦目があって,
 たいてい月曜日の講義が休講になるから,それを思い出しただけかもしれない。

 まあ,早稲田のスポーツ大学ぶりは,今にはじまったわけではなく・・・
 大学の卒業に必要な単位取得のための「体育」の講義なんて,
 100種類はあるかと思われるスポーツから,自由選択してコンピューターで決定するというもの。
 中には,ボクシングや自動車(ラリー),ヨット,相撲,アーチェリー,ゴルフ・・・何でもアリだった。
 
☆また,ラーメンに話題を戻せば・・・

 ラーメンも,早稲田と慶應・・・それぞれ大学の近くに学生に愛された店があって・・・

 早稲田は・・・

 http://ramentheater.com/walk/merushi-_waseda.html

 ↑煮干し系の和ダシ路線の「メルシー」。かの大女優・吉永小百合が早稲田の学生だった頃,食べに行ってたらしい。
  今,食べたら・・・あらためて美味い!と思うかもしれない。

 http://www.hobidas.com/blog/daytona/yoshi/archives/2006/12/post_121.html

 ↑東京で最初に,本格的な味噌ラーメンを紹介したと言われる「えぞ菊」もあったな。

 BUT!!!! ラーメンで言えば・・・慶應の方がインパクト強大!

 http://paulhofner.blog.ocn.ne.jp/mikisama/2006/05/804_124f.html

 ↑これは慶應出身の方のブログだが・・・今や,弟子が各地に暖簾分けを展開している「ラーメン二郎」。
  学生時代,他流試合と思って三田にある本店に行ったが・・・注文の仕方がわからず,躊躇。^^;
  「大ダブル野菜」(麺大盛り/豚肉2倍/野菜多め)と言った符牒めいた言葉を,
  店の人と目が合った瞬間に言わねばならなかったのです。

 久しぶりに大学生の頃を思い出しました。^^  

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2007/06/01

半額食料品の有効利用(^^)

Dscf0647自分自身は主婦(主夫)ではない独身なので,
 スーパーでの買物は,もっぱら遅い時間。
 というわけで,否応なく目にするのが,「半額」のシール。
 でも,買ってきて食べたはいいものの,ちょっと鮮度が・・・
 なんて誰でも思う事ですよね。
 というわけで・・・「半額」シールの代表格ともいえる「鶏の唐揚げ」に,ちょっとアレンジ。
 
 どことなく食後の「油っぽさ」を忘れさせてくれるような「レモンソースがけ」。

○材料
・鶏の唐揚げ(こういうのは半額になってから買ってください。笑)

・レモン果汁/大さじ4(焼酎などで使われる100%果汁でも十分)
・ケチャップ/大さじ2
・酒/大さじ2
・塩/小さじ2/3
・砂糖/小さじ2〜3
・胡椒/少々
・胡麻油/香り付け程度

・レモンの果肉/1/2個
 (グレープフルーツを食べる時のようにスプーンで取れば楽)

 1.買ってきた唐揚げは,電子レンジで温めておけばいいでしょう。
 2.上記のものを小さな鍋かフライパンで混ぜ合わせる程度に火を入れる。
 3.最後に胡麻油を香り付けに入れたら,唐揚げの上にかけて完成!

簡単だし,これからの季節,レモンの酸っぱさと爽やかな香りが,
嫌な湿気と暑さを,吹っ飛ばしてくれそうです。

本当に簡単なので,ぜひ試してみてください!

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2007/05/22

「琵琶の長寿」池本酒造の「無農薬山田錦」田植え体験。

Dscf0479(●写真)田植えの準備。手前は山田錦の苗。

Dscf0506(●写真)鹿や猪の侵入を防ぐ柵用の杭を打つ,池本酒造専務。その専務の頭上の琵琶湖に浮かぶ島は,西国三十三観音霊場・三十番札所宝厳寺がある,竹生島。日本三大弁財天があるのもここ。

Dscf0512(●写真)アリバイ工作(笑)。右端の列の半分は,午後,自分が植えました。ちょっと曲がってるなあ。^^; 写真は休憩時にいただいた甘酒。それより,早く,この田んぼの米で仕込んだ酒がほしい。^^;

☆★本題に入る前に,どうして「山野愛子 どろんこ美容」があるのか,今回,手と足が土や泥でドロドロになったことでわかりました。田植え指導をして下さった方によると,田んぼの中に住む微生物のおかげで,皮膚がツルツルになるそうです。実際,自分の足の裏や手が,スベスベです。笑。

5月20日(日曜日)のことですが,滋賀県北部・高島市にある「琵琶の長寿」池本酒造が主宰する「無農薬山田錦」を栽培する集まりに参加しました。

天候は,あいにくの小雨。しかも,気温が10度台前半。メチャクチャ寒い。^^;

この「無農薬山田錦」を栽培する場所は,高島市の酒波地区。「酒波」って,酒米を栽培する場所にピッタリの地名ですね。それと,かの有名デパート「高島屋」の屋号も,創設者の養父が,この高島市出身にちなんでいます。


余談はさておき,参加者数にビックリ! 50名もいる! しかも,東京/熊本/神戸・・・日本中から参加している! ちなみに,この集まり,今年は,山田錦の栽培と,出来上がった酒の瓶詰めに参加できるようです。

さてさて,「無農薬山田錦」ですが,6月に入ると,鯉や鮒を泳がせ,草を食べさせたり,魚に田んぼの土や泥をかき混ぜさせたりと,生命体を生かした米作りになります。とまれ,やはり除草剤等は散布しないので,時々,草を人間の手で除かないといけないようですが。もちろん,この日の田植えも,参加者による「手植え」。できあがる酒は,純米酒ということで,人間の身体に優しいタイプの自然たっぷりの酒になるようです。


もちろん,私も裸足になり,午前と午後,しっかり田植えをしました。さすがに気温が10度台前半なので,田んぼに入って慣れるまでは,寒くて辛いものがありました。が,作業に入ると,身体も温まってきます。なんだかんだで,あっという間に,終了時刻の午後三時が訪れていました。最終的には,自分が飲める酒です。気合いが入ります。


秋の収穫まで,この田んぼに,時々,足を運びますが・・・今から出来上がる酒が楽しみで仕方ありません。


http://www.bcap.co.jp/kuramoto/choju/

↑琵琶の長寿の紹介が書かれています。

 ここの酒粕は・・・毎年,新酒の時期になると待ち遠しい! モロミで充満した(笑)にごり酒と槽で搾った酒粕が,正月気分をかきたててくれます。

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2007/05/17

オール4の美学「開運 純米吟醸」

070515_184601「入手容易」という基準で美味い酒を選べば「開運 純米吟醸」でしょうか。

今さら説明なんて必要のない,静岡の銘酒。
しかも,デパートでも比較的よく見かける標準的な「純米吟醸」。
「火入れ」で「加水(割り水)」してあります。

「五味」がバランス良く,しかも突出したところがないので,
どこかしら,東京・荻窪の老舗ラーメン店「春木屋」や「丸福」を思い出してしまいます。
五味を五段階で喩えれば「オール4」。
でも,これが一番美味いバランス。

食べていて,凄いインパクトを感じるわけではない。
でも,食べていて,全く味わいに抵抗感がない。
とてもスタンダードで王道な味。

その酒バージョンがこの「開運」でしょう。
料理人だけでなく,杜氏さんも「名」が付く領域に入った人になると,
「匙加減」が抜群で,食べた後/飲んだ後で,
「もう一杯」が欲しくなる,そんな余韻のいい,
しかし入手容易な一本です。

ちなみに,標準的?!ともいえる,アルコール15度台ではなく,
少し高めの16度台に設定されているけど,軟水(たぶん)ゆえか,
口中の広がりは優しいです。

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2007/05/11

清楚な酒:「土佐しらぎく 特別純米 特等・八反錦 生酒」

215163664_137☆「土佐しらぎく 特別純米 特等・八反錦 生酒」

「土佐しらぎく」は,今年二月に清酒の集まりをしたとき,同じ酒の「おりがらみ」を飲んで以来。
その「おりがらみ」も,二月の時点では,味わいが若かったものの,「澱(おり)」がキメ細やかだった。ふつう,このタイプの新酒を燗にするのは御法度ですが・・・人肌燗では,全く違和感がありませんでした。

というわけで,こちらは,通常のバージョン。「土佐しらぎく」って,年々,より品良く香りが変化してる印象。香りのあるタイプの清酒を買う時に,よく選ぶ銘柄です。

この「特別純米」は「特等米」ということもあってか,ほんのりとした柔らかい果実香の後に喉で感じる米の味わいが,けっこう奥深い。端麗(淡麗)辛口タイプになると思いますが,同じ辛口でも,他の高知県の酒と比べると,口当たりは・・・少し女性っぽい雰囲気か。

ちなみに,それほど清酒を飲み尽くしたわけではありませんが「薫香系」の清酒ですと・・・「八反錦」を仕込まれた酒が個人的にはタイプです。

(原料米:広島県産八反錦/精米歩合:60%/日本酒度:+4/酸度:1.5/アルコール度:16.5度/酵母:KA-1・A-14)

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2007/04/22

本物の清酒(日本酒):不老泉の山廃仕込み。

Dscf0310☆「不老泉 山廃純米 生原酒」(上原酒造)

日本のあらゆる清酒の中でも「一番純天然素材の酒」。

目の前に,「十四代」や「磯自慢」といったプレミアが付く酒や,
今をときめく「獺祭」や「鳳凰美田」といった香り系の酒を出されても,

もし「不老泉 山廃純米 生原酒」が置いてあったら,
迷わず,こちらを選ぶ。
自分にとっては「香り系」から「味わい系」への扉を開いてくれた,
本当に,清酒(日本酒)らしい味わいの名作。

原材料の米作り(たかね錦という米)から,蔵での仕込みまで,
杜氏さんの手による酒ですから,
いつ飲んでも,作り手の心が伝わってきます。

素人が余計な説明をするよりも・・・

http://www.ex.biwa.ne.jp/~furo-sen/index.html

↑蔵元のサイトで,「山廃仕込み」や「木槽天秤しぼり」とは何か?を
 読んでみてください。

さて・・・最近,この上原酒造の酒は,
現代の時流に合わせてか?!香りがスッキリしつつある気がするけど,
この「不老泉 山廃純米 生原酒」は,
あの独特な土壁っぽい香りがあるし,
山廃の生の熟成は・・・鼻で感じるフルーティーさも,
ラムレーズンをはじめ,ドライフルーツのような落ち着きがあります。
また,鼻腔を抜ける香りは,
甘さを極限まで殺した,高級和菓子のような「和」を感じます。

軟水なので,穏やかな喉越しですが・・・
「人肌燗」にすると・・・
「嗚呼,この酒って辛いなあ」
と・・・生原酒とはいえ,キレの良さに脱帽。

個人的には,
「香り系」の酒は,一度,火入れして,香りを落ち着かせたもの。
「山廃し込み」は,もちろん火入れ酒もいいですが,
意外に「生」の「熟成」物で味わえる,熟したドライフルーツのようなフルーティーさが,
とても魅力的です。

「生酒」しかも「原酒」で二年は低温熟成させた「不老泉 山廃純米 生原酒」ですが,
火入れの山廃ほど「老ね香」や「熟成香」は感じられません。

それと,化学調味料未使用のラーメンスープと同様に,
最初の一杯目は,味が太くて腰のある味わいでも,
意外に,おとなしく喉を通り過ぎていきます。
が,二杯,三杯,四杯・・・と重ねるごとに,
この蔵のインパクトのある味わいが,押し寄せてきます。

蔵内に居着いた酵母を杜氏さんの熟練の技で「天然の優良酵母を純粋に育て」(山廃仕込み),
三日もかけて「木槽天秤しぼり」でゆっくり,酒を搾る。

正直言って,手間を考えれば,一升瓶3150円(税込)は,安いと思わずにはいられません。

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2007/04/18

京かおり:新緑の紅葉

☆井六園「京かおり」

ペットボトルのお茶に税込み189円払うか?!と思う方がいらっしゃる方がいるかもしれませんが,
井六園の「京かおり」が置いてあれば,必ず買ってます。
これって,ほとんど関西しか売っていないのでは?
東京では高島屋にあるようですが・・・。

Kaori02井六園は京都のお茶の会社。
「京かおり」のユニークなところは,買ったままの状態では,ミネラルウォーターにしか見えないこと。


Kaori01でも,キャップをひねったら,キャップに入っている粉末の抹茶が下に落ちて,
ペットボトルを振れば,クールな抹茶が完成!(●写真中)

上手に降らないと,抹茶が固まってよろしくない時もありますが・・・
香りは瑞々しいし,自然な味わいです。
個人的には,お茶は温かいほうが好きですが・・・
香料いっぱいのドリンクよりは,ずっと良い。

http://www.irokuen-tea.co.jp/

↑ ここに商品説明がありますが・・・な,なんと,
 「京かおり」は,ボトル等の変更をするので,来年3月あたりまで販売中止!
 店頭にあったら,早めに飲んでみましょう。

Momiji☆新緑の紅葉

えっ!と思うかもしれませんが・・・今年は,もう紅葉の葉が見られます。
「新緑の候」というと五月のイメージがあるけど・・・今年は何事も早い。
紅葉って,この新緑の時期にみると,とても清涼感に満ちあふれています。

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2007/03/24

お手軽に楽しめる酒こそ大事?!:「満寿一 本醸造 しぼりたて」

Masuichi「満寿一 本醸造 しぼりたて」

2000円で,少し釣り銭が戻ってくる,一升瓶の「しぼりたて」。

ふつう,「しぼりたて」というと,無加水の生原酒が多く,アルコール度数も18-20度あたりと高めですが・・・この酒は,生ですが15-16度まで加水してアルコール度数が調整されています。

そのためか・・・スルスルと喉を通り抜けていって・・・後で気が付けば,けっこう飲んでいたりもします。^^; 飲んでいて楽です。

杜氏の流派も,酵母も「静岡」ということで,本醸造ですが「静岡吟醸」の雰囲気を十分に味わえます。青リンゴと洋梨の間の果実香を,勝手に感じております。爽やかです。

高価な大吟醸には,大吟醸の美味しさがありますけど・・・

こういう手頃なお酒を片手に,清酒の味わいを知らない人に,飲んでもらったら,きっと清酒の間口も広くなるものと思ってなりません。
渋い酒も良いですが,誰でも手軽に飲める酒も大事ですね。


値段は安いですが・・・もっと高くても納得できる,綺麗な味わいで個人的には好感をもっています。


(原料米:麹米/山田錦・掛米/五百万石/精米歩合:60%/日本酒度:-/酸度:-/酵母 :静岡酵母/アルコール度:15-16度)

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2007/02/04

新年最初に飲んだ清酒。

もう一ヶ月も前の話ですが・・・,正月ということで,何本かの清酒を飲む機会がありました。

でも,正直言って,どれも高レベルなので,あんまり並べて飲むものじゃないですね。苦笑。


153898007_171●「開運 遠州の四季 初蔵出し しぼりたて原酒生酒 18BY」(静岡)

地酒ファンなら誰でも知ってる「開運」ですが,これは静岡県内限定バージョン。全国流通の同スペックのものと比較すると,値段はほぼ同じでも,使用米や味わいに格段の差あり。これで一升瓶2310円(税込)は,かなり安い。
これは今回の中でも唯一,醸造アルコールが添加された「本醸造」タイプ。よって,アルコール度数が20度近くありますが,刺々しいアルコール感はなし。いかにも生酒!といった「麹の華」が咲き,ほのかに発泡感もあります。

(使用米:兵庫産特A地区山田錦/精米歩合: 60%/アルコール度数:19-20度/日本酒度:+4/酸度:1.5/酵母:静岡酵母HD-1)

●「琵琶の長寿 純米吟醸 生酒 かすみ酒 18BY」(滋賀)

大学生の頃,散々安酒で頭を痛めていた自分を,ある時,日本酒に目覚めさせてくれた「琵琶の長寿」。近年は,スッキリ感が強いですが・・・今回の清酒の中では,一番ライトな感覚です。酸も高くて,想像よりも後口はキリッとした辛口に仕上がってます。
冷蔵庫から出したばかりの段階ではマスカットっぽい麹香がただよいますが,温度が上がるとマスクメロンや瓜系の香り。この酒のみ燗をつけましたが,このメロンっぽい味わいが全く崩れませんでした。燗もイケる生酒です。

(使用米:玉栄/精米歩合: 50%(麹米):55%(掛米)/アルコール度数:15.5度/日本酒度:+4/酸度:1.6/酵母:9号酵母1)

153898007_143●「國香 純米吟醸 伝一郎 斗瓶囲い無濾過生原酒 18BY」(静岡)

出ました! 小さな蔵だけど,これぞ静岡の酒と思わずにはいられない・・・個人的には独特な個性を感じる一本。去年は「特別純米 中取り」を買いましたが,今年は,ほんの少し贅沢な「純米吟醸 斗瓶囲い」にしてみました。
こちらは・・・斗瓶囲いだけに濃厚な味わいで,澱(おり)が絡んでほんのり白く濁っていますが,ベタつきは微塵も感じません。日本酒度が+7だけに後口がキリッと辛口です。
「特別純米 中取り」とは若干違った,この蔵独特なメロンっぽい香りが,やっぱり,この國香にもありました。立香はかすかなれど,口に含んだ時の香りは,今回の酒のなかでは,一番新鮮で個性的なフルーティーさがありました。

(使用米:山田錦/精米歩合: 60%/アルコール度数:16-17度/日本酒度:+7/酸度:1.3/酵母:静岡酵母HD-1)


●「白露垂珠 純米吟醸 出羽燦々 生詰 17BY」(山形)

これだけは,新酒ではなく,一回瓶火入れ。平成17酒造年度に鑑評会で金賞を受賞したお酒の75%がこの純米吟醸を使用しているそうです。
よって,瓶には「金賞受賞酒」というシールが貼ってありました。
米の旨みと甘味は,この酒が一番感じます。しかも精米歩合が40%なので,喉ごしがとてもスムーズです。鑑評会に出品されていたときは,より香りが高かったと思いますが・・・今の段階では,熟れたラフランス(梨)や,桃っぽい香りか?!
口に含んでから鼻腔を抜けるときの香りが上品で,しかも税込3675円! 「金賞受賞酒」というと,一升瓶で1万円もする酒が多いですが,これは,とても良心的な価格ですね。「大吟醸」にせず「純米吟醸」として出荷しているのが心憎いです。

(使用米:山形県羽黒産出羽燦々/精米歩合: 40%/アルコール度数:16-17度/日本酒度:+-0/酸度:1.2/酵母:山形酵母)


とまれ・・・正月だから,それなりのグレードの酒が揃いましたが・・・今年は,さらに「安くて美味い酒」を追い求めます。笑。

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2007/01/14

キアヌ・リーヴスも真っ青 ?! の「特等席」と「左箸」。

嗚呼,寒い季節には,どんな高級料理よりもラーメンで身体が火照る快感にはかないません。苦笑。

というわけで,今回は,京都市某所で,これまで食したことのなかった「みそハーフ」を注文。白味噌と赤味噌のブレンド味です。サッポロ系の味噌ラーメンとは正反対のマイルド系。

さて・・・この「●●●」とラーメン屋さん(店名は見つけてください)。ハリウッド映画のスターであるキアヌ・リーヴス(KEANU REEVES)が来店したことで知られる・・・というか,店の入口の仰々しい週刊誌の記事コピーで知ったわけですが・・・一つ,驚くことを発見。

Dscf0108いつもはカウンター席に座るため気付かなかったのですが・・・テーブル席に座って,テーブル席側を見るなり・・・ビ〜〜ックリしました! キアヌ様が来店時に座った席に・・・ご丁寧?!にも・・・

「世界のスーパースター キアヌ・リーヴス様が座られたお席です」

と書かれてるじゃないの(写真中)!!! ここまでベタに表現されると・・・いやはや圧巻です。ちなみに・・・入口に貼られた週刊誌(週刊朝日)の記事コピーです。それによれば・・・

Nao8110726381951「キアヌ様は左手で箸を持っていたそうです」

こういう部分だけは,自分と共通ということで,カギカッコ(「」)に入れて紹介しておきました。苦笑。

しかし・・・ここまで「ご来店録」を強調されると・・・キアヌ様本人が来にくくなってますなぁ。笑。ちなみに,東京では恵比須の「花月」がお気に入りのようで・・・。「世界のスーパースター」が庶民感覚でラーメンを食されるのは嬉しいかぎりというか・・・さすが中国系の血が混じった人というべきか・・・。


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2007/01/11

「チャーミング」かつ「熟れた」味わい;「大治郎 純米吟醸袋吊り」。

Dscf0061●「大治郎 純米吟醸袋吊り」

「大治郎」を醸す畑酒造には,一度,蔵訪問をしたことがあります。その当時で,生産高が120〜140石だったか。一年で,一升瓶で,せいぜい14000本あたりの,とても小さな蔵。

この酒は・・・山田錦を50%まで精米して,しかも,鑑評会出品酒のような袋吊り。でも,料飲店でも評価が高く,コストパフォーマンスが高い通常の純米原酒よりも,一升瓶で1300円分余分に払う価値があると思っています。大治郎なら,「純米吟醸袋吊り」がイチオシ。ちなみに・・・これは新酒ではなく,一年熟成させたタイプになります。

ここ最近,あまり「無濾過生原酒」を飲まなくなりましたが・・・大治郎こそ「無濾過生原酒」で飲みたい。酵母が「14号酵母」から「滋賀県工業技術センター」と変更されているようですが・・・味わいにもやや違いがありました。いつもながら濃醇ですが,従来よりも,やや引き締まった印象。でも,どことなくアプリコットや杏のジャムを思わせるような・・・熟れたフルーティーさは健在で・・・このところ,若干アルコール度数を調整している「大治郎」よりも,こういった「無濾過生原酒」のほうが「大治郎」らしいと思いました。

この蔵の味わいは・・・素直に応援したい。

(使用米:山田錦/精米歩合: 50%/アルコール度数:17.8度/日本酒度:+4//酵母:滋賀県工業技術センター)

●「雪の茅舎 山廃純米吟醸」

これは2006年12月のレビューで書きました。
附記があるとすれば・・・「人肌燗」がグッドです。

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2006/12/26

味わいのしっかりした澄まし汁的感覚?! ::「義侠 侶(ともがら)」

151528210_66年内に呑み切るラストの一本は・・・「義侠 純米吟醸「侶」(ともがら)」(愛知)

一瞬,「東洋美人 亀治 純米吟醸」に心を奪われそうになりました。が,これまで,アルコール度数が13度台の原酒を飲んだことがないので,一升瓶を握りしめた後は,何の迷いもなしに帰宅。

精米歩合は60%ながら,一升瓶が税抜きで4500円。スペックだけを見たら安くない酒ですが,一升瓶一万円の大吟醸にはない世界があります。盃を重ねる事に,この酒にしか無い,独特な世界を楽しめる嬉しさがこみ上げてきました。常温から人肌燗で楽しんでいます。

13度台の日本酒というと,夏によく見かける,多めに割り水して醸造用アルコールを添加した本醸造系のサッパリした辛口を連想しますが・・・これは,純米吟醸の原酒。しかも日本酒度は+5だから,辛口酒の部類です。

ちなみに,購入した「侶」は,酒屋で熟成させたもの。よって,ほんのりじょう熟した味わいがありますが,このお酒,若いうちは,瑞々しいフルーティーさが口中に広がるイメージを凄く感じます。でも,個人的には,若いうちの「甘美さ」を残しつつも,熟成させて「渋み」も感じる方がいい。

とにかく,甘口か辛口かと言われれば,れっきとした辛口酒であるのに,口当たりが「可愛い」。「辛口酒」で口当たりが「可愛い」タイプには一番そそられます。笑。

(原料米:東条町特A地区山田錦特上米/精米歩合:60%/日本酒度+5/酸度1.2/酵母:協会10号/アルコール度:13.8度)

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2006/12/20

見返り美人的な味わい:「池月 純米」(石川県)

148277080_187銀行でお金を引き出す時,時折,立ち寄る酒屋で購入。ちなみに,その酒屋,同じ銘柄で高いグレードと低いグレード・・・どちらを買おうかと店主に相談すると,理由を説明し「安い方」が旨いと薦めてくれた。大変良心的。

「酸味がしっかりあって,ぬる燗で冴えます。美味しい辛口ですよ」という店主のアドバイス(殺し文句?)を素直に受け入れ,「吟醸造り」ではなく「純米」にしました。

この酒は・・・勝手に一言で言わせてもらうならば「繊細な見返り美人」! 味わいは軟水仕込みとのことで柔らかく優しい膨らみですが,想像よりもスリムなプロポーション(味のバランス)が綺麗で後口も嫌みが無い,繊細かつ切れの良い辛口です。

香りも派手ではないので,最初はインパクトを感じませんが,ちょっとこっちに顔を向けては余韻を残して去って行くので,その「奥行きのある」旨みに好印象。

かなり小さな蔵の酒で取り扱い店も少ないですが,一番飲み慣れているはずの能登杜氏のお酒のイメージとは,良い意味で違ったことが嬉しかった。とても控えめな印象を感じる「人肌燗」が一番おいしく感じる佳酒。 


(原料米:五百万石/精米歩合:55%/アルコール度数:15〜16%/酵母:金沢14号)

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2006/12/11

反流行の美学:「雪の茅舎・秘伝山廃・純米吟醸」

061211_184501_1酒屋へ行けば「新酒入荷!」と言わんばかりに並んでいますが・・・さすがに新酒の無濾過生原酒で「人肌燗」は厳しい。いっぽうで山廃仕込みの酒が恋しい。^^

というわけで,じつは,さほど期待しないで買った「雪の茅舎・秘伝山廃・純米吟醸」ですが・・・なかなかどうして。口当たりの柔らかい,「山廃仕込み」と「吟醸づくり」の最大公約数的な味わいを感じ.熟成感も程々にある,とても飲み疲れしない一本です。翌日,多めに酒を飲んだ時に感じる疲労感を感じません。

蔵付き酵母で醸した山廃とのことですが・・・自家培養された蔵付き酵母なのか,純粋に蔵内に棲みついた酵母を温度操作により時間をかけてモトを造ったのか,定かではありません。でも,今流行の酒に感じる「No.1を目指した味わい」というよりは「Only oneを目指した味わい」を感じます。

人肌燗が一番この酒の優しさを感じますが・・・少々温度を高くしても,味が崩れません。また精米歩合50%というのも,喉ごしの良さを演出している要因かと思います。古風な不老泉の山廃だけでなく,今風な東洋美人の山廃とも一線を画す味わい。

インターネットではあまり評価が高くないし,●四代や●自慢や●龍のような華やかさとは真逆の世界ですが・・・素朴なタクアンを食すような感覚で,しっとりと飲みたい酒です。


(使用米:山田錦(掛米:吟の精)/精米歩合: 50%/アルコール度数:16-17度/日本酒度:+1/酵母:蔵付酵母)

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2006/12/04

心落ち着く一杯。

Dscf0080なんだかんだで「やさしい味わい」の奇をてらっていない酒が日常にはグッドですね。高い酒は・・・最初に一杯だけいただくのが自分にとって「感無量」です。

●写真左:「瀧自慢 辛口純米」(山田錦/五百万石)

これを含めて2本は・・・先日,知人がはじめたバーで扱っている酒を特別に分けてもらったものです。湯煎で燗ができる形状の黒いガラスボトル。何でも今年11月から,たぶん・・・料飲店向けと思われますが・・・はじまった一合瓶ボトルです。

この「瀧自慢 辛口純米」・・・辛口でキレはいいけど,フワッと旨みと香りが口中に広がる「やさしさ」が好印象。バーで出されるには十分な味わいですね。


●写真中:「益荒男 山廃純米」(五百万石)

こちらは・・・能登四天王・農口杜氏の山廃仕込み。すでに知ってる味なのですが・・・やっぱり燗で飲みたいです。


●写真右:「東北泉 雄町純米」(雄町)

派手さがないので・・・開栓時は「こんなものか」と思いがちな「東北泉」ですが・・・自分の中では,安定感最右翼(最左翼?)の中の一銘柄です。
雄町というと・・・ふつう,旨みや香りがドーンと押し寄せるタイプが多いけど,これは,雄町米使用の酒としては,かなりスマートな部類だと思います。

小さなつぼみが開いたといった印象のぬる燗が,この季節,この酒にはマッチしている印象。ちなみに,「東北泉」の安い本醸造も気に入ってます。

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2006/10/31

脇役が似合う酒:「三井の寿 麗吟」「山古志 純米吟醸」

Dscf0237このところは・・・食事を邪魔しない「匙加減のいい」お酒に出会っているような気がします。そんな2本をご紹介。

●<写真左>「三井の寿 麗吟」(福岡)

一升瓶が税込みで2500円ちょっと。ですが,「一升盛のコウジ蓋にて突きハゼ麹を造ります」との事。また「瓶囲い」。お値段の割に丁寧な造りのせいか,キレイでかつまろやかな味わいでした。しかし派手さはありません。

久々にあまり酸が高くない酒を飲んだからか,ずいぶんスルッと喉を通る印象ですが,意外に旨みはあります。また,冷えてるときの瑞々しさに好感が持てました。とにかく後口に「やさしさ」があります。

(筑後産山田錦・麗峰55%精米/アルコール度数 15〜16/酸度1.4〜1.5/日本酒度+4/アミノ酸度1.4/9号酵母)


●<写真右>「山古志 純米吟醸」(新潟)

酒のことを語る前に,この酒を醸造している「お福酒造」では,新潟中越地震被災地でもある山古志村の復興事業のために,蔵出し価格の一部を寄付しているそうです。

というわけで,新潟中越地震で壊滅的な被害に遭った山古志村の棚田で栽培された「一本〆」という酒米を使用。一升瓶のラベルにも天日干しであるとか,1.5ヘクタールの田んぼで120俵収穫されたとか・・・思いがいっぱい詰まった一本です。

こちらは・・・冷たくするよりは,室温〜ぬる燗ぐらいが,少し枯れた旨みも出てきているせいか味わいどころ。杯を重ねるごとに旨みを感じる,素朴だけどキレのいい酒です。もっと熟成させたほうが美味しくいただけそうです。

じつはこの酒・・・某百貨店で3000円以上購入すれば駐車場が3時間無料になるということで,たまたま日本酒のコーナーに寄った時に購入したものです。^^ お値段は2800円台でしたが。


(山古志村産一本〆55%精米/酸度1.4/日本酒度+5/アルコール度数 15〜16/9号酵母)

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2006/10/11

「隆 純米吟醸 無濾過生原酒 白ラベル」:一夏過ぎても瑞々しい。

120057353_25だんだんと秋らしくなってくると,サッパリした酒から,味わいの多い酒へと飲むお酒のタイプがシフトしてきます。今年は真夏に安くて旨い本醸造タイプを発掘して「ぬる燗」を楽しんでいたせいか・・・その反動で,涼しくなってからワイングラスでお酒をくゆらせたくなってきました。


●「隆 純米吟醸 無濾過生原酒 白ラベル」●
(足柄産若水55%精米/酸度1.9/日本酒度2.5/9号酵母)

米を原料とする日本酒も,干し柿と似たようなところがあるのでしょう。酸度が高い酒は特に,搾りたてのときは「硬くて渋いなあ」と思いつつ,なくなりかけた頃にやっとそのような角がある味わいはとれだすのですが・・・一夏越してから,ようやく少しずつ円みを帯びてくる酒を重うと,買いに行くたびにワクワクします。

この「隆」の白ラベル(写真)なんかは自分にとって,その典型です。ちなみに,今回,購入したものは,2005年の醸造で,ようやく味が乗ってきたなあと思いつつも,まだまだ瑞々しい酸味がきいていて,丁度いい感じか。この酒,派手な香りがあるわけでもなく,極端にフルーティーな味わいにふってあるわけでもありませんが,個人的にいつもワイングラスで飲みたくなる一本です。

最初の口当たりは甘めですが,穀物が原料だと認識させる独特な苦みが,張りのある酸味と二人三脚で後味を引き締めています。なかなかインパクトもあって個性的な味わいですが,さりとてベタベタした感触はありません。丹沢の水,レンゲが肥料だという有機栽培の足柄産・若水・・・そんな神奈川の地酒を,しばしば関西で味わっています。笑。

ちなみに,この酒を醸している川西屋は,この「隆」や「丹沢山」ブランド以外にも,全国で10店程しか流通していない「魚々っと」という特別本醸造があり,そちらも値段を超えたクオリティーでよく楽しませてもらっています。


120057353_83左の写真は・・・このお酒を買った酒屋渾身(?)の,新聞紙による一升瓶包みです。底から撮ったのですが・・・テープを一切貼らず,しかも折り目は毎度均等。せっかく大事に製造された品物ですから,酒屋も店内での管理のみならず,丁寧に送り出してあげてほしいものです。

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2006/10/05

花酵母の酒と手作り料理と町家。

Emishiki先週末の土曜日のことですが,よその集まりからすれば,かなり平均年齢の若い(?)日本酒だけの酒宴を,大阪市内にある町家のレンタルスペースにて催しました。

日本酒といえば・・・どこか「オヤジっぽい」とか「飲むと頭が痛くなる」と思われがちですが・・・そんなマイナスの風評を蹴散らせてやります(笑)。このところ,海外では人気があるようで・・・ニューヨークでは「jyunmai ginjyou」で意味が通るようですし・・・ラスベガスの最高級店では,かのロマネコンティよりも,とある日本の大吟醸酒のほうが,高い値段がついているそうです。
他にも,パリの三つ星レストランにおいても,ある日本酒が白ワインとして扱われているようです。ルイ・ヴィトンの日本酒だってあります。

とまれ・・・そんな晴れがましい話題は傍らに置いておきまして・・・この日は,いつか蔵の跡継ぎをされる,26歳の竹嶋さん(笑四季酒造)を招いての酒宴でした。

東京農業大学の醸造学科で,特に花酵母について学ばれた竹嶋さん。今回のお酒も,六種類のうち,四種類が花酵母のお酒でした。花から分離した酵母とのことですが,今回はシャクナゲ(蔵がある滋賀県の県花)などの花酵母2種類。今までの日本酒とは,香りや味わいのタッチが明らかに異なります。

個人的に思ったのは・・・こういうモダンな味わいこそ,日本酒に強い抵抗感を持つ人にすすめてみたいということ。この日,持ってきてもらった「遊由自適」というお酒は甘口の原酒でしたが・・・氷を入れてグラスにお酒を注ぎ,あまりスダチの香りが勝ちすぎない程度に一搾りして味わうと,良い意味で「これって日本酒?」という錯覚に陥るでしょう。

じつは・・・この会を開く数日前,たまたま立ち寄ったバーの店員と酒の話をしていて・・・「どんな酒が好きですか?」とか・・・いろいろと酒の話を振られた挙げ句,店員の最後の一言は・・・「私,日本酒以外の酒なら何でも好きです」って・・・。。。そんな輩にこそ,飲ませたい。笑。

そんな日本酒の価値観を払拭するような世界を・・・竹嶋さんには展開していただきたいと思いました。

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さて・・・その日の酒宴は,皆で料理を持ち込むということでしたが・・・皆さん,ホントに料理がお上手でした。花酵母のお酒に合わせるかのように,自らいろいろと酵母を試して焼いたパンを持ってこられた人もいましたし・・・,お店で買われたものでも,空堀商店街の肉コロッケは,肉の歯ごたえがバッチリあって最高でした。

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ドンペリをはじめとするバブリーな酒とゴージャスな演出で晴れがましいのとは真逆とはいえ・・・金では買えない「何か」を楽しめたかと思います。

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2006/09/07

食欲の秋をアシストするお酒二種:「東北泉」と「義侠」

106449042_132s先週末に晩酌のバトンタッチしたお酒2種です。いずれも,日頃よく飲む銘柄です。それと・・・「生」と「火入れ」なら後者を飲む割合がかなり高くなっています。

●「東北泉 雄町純米」(山形県/火入れ)

個人的に,購入するたびに好きになっていく「東北泉」。これ・・・たぶん「ちょっとおまち」というラベルでも売られているものではないかと思います。辛口バージョンもあります。
立香に派手さはなく「雄町」という米を使った酒を飲むと口中での膨らみが大きい印象があるのですが・・・この酒はやさしい酸味と嫌みのないバランス感のある味わいに,すごく安心感を憶える一本です。スマートな出で立ちながらも,スッと喉を通っていく様は・・・巷で大人気の「ハンカチ王子」といったところでしょうか。税込み2625円で購入。ぬる燗でのソフトな香りが印象的ですが,意外にワイングラスも似合います。

(原料米:雄町/精米歩合:55%/日本酒度 :+2.0/アルコール度数:15.5%/酸度 :1.5/使用酵母:山形酵母)


106449042_4s●「義侠 純米原酒60%1500kg 特別栽培米(ボカシ肥)」(愛知県火入れ)

「義侠」を買うさいには「ここ」と決めている酒屋の店主に「飲んでみてください。ふつうの純米原酒60%よりキレもいいですし旨いですよ」と言われ,即購入。日頃,「義侠」を買う場合には2年程お店で熟成させたものを買うのですが,これは17BYもの。税込み3140円で購入。
うーん,これが米の違いか!というのが,通常購入する純米原酒60%が傍らになくてもわかる味わい。冷たい時にはパンチのある酸味が主張しますが,すごく輪郭のはっきりした濃醇な旨みが支配するのに,想像していたよりも,特別栽培米のほうは後ギレよし。常温ぐらいだと,さまざまな味わいが交叉する高級な練りきりの和菓子を思わせる甘味と旨みがあるので,ワイングラスで遊ぶより小ぶりな和の器が似合いますね。 どの分野でも,作り手が「素材」にこだわる理由,「義侠」を飲むと納得させられます。圧倒的な「素材感」を感じる酒です。

(原料米:特A地区東条産山田錦特別栽培米(ボカシ肥)/精米歩合:60%/日本酒度 :-/アルコール度数:16〜17%/酸度 :-)

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2006/08/19

日英の技が冴える:「利休梅 純米吟醸生酒 雫酒」

060816_18120001いろいろとお世話になっている編集者Eさんからいただいた,大阪交野市にある大門酒造の限定酒。蔵元では,料理とお酒のコラボレーションが楽しめるスペースもあるようで,そこでひとときを過ごされたEさんが気をつかって送ってくださった一本です。

元公務員で能登杜氏組合に所属する横道俊昭杜氏(能登杜氏)と,英語教師として来日後してから日本酒に魅せられたフィリップ・ハーパー氏(南部杜氏)による,大阪の地酒。

雫取りということもあり・・・おそらく原酒と思われますが,最初の口当たりに甘やかさを感じ濃厚な旨みが支配するものの,後半の喉ごしは辛みがリードする,なかなか好みの酒。

ホッコリと落ち着くというタイプではないですが・・・「挑戦」という言葉が似合いそうな,良い意味でアグレッシブな雰囲気ただよっています。

これからがもっと楽しみな日英合作清酒。そんなところです。

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2006/08/05

地酒オブ地酒:「凡愚 純米吟醸 三島雄町」

9162127_122s地酒オブ地酒:「凡愚 純米吟醸 三島雄町」

おそらく,この酒を醸す中尾酒造の地元・大阪府茨木市以外には,(東京や大阪以外)あまり流通していないと思われますが・・・。蔵元がたった一人で酒造りのほとんどをこなしているようですが,使用されている「雄町」は,何と茨木市北部(そのあたりの地域が三島と呼ばれる)で志ある農家によって栽培された,まさしく真の地酒。

仕込み水によるものと思われますが,日本酒度のわりには柔らかい味わい。雄町50%精米で税込み1340円(四合瓶・火入れ)は良心的な価格です。

(使用米:三島雄町/精米歩合:50%/酵母:自社独自酵母/酸度:1.6/アミノ酸度:1.3/日本酒度:+7/アルコール度数:15度)

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2006/07/03

「白糸 純米吟醸50」(福岡) :ノスタルジックな風景を想起させる一本。

84260463_45横浜出身ながら福岡市内でブライダル小物のお店をやっている友人が送ってくれた一本です。

地元産の米で「ハネ木搾り」という古式ゆかしい手法でお酒を搾るため・・・雑味を搾りきれず,まろみとコクがあるとのこと。たいへん手間暇をかけて搾ったお酒です。

早速,空けて飲んでみましたが・・・いわゆる新進気鋭の蔵元が醸す味わいとは全く反対の・・・懐かしさみたいなものを感じさせる味わいです。搾り方や水からくるものもあるかと思いますが・・・口に入った瞬間,とてもやさしい旨みが広がってきます。

http://www.shiraito.com/


↑ハネ木搾りについては上記のURLをクリックしてください。

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2006/06/26

エピソードが一杯詰まった「Dr.野口カップ」。

060625_21240001とあるショッピングセンターにある,アルコール類と輸入食品を販売するお店にて購入した「Dr.野口カップ」。福島県会津の末廣酒造というところの普通酒が詰めてあるようですが・・・単なる企画商品というだけでなく,会津ということで野口英世と縁があるのだろうと思った次第ですが・・・

http://www.sake-suehiro.jp/shopv2_1/noguchi.html

↑を読めば・・・蔵元と野口英世はかなり深い関係であったことがわかります。

味わいは・・・まあ,ふつうのカップ酒レベルかと思いますが・・・知っている人はかなりのコアなファンであろう「頭脳パン」(確か栄養素のみはかなり計算されたパン)を,なぜか思い出しました。

それはさておき・・・野口英世といえば・・・ノーベル賞候補にもなった偉大な細菌学者ではありますが・・・,中学生の頃だったか・・・高校生の頃だったか・・・見えざる野口英世の裏側の世界を書いた本を読みました。そこには,娘との婚約を条件に留学費用を出すという人物や少年時代から学問を続けるために支援し続けた人物から手にした大金を・・・送別の酒宴で使いこんだ・・・なんて途方もない逸話が書いてありました。けれども・・・支援の糸はプッツリ切れることはなく・・・研究者として大成していく・・・よほど野口英世という人は人間味あふれた人だったのだろうなあと,むしろ感心して読み終えた記憶があります。

よく・・・お酒というと里山の風景とか・・・土蔵の云々なんて光景を想像しながら味わうなんてことをよく聞きますが・・・生涯をとおして何か探求心を持ち続けるという気持ちを奮い立たせてくれる話題をカップ酒が提供してくれたと思うのも悪くはないかと思っています。

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2006/06/25

作り手の情熱を損なわない心がけ。

060611_18390001写真を見れば・・・「折り紙かな?」などと思われる方がいらっしゃるかもしれません。じつはこれ・・・よく買っている酒屋で・・・一升瓶であろうと四合瓶であろうと・・・必ずビニールの袋に入れる前に新聞で瓶をくるむのですが・・・見てのとおり・・・底の部分の折り曲げはきちんと測ったかのように折り目がついています。

店主いわく・・・「お店で保管しているお酒の状態(冷蔵庫内)で,お客さんが帰宅してからも飲み始めてほしい」とのこと。ちなみに・・・蔵によっては・・・UVカット対策が施された透明な袋に入っていたり・・・出荷時に蔵元へ配達された新聞で巻いたものがそのまま売られていることもありますが・・・。

そうであったとしても・・・この季節は特に・・・持って帰る途中で冷えた瓶が外気で汗をかいてきて・・・袋の中で水滴が溜まったりもします。新聞にくるまれていることで,そういった水滴のみならず・・・外気の影響も少なくなります。また・・・瓶など割れやすいものに限って何かの拍子で落とす事が多くありませんか? そんな時でも新聞紙が緩衝剤となることすらあります。

いいお酒でも・・・わりと簡単にビニール袋に入れて・・・一言「ありがとうございました」で終わることも多いですが・・・こだわりの品物には・・・販売者もこだわりをもってお客さんに届けてほしい。そう思う今日この頃です。

ちなみに・・・時々,遠方へ行ったときに立ち寄る酒屋で新聞に巻いてくださいとお願いすることがありますけど・・・怪訝そうな顔をされることもしばし・・・。それって嫌な客なのかも。

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2006/06/03

やさしい甘さが魅力:「喜久酔 特別本醸造 生酒」

Kikuyoi5月の連休中,久々にあった大学時代の親友が・・・某酒店で「喜久酔」を見るにつけ・・・

「あっ青島さんところの酒だ!」

と叫んだのが印象的だったので,名前は以前から知っていましたが初めて購入しました。ちなみに・・・その親友と酒を醸している喜久酔の青島さんとの関係は,サークルかゼミかどちらか忘れましたが・・・のOBと後輩(たぶん)。東農大の醸造学科ではありません。^^;

その友人が「雑誌の特集で1位になったらしい」との話でしたが・・・ネットで調べてみると・・・Dancyuの『味わい充実の日本酒厳選34』という特集のときだったみたいですね。ちなみに・・・CDも酒もラーメンも・・・探すときはほとんど雑誌類をチェックしません。

というわけで・・・だんだん熱くなってきたし・・・ライトな飲み口のものが欲しくなってくるので,「特別本醸造」しかも残り1本だったので「生酒」にしてみました。

まず一口飲んでみて・・・税込2100円とは思えない品の良さを感じました。たぶん,仕込み水がはんなりした甘味をもったやさしい味わいを持っているものと思いますが・・・ふんわりと広がる旨みに綿菓子のような甘やかさが印象的ですね。でも,後口はきれいに切れていくし,最初に感じる甘さからは想像もつかないぐらい,後口に残るものはありません。

もちろんフルーティーな味わいも感じますが・・・よ〜く米を噛んだときに舌が感じる甘やかさを連想させるお酒です。まだ開栓して一日目なので,以後の変化が楽しみです。ちなみに・・・タイプは違えど,どこか「綿屋 特別純米 生原酒」に近い甘やかさを感じたのですが・・・後でスペックを調べてみると,掛米が同じ「豊錦」でした。この酒は女性好みな味わいかなと思います。

(原料米 麹米:山田錦・精米歩合50%、掛米:豊錦・精米歩合60%/日本酒度 +3/酸度 1.3/アミノ酸度 1.2)

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2006/05/09

安くて旨いのが一番!:東北泉のカップ酒

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いつだったか忘れましたが・・・プロ野球中継を見ていて,世界の盗塁王・福本豊氏が「野球の選手は安くて旨いのが一番!」といきなり叫んだことがあります。若手で年俸が低い選手がいいプレーをしたときだったのですが・・・これは料理や酒にもいえます。

あまり期待していなかったのに予想外に旨い。嬉しい悲鳴です。そんな酒を今流行のカップ酒で見つけました。「東北泉」カップ酒。近くの酒屋で220円(税込)でした。時々、居酒屋等でもこの酒を見かけます。というか,初めて飲んだのは居酒屋でのことでした。

「東北泉」は時々一升瓶でも買ってまして・・・派手さはないけど旨いなあと思っているのですが・・・このカップ、プラスチック容器で安っぽいし純米はないのですが(笑)、これは旨い。もっと金を払えば大吟醸のカップだってありますけど、これは想像していたより味にも幅があるし、最初の口当たりの甘味が嫌みじゃないです。たぶん本醸造クラスだと思いますが「醸造アルコール」が入った安めの酒でもこれだけの味わいがある。ということを実感できる「安くて旨い」カップ酒です。

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2006/04/30

エコロジカル?な酒:「諏訪泉 冨田2005 山田錦特別選別米 精米五割」

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鳥取の酒・・・久々に飲みました。以前に,某デパートで蔵元の人が試飲販売していたとき,この酒の説明を受けました。何でも,冨田さんという山田錦を栽培されている田んぼで収穫された山田錦でも,1.9ミリから2.0ミリの小粒なものを集めて醸造するから,スペックのわりに安く出せるそうです。

ちなみに・・・滅多に買わないデパートのお酒売り場で買いました。

以前に精米七割の純米生原酒を飲んだ時は・・・真夏という時期もあり「濃いな〜」という印象がありましたけど,こちら五割精米の純米吟醸も・・・これ,たぶん今年の仕込みではないと思いますが,熟成感もあって,味わいがけっこう複雑です。燗向きかなという印象。

裏書きには・・・「冨田さんの山田錦の藁を川田牧場さんの牛が食べて堆肥にする。その堆肥をまた田んぼに入れて上質の山田錦が出来る」と書かれていて・・・まさにエコロジカルなお酒?!

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2006/04/16

贔屓な二本:「隆」と「義侠」

060416_21000001手元にある日本酒です。日頃は一本がなくなれば・・・新たに一本買っているのですが,今週末は・・・月に1回行く場所にある酒屋に「義侠」があるもので・・・先走って買ってしまいました。笑。

奇遇にも・・・自分が贔屓にしている銘柄の2本が並びました。

左:「隆 白ラベル 純米吟醸 無濾過生原酒」(川西屋酒造店・神奈川)・・・毎年,この時期と秋頃に買っている丹沢の酒。吟醸づくりですが・・・立ち香はとても淡いです。でも,一口含むと,爽やかな酸味とバリエーションのある旨みながらバランスがよくて綺麗,自分の中では「モダンさ」を感じる日本酒。ただし・・・開栓したては,今の時期の新酒は緊張感のある酸味と味わいに硬さがあるので・・・,開けてから空気にしばらく触れたほうが本来の旨みを感じられる一本です。
「隆」ブランドとしては・・・全国で二十数店でしか扱わない限定品みたいですが・・・「丹沢山 純米吟醸 ひやおろし」や 「丹沢山・吟醸造り純米酒」は火入れですが・・・もうちょっといろんなお店で買えると思います。足柄山産の米(若水)と有名な丹沢の水で仕込まれた食中酒。

右:「義侠 純米吟醸 東条町特A地区山田錦60% 750kg 原酒」・・・お店の方針だと思いますが,瓶詰め後1年以上経過したものを購入。全体的にちょっとお値段高めな義侠ですが・・・口に含んだ瞬間,喉の奥まで届きそうな米本来の五味を楽しめる「旨口の王道」を走る酒です。独特な熟成香があるので,それが好きかどうかが評価の分かれ目ですが,スッキリしたのがお好きな方は五百万石という米を使ったバージョンがコストパフォーマンスが高くていいかも。

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2006/04/05

ラベルは今までどおり豪快だが。:「大治郎 純米吟醸 本生うすにごり」

060405_00350001いろんな意味で,毎年変化を続けている「大治郎」。150石(年間一升瓶で15000本程度の生産量)と,まさしく日本でも最も小さな蔵の部類に入ります。

以前は・・・木香(きが)のたったのとは少し異なるかと思いますが・・・どこか杉を思い起こす渋みのなかに・・・独特な重量感をもったフルーティーさがありました。ところが・・・このところは「原酒」ではなく,若干アルコール度数を調整し,純米吟醸は日本酒度も+4だったりで・・・過去の「大治郎」と比べればスマートになっていて・・・(メロンとうっすらライチの香りを足したような)フルーティーなイメージが強くなっている印象。おまけに「うすにごり」ということもあり,シュワシュワといった感じでないにせよ,開栓時にピチピチした舌触りがあります。

以前のものだと,一口目で「大治郎!」という味わいがありましたが・・・重くて次の一杯が続かない印象がありましたけど,最近のものは・・・けっこう間口が広い味わいにシフトしている感じがします。

ただ・・・個人的には・・・四合瓶サイズでいいから,以前のような,少々くどさを感じても,「大治郎!」と主張する原酒タイプを,また飲んでみたい気がします。でも,お酒の質は確実に向上しているし,旨みをきちんと主張する酒だと思います。


(使用米:山田錦(精米歩合50%)/アルコール度数:17.4%/日本酒度+4/酸度:1.8/酵母:金沢14号酵母)

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2006/03/23

プロポーションの良いお酒?!:「綿屋 特別純米 生原酒」

060323_12300001毎年・・・春先に一本は買っている「綿屋 特別純米 生原酒」。使用米は宮城県産のトヨニシキというお米です。

いつも買っている酒屋では人気商品のようで・・・そのためか,一本買って,しばらくしてから「もう一回買おうかな?」と思ったときには・・・きっちり売り切れています。^^;

「綿屋(わたや)」という名前が醸し出す雰囲気は味にもあわられていて,生原酒ということもありますが・・・口に入れた瞬間・・・フワッと優しい甘さが広がりますが,とっても綺麗で嫌みのない酸味が・・・後味を引き締めています。

全体的にバランスのよい旨みで・・・特に開栓時はおとなしい印象がありますけど・・・2日・・・3日と日が経つごとに・・・少しずつ旨みのつぼみが広がってきます。また,どの段階でも透明感がありながらも,旨みはしっかりしています。小僧不動滝の上流から供給されているという町水道で仕込まれているようですが・・・たぶん仕込み水はやや硬めなのではないでしょうか?

香りは極力おさえてあるので,まさしく「食中酒」にぴったりな,でも重さは感じない生原酒です。ちなみにこのお酒の瓶を鼻にあてると・・・開栓直後も,なかみが空になってからも・・・スッキリとした「かすかな」香りです。

ちなみに・・・フリーの女性キャスター・長野智子さんは,「綿屋」のファンだそうです。


(使用米:トヨニシキ(精米歩合55%)/アルコール度数:17-18%/日本酒度+6/酸度:1.8/酵母:宮城酵母)

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2006/03/13

この酒から日本酒を飲み始めたら最高かも:「手取川 あらばしり 吟醸生酒」

060313_21360001何年かぶりに一升瓶で購入した「手取川」のあらばしり。

ちなみに「あらばしり」というのは・・・新酒のもろみを袋詰めして搾るとき,圧力をかけずとも最初に流れ出たものを言います。焼酎でいえば「ハナタレ」に相当するでしょうか?! やや粗い酒質ながらも・・・フレッシュな香りが魅力だったりしますが・・・この「手取川」のあらばしり,表示は「吟醸」とありますが・・・精米歩合は「45%」。れっきとした大吟醸であります。しかも・・・お値段は一升瓶で3000円あたり。

なぜそんなに安いのか調べてみると・・・たいてい年明けの厳寒期に大吟醸は仕込まれますが・・・その年の米質を確かめる目的で年末に試験的に醸造をし始めたのが・・・商品化するきっかけだったようです。それにしても・・・クオリティーを考えれば安い。醸造アルコールが入っていますが・・・ラベルによれば「こめ製」。手荒に言ってみれば・・・米焼酎がほんのちょっとブレンドされているというべきか。ときおり「こめ製」の醸造アルコールが入った酒を飲みますが・・・開栓一日目でもあまり尖ったアルコール臭を感じません。

また・・・香りもそれなりにありますが・・・強すぎず嫌味がなく・・・どことなく円やかなイチゴミルクのキャンディーのような立ち香が魅力。とにかく・・・喉ごしがすっきりとしていて・・・でも程々にしっかりした米の旨みも感じさせる。それでリーズナブルなお値段ですから・・・どこかで見つけられたら・・・「買い」です。

いろいろとマニアライクなウンチクを垂れることができるお酒の世界があるとすれば・・・こういう癖のないお酒の魅力もまた,素直に楽しみたいものです。値段もよし。また大吟醸ですが・・・さっぱりした料理と合わせても,そう香りが邪魔をしません。

個人的に・・・どうもこのところは・・・サッパリしたお酒の味わいをじっくり楽しみたいモードに突入しています。笑。

(使用米:山田錦(精米歩合45%)/アルコール度数:16-17%/日本酒度+5〜+7/酸度:1.2)

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2006/02/25

派手さはない,でもじっくり付き合いたい:「東北泉 雄町純米」

060226_12010001何でもそうなのですが・・・最初の第一印象がよくても・・・どことなく魅力を感じなくなったり・・・最初の第一印象がよすぎるとなおさら,大きなアラが出てくるとがっかりなんてことはありませんが?

 その一方で,ときどき接していて・・・大当たりはないけど,大ハズレもない。派手さがないぶん,魅力のあるところを探す喜びがわいてくる。そんな「安心」を感じられるって,気分的にとてもいいものです。

 自分にとって・・・お酒のなかでは,山形県の「東北泉」が「それ」なんです。はじめて飲んだときには,あまりインパクトを感じなかったのですが・・・。写真は,ちょっと以前に飲んだ「東北泉 雄町純米」。以前にも,同じものの「辛口」や,別の米を使ったものをあれこれ飲んでみたことはありますが・・・いずれも「外された」という経験がない希有な存在です。「裏切らない」って大事なことですヨ。

 さて・・・「東北泉 雄町純米」。以前に「辛口バージョン」をのんだことがありますけど,こちらは最初の一口目にやさしい甘さが飛び込んできます。ちなみに,これは「生」で,しかも新酒ではありません。でも,老ねた嫌みは感じません。それと・・・「雄町」というお米を使ったお酒は・・・その多くがボリュームのある味わいを一口目に感じたりしますが・・・東北泉のそれは,旨みはしっかりしているけど,スッキリ感が強く,しかもいろんな旨みのバランスが整っています。原酒とは違ってアルコール度数を調整してある分,舌で感じるタッチもやさしい。前に出てくる「何か」を感じさせない分,ごっつい味わいでなくても旨さがしっかり伝わってきます。

 一見するとフツーっぽいけど,何回も接してみると良さがわかってくる。シンプル・イズ・ベストをお酒で表現したら,こんな味わいかなと思わせる一本でした。それと,日本酒やお酒が飲めない人でも安心して口をつけられると思います。

(使用米:雄町(精米歩合55%)/アルコール度数:15.5%/日本酒度+2/酸度:1.5/酵母:山形酵母)

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2006/02/21

トッピング・・・

nao8-1104852075-2なんて言葉が・・・別にトレンディというわけではないですけど,よく使われますね。
飲み食いならまだしも,先日,最近流行のマッサージルームの前を通ったら・・・たとえば通常コースに10分程,特定の身体の部位を追加でマッサージするサービスを「トッピング」と看板で表現していました。何だか人間がくいものにされてるような気になっちゃいますね。

なんて他愛のない話はさておき,写真は・・・修学旅行生のメッカ・京都の新京極で発見した丼専門店のメニュー表ではなくて,入口。

このお店では,あらゆる海産物がいろんな組み合わせで「トッピング」できるようなんです。しかしまあ・・・さすがにこんな入口を見てしまいますと,写真をズラズラ並べてもらうより,浅草のかっぱ橋なんかで売られている料理のサンプルを・・・お店の前で回転寿司みたくグルグル回してもっと胡散臭くしてほしい・・・などと下らないことばかり考えてしまいました。

只今のBGM ....... DAF : der mussolini

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2006/02/12

不謹慎かもしれないけど・・・ネーミングは大事だなあ:「東洋美人」「義侠」

最近・・・あまり飲んだお酒のレビューをしていませんが・・・といいますか・・・量は程々にを徹底しております。

 他愛のない話ですが・・・酒も飲みすぎると脳が萎縮するみたいで・・・要注意ですね。それと・・・人一倍,二日酔いが大嫌いです。

 というわけで・・・ここ最近で印象に残っているものを・・・。

060211_19530002●「義侠 純米しぼりたて 五百万石60% 生酒」

 使用しているお米の良さとか旨みを口に入れた瞬間から喉を通るまで・・・どこまでも堪能できる愛知県の銘酒「義侠」。酒米として有名な山田錦でも・・・吟醸仕込みでなくても最上の品質の米を生産する地区のものだけを使っていて・・・「う〜ん旨い」と素直に納得できる・・・個性があって濃醇な酒。でも・・・これは富山県で生産された「五百万石」という米を使っていて・・・しかも新酒の生ということもあり・・・とっても後味がスッキリ。でも・・・新酒独特の麹の香りがとても品良く,綺麗な酸味。お米の旨みもスッキリしたなかにもしっかりあって・・・「素材の良さを引き出した日本酒らしい日本酒の見本」みたいなお酒です。

これで・・・税込み一升瓶2520円はお値打ちです。そして「義侠」というネーミング。こんな名前のお酒で・・・誰かと兄弟分の契りを交わすだけでなく・・・日本酒好きのカップルやご夫婦なら・・・何かの記念日にでも使えそうです。笑。

(使用米:五百万石(精米歩合60%)/アルコール度数:16-17%/日本酒度-/酸度:-/酵母:9号酵母)


060210_15240001●「東洋美人 純米吟醸 おりがらみ 生酒」

 こちらは若手の天才蔵元杜氏作。山口県の酒ですが・・・味わいだけなら・・・関東以北のお酒を思わせる・・・さっぱりとしたチャーミングさを感じるお酒です。去年の同じものと比べると・・・今年のものは・・・どこか初々しいイチゴをほおばるときに感じるフルーティーさ。最初はけっこう香りが華やかだなあと思いましたが・・・おりがらみながらも透明感のある味わいで・・・五味も・・・どれが突出してるという感じもなく・・・ゆっくり味わえば味わうほど繊細な造りがわかるのが,「東洋美人」の個性というところでしょうか。

派手さはない。でも,微妙な旨みのバランスで,つい後追いしたくなるような・・・「見返り美人」的な味わい。淡くて繊細。「東洋美人」というネーミングもうまいなと思います。まさしく女性にすすめてみたいお酒です。^^

個人的な好みですが・・・このお酒はワイングラスが似合うかなというのが,個人的な感想です。
 
(使用米:山田錦(精米歩合55%)/アルコール度数:15-16%/日本酒度+5/酸度:1.5/酵母:蔵内保存株)

どちらも・・・日本酒嫌いの方にこそ飲んでもらいたい・・・一気に誤解がとけること間違いナシです。

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2006/02/04

男との料理とは?!:新どっちの料理ショー。

もう番組は終了しましたが・・・2月2日放送の「新どっちの料理ショー」で紹介された「ビーフカレー VS. あんかけチャーハン」の対決。

http://www.ytv.co.jp/docchi/dotch_set.html

 カロリーを抑えるためのヘルシーメニューとのことでいろいろと工夫をされていましたが・・・,個人的には,いずれも料理をするのが楽しいメニュー。そして・・・一見すると簡単そうで,じつは本当にうまいものを作るには・・・なかなか奥が深い料理だと思っています。

 ところで・・・「カレー」に「チャーハン」。「チャーハン」はともかくとして・・・「カレー」に男が取り組むと「凝ります」! 料理時間のみならず,具材や料理法までも。ちなみに・・・この日のカレーは・・・

「玉ねぎは油を使わずに鍋で飴色になるまでゆっくりと炒める。(みじん切りにし、電子レンジにかけてから炒めると早く出来上がる) さらにニンニク、ニンジン、セロリを加えて炒める」

のが最初の下ごしらえですが・・・,自分だって,カレーを作るときには・・・これと同じことをやりますとも。ただし・・・「みじん切りにし、電子レンジにかけてから炒めると早く出来上がる」という部分は・・・とても参考になりました。それをしないと・・・小麦粉を炒めながらルーを作らないこの方法で琥珀色になって原型をとどめないタマネギ・ニンジン・セロリにするまで・・・そうですね,最低2時間ぐらいは費やしてしまいますから。爆。ここで焦がしてしますと・・・最終的には嫌な味のするカレーになっていまいます。個人的には鶏肉か牛肉のカレーが好きですが・・・

リンゴと蜂蜜トローリ溶けてる「秀樹カ・ン・ゲ・キ」仕様はもちろんのこと・・・

ちょいとドライフルーツをいれると・・・辛さの向こうからほんのり甘みが見え隠れするので・・・いいなあと思ったりします。

 いっぽう・・・「チャーハン」も,「あんかけチャーハン」は作ったことがありませんけど・・・「鍋振り」が好きなもので・・・時折,楽しんで作るメニューです。こちらも一見するとご飯に具を混ぜて炒めればいいと言えばそれまでですが・・・カレーより難しいのは,むしろチャーハンのほうかも。とにかく火が弱かったり,鍋をよく火で熱くしておかないと・・・とんでもないベタベタチャーハンの完成になってしまいます。
 
 ちなみに・・・この日のチャーハンもヘルシー仕様ということで・・・油は使わないということもあり・・・

「1.ご飯に全卵を加えて混ぜる。 2.バットに広げ、160度のオーブンで途中で混ぜながら6分火を通す。」

という過程を踏むわけですが・・・これは「お米がパラパラ」とするチャーハンを作るうえで・・・グッドなアイデアかもしれません。一度試してみます。笑。

 というわけで・・・よく「豪快でシンプルな男の料理」なんて言いますが・・・じつは・・・男が料理をつくりだすと・・・何かと凝りだして・・・コストパフォーマンスなんて話どころか・・・けっこうな時間を費やすこととなります。そのへん,いろんな意味で・・・女性は「冷蔵庫の中にあるもの」で上手にやりくりすると思います。

 このところ・・・国会議員でなんとかチルドレンと呼ばれる女性が話題になったりしますが・・・そのほとんどが「経済畑」。何事もエコノミーを考えて行動するのが得意なのは・・・間違いなく女性なのでしょうね。

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2006/01/28

要するに天然の素材であればいいんでしょ?:チョコレート効果

060128_17550001いきなり・・・個人的な話ですが・・・同じ親から生まれてきても,弟と全く好みが別れるのが・・・「チョコレート」と「小豆(あん)」に対する好み。自分自身は喜んで口にするが,弟はほとんど口をつけようとしません。

 ちなみに・・・「チョコレート」は口溶けのいいもの。「小豆(あん)」は「こしあん」で,しかもわりと「甘め」が好みです。どちらかといえば・・・「小豆(あん)」のほうが食べ出したら止まりません。甘さ控えめが上品なんて言われますけど・・・京都の老舗のいい和菓子など・・・意外に甘さがしっかりしたものもあったりして。それと・・・よく「えっ?」と言われることもありますが・・・上等な大吟醸なんかいただいたときは・・・あん入りの和菓子と一緒に楽しんだりします。冗談と思われるかもしれませんが・・・よく合います。

 話を戻して・・・何かお菓子等を買うとき・・・深夜でない限りは・・・コンビニよりは,お菓子の専門店やスーパー等で買うことが多く,また好きです。このところ,太りたくないとか歯を悪くしたくないという理由から控えていたチョコレートetcですが,あまり甘みを控えすぎるのも精神衛生上よくないと思い,昼下がりにときどき購入しています。

 今日,目に止まったのは・・・明治製菓の「チョコレート効果 CACAO 72%」。わりと気軽に普通の板チョコを買ったりもしますが・・・どうもいろんな混ぜ物が多いからか・・・口溶けがベタベタとするのが苦手で・・・。効能書きのことはさておき,カカオの割合が高いのでビターなテイストです。でもまあ・・・以前に楠田枝里子さんご推奨のダイエット効果のあるとかいうチョコレートも,カカオっ!っていう味でしたし・・・要するに天然素材を上手に採れば健康な生活が送りやすいということでしょうか?

 ちなみに・・・この「チョコレート効果」にはポリフェノールがふつうのチョコよりたくさん含まれているそうですが・・・それにしても,チョコレートを食べるときにも・・・リラックス効果だけでなく,発癌を抑制するとか,胃潰瘍が発症しにくいとか・・・そんなことを考える時代になったのでしょうか? 苦笑。

 閑話休題。ローリングストーンズが「また」来日するようです。初来日のときは・・・前売りを買うためにチケットピア前に徹夜(その日は氷点下!)したこともありますが・・・。このところは・・・アルバムを聴く頻度はストーンズよりもビートルズのほうが多く・・・。でも,ギタリストとして・・・キース・リチャーズは永遠の憧れです。アンコールの「(I can get no)サティスファクション」だけでも聴きたい。

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2006/01/08

「チョイ不良(ワル)オヤジ」

060105_18070001正月気分もすっかり終了の週末ですが,この年末年始,個人的に印象に残った言葉は・・・元プロ野球選手の金村義明氏が事あるごとに発した「チョイ不良(ワル)オヤジ」です。

 もともとは中年(やや死語か?)向きの男性雑誌が提案したキーワードみたいですが・・・。だいたい人生40年とか生きてきて,いまさら長らく受験勉強で鬱屈していた精神を入学とともに爆発させる「大学デビュー」みたくしたところで,ますます外見以上に内面を問われる年頃かとは思います。というか,この年代なら・・・センスを磨くにも勉強同様,ますます飲み込みが悪いような気がします。

 でも,どう見たって「本ワル」の金村氏が,あの酒ヤケした声で「チョイワル」と発するところに,味があるというか,「ワル」という響きに現実味があっていいですね。笑。

 どうやら・・・夏の甲子園で優勝した高校三年あたりから,スナックで酒を飲んでいたなんてテレビで言ってましたし。まあ,「チョイワル」より,人に迷惑をかけないなら「本ワル」のほうがよっぽど筋が通ってると思うのは自分だけでしょうか? 結局,雑誌で言ってる「チョイワル」は,自分の趣味性とかライフスタイルをしっかりもった遊び心のあるオッサンということだと思いますが・・・。で,ファッション誌なら,モノを紹介しなきゃ成立しませんから。

 なんて他愛のない話ですが・・・,どういうわけか,金村氏の「チョイワル」という言葉がヤケに印象に残った,今年の正月でした。

 写真は・・・某局の「芸能人格付け●●●●」で,10万円のドンペリより多くの芸能人が美味いといったスペインのスパークリングワインです。この番組で,楽天の野村監督が「判断の基準がないとわからん」みたいなことをおっしゃっておられましたが・・・まさしく,冷やかしでこちらを買ってみたものの,もう一方のドンペリは購入していません。それと・・・現地では「ドンペリ」なんていう略称を使っているのでしょうか? 残念ながら,日本では成金趣味に成り下がっている感も否めません。

 で,スペインのスパークリングワインのお味はというと・・・,あまりこの類のものはたくさん飲んでませんけど・・・可もなく不可もない感じで・・・。まあ,最終的には嗜好品って,あまり人の好みをつべこべ言わない方がいいことを実感した次第であります。

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2006/01/01

初春の一杯:桃色吐息。

060101_17050001あけましておめでとうございます。

 という新春の社交辞令的文句はほどほどに・・・正月といえば,日本酒ということで,2006年のスタートです。

 ちなみに・・・正月って,なぜか新酒で,しかもモロミがピチピチした「にごり酒」が,ついついほしくなりますね。 

●写真左より・・・「琵琶の長寿 純米」(にごりさけ)

 純米のにごりで・・・しかもアルコールが15度台なので,口当たりがやさしいお酒ですが・・・モロミがめいっぱい入っていて,かなり芳醇かつトロリ感が強いです。上澄みはほのかにメロンぽい香りがしますが,モロミで真っ白になると・・・ちょっとした粕汁感覚で米の旨みをどこまでも堪能できます。でも・・・生のにごり酒ということで発泡感もあるので,後味は意外にスッキリとした感じです。
 「長い寿をはこぶ酒」とラベルに書いてあり・・・まあ,縁起物ということで,この季節によく味わう一本です。

(使用米:玉栄(精米歩合60%)/アルコール度数:15-16%/日本酒度:-/酸度:-/酵母:-)


010102●「鳳凰美田 純米吟醸無濾過生酒 桃色発砲にごり酒」

正月ということで,実弟が住んでいる近くの酒屋で購入。これはとても珍しく,ピンク色をした発砲にごり酒です。にごりでない発泡生酒バージョン(たぶんおりがらみ)もあるようで,個人的にはそれを飲んでみたかった。^^;

先の「琵琶の長寿」と比べれば,「にごり」の口当たりはクリーミー。ゆっくりと開栓してみましたが,瓶に貼ってある注意書きのように吹き出すことなく,強すぎないいい感じの発泡性。スッキリとした旨みとキレが爽やかな,後味はなかなか辛口なにごり酒です。こちらはマスカット系の香り。

綺麗な味わいに加えてピンク色が美しい目でも楽しめるお酒。こういうお酒をワイングラスでくゆらせてシャンパン気分を味わうのも,新しいセンスでいいんじゃないかなあと思った次第です。

(使用米:美田地区産若水(精米歩合55%)/アルコール度数:16-17%/日本酒度+2/酸度:1.6/酵母:桃色酵母<アデニン要求性酵母>)


!:みなさま,本年もよろしくお願いします。

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2005/12/21

bread and butter...

nao8-1083641851-2他愛のない話題ですが・・・。英語で「bread and butter」とは,「生計を立てるた
めの」なんて表現だったりしますが,それとは違って純粋に食パンそのものの話題で
す。

朝食はいつも食パンにカフェオレ(ミルクたっぷり)です。

食パンについては某有名料理対決番組で見事に勝ったお店のものをずっと食べています。予約だけで1,2ヵ月埋まっているところですが,幸い,番組収録より以前から買い続けていたので,こちらの顔を見た瞬間にお店の人が包んでくれています。

 わりといろんなものを試してみたいタイプなんですが,こと食パンについては,オー
ダー固定です。サイズもイギリスの角形パンと同じ,日本ですとやや小さめ。生地はよく気泡が大きいモノがgoodなんて話もありますが,キメが細かくてしっとりしてい
ます。で,何日置いてもパサパサにならないし,おいしいけどわざとらしいくどさは
皆無です。

 お料理のソースでもスープでもパンでも酒でもそうですが・・・最初にゴツンとくる旨みがありすぎるより,途中から繊細にいろんな味わいが交叉して,でもあとは名残惜しいぐらいに味わいが引けていく。そういうのが本当のおいしさかなって思ったりします。飽きないというのでしょうか。

 人間関係も本当はそういうものかな? いや,第一印象のインパクトが大事か??
なんて余談はさておき,マーガリンってやっぱりダメでした。●ーガ●イヤルホテル
のメイプルシロップ入りマーガリンはイケるかなって思いましたが・・・カロリーと
かそんなことは気にせずバターを塗るのが一番おいしいです。みんなそれはわかって
いることですよね?!

 ちなみに朝食としてのパンが選ばれる割合が高い地域は・・・意外にも関西らしいですね。とくに新幹線が走っている一連の県庁所在地にその傾向が強いみたいです。

 とまれ,自分自身は和・洋・中なんでもこなせる雑食です。

只今のBGM ...... Carole Laure : She says move on

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2005/12/19

「なんちゃって」ではない本物の山廃仕込み:「不老泉 山廃仕込み純米 生原酒」

051222_17130001このブログはお酒の専門ブログでもないし・・・飲酒を推奨するわけでもないですが・・・個人的には酒は「酔う」こと以上に「味」が好きなので暴飲はかなり慎んでいます。

さて・・・以前にもここで紹介しました「不老泉」。一部の日本酒好きには・・・「とても個性的な味の山廃仕込み」として知られていますが・・・その多くは火入れの熟成酒。でも,このお酒は「生」を「2年」熟成させたものです。よって,好き嫌い別れる,火入れの山廃仕込み熟成ものとは雰囲気が違います。
いわゆる「老ねた香り」はなく,よく日本酒の味わいを表現するときフルーツで喩える人がいらっしゃいますが・・・どちらかといえば,フレッシュな生フルーツというよりは,顔を出してくるのは渋みのあるドライフルーツの甘み。

ところで・・・そもそも山廃仕込みはどんなお酒であるかは・・・醸造元の上原酒造さんのサイトで確認していただくとして・・・とにかく,このお酒,蔵に付いている酵母を取り込んで仕込むという,全国でも類を見ない手法を使って醸されています。

この「生原酒バージョン」については・・・もちろん味は太いのですが,わざとらしい香味は一切なく,まさに「化学調味料無添加」でダシのよく効いたラーメンを食するのと似たものを,いつも感じています。

口に入れた瞬間・・・味わいは太いですが,他の蔵の山廃仕込みの生原酒と比べれば,ドドッと一気に旨みがくるのではなく・・・じわじわと奥行きのある,地味ながらも,どこか土壁を思わせる素朴な味わい。「まろやかなキレ」も好感が持てます。

しかも杜氏さんが自ら栽培した酒米(たかね錦)が使われている,言ってみれば,すべてを杜氏さんが切り盛りした逸品。「自然派の派手さのない素朴で美味い酒」として,杜氏さんがこの蔵のお酒を仕込まれているうちはずっと,時折,飲んでおきたい一本です。

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2005/12/05

禁断の果実・・・

051206_21110003といえば・・・聖書の一節を誰でも思い浮かべると思いますが・・・一昨日までに間に合わせなければならない仕事の為に徹夜状態+食べずに仕事に集中したおかげで,一日経ったあとのの夕方は・・・超空腹状態。でも,晩飯の前にラーメンも何なので・・・輸入食材が豊富にあるお店で,トルコ産の干しイチジクと,ブルーチーズを購入。といっても,ワインは飲んでいません。^^;

 それにしても・・・アダムとイヴが食べた禁断の木の実はイチジク。生ならいくらでも食べたことがあるのですけど・・・乾燥させると・・・どことなくストロベリージャムを思わせるような熟れた甘みがいいですね。なんでもワイン党の方々はブルーチーズを上にのせて食べるそうなので・・・試してみたところ・・・これはヤバイ(笑)。甘辛が見事に掛け合わさって・・・これぞ・・・ボートレースの予想屋さん(コンサルタント)が,1着と2着が固いレースを「二人で一つの世界」と表現するのが言い得て妙と思えるぐらい,絶妙なコンビネーション。夢中になって食べました。

 ちなみに・・・おでん党の人は「大根によくダシの味がきいてて・・・」なんて言ってらっしゃいますが・・・個人的には大根は生から煮たものを好んでは食べませんが,切り干し大根の煮物なら・・・それだけでもご飯のおかずになります。笑。何よりも歯ごたえがポイントです。

 
 この感覚・・・わかっていただけますでしょうか?

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2005/11/27

ひさびさにお酒のレビューでも。

1126このところ・・・ちょっと掲載をご無沙汰してました我が日本酒の軌跡?! ひさびさに簡単にですが・・・印象等を列挙します。

 ちなみに・・・3本はまとめて買ったのではありません。数珠つなぎに少しずつ飲んでみたものです。

●(左)「義侠 60%精米 純米原酒」

 このなかで一番最近に買いましたが,2ヵ月ほど前にも同じものを買っています。今回のものはお店で約2年近く熟成させたもの。前回に購入したものは3年ほど熟成させたもので・・・とても舌ざわりも円やかで旨みが喉の奥まで綿のようにやわらかく続いていって・・・「すばらしい!」とうなりたくなるようなお酒でしたが,今回のものはやや新しいので,熟成香のなかにもほのかな瑞々しさが見え隠れします。個性的な味わいですが,「とことんうまいお米の味」をお酒で表現したら,義侠のような,どこまでもやわらかい奥行き感に行き着くのではないか。そう思わずにはいられません。ひや〜人肌燗が絶品というのが個人的な印象。

(使用米:東条町特A地区産山田錦(精米歩合60%)/アルコール度数:16-17%)

●(中)「花嵐 純米大吟醸 火入れ原酒」

 このお酒の蔵は「竹生嶋」というブランドがメインですが,地元の農家と二人三脚で情熱のこもった酒造りをされているようです。味わいは「口下手なんだけど、知れば知るほどいいヤツ」みたいな感じでしょうか。旨みが太いとか繊細とかそういうこととは別に,最初の一口目での印象が,どことなく人見知りしているような・・・言ってみれば強烈なインパクトを主張してこない雰囲気というのでしょうか(ただし原酒なので旨みはきちんとあります)。ところが・・・舌から喉を通っていく頃に,お米の旨みがジワジワッと広がって語りかけてきます。先の「義侠」と比べると,人見知りする素朴な女性といった印象。でも,個人的に好きな味わいです。ひやがベストかな。冷やしすぎると人見知り度が一気に上昇する印象。

(使用米:マキノ町産山田錦(精米歩合50%)/アルコール度数:16-17%/日本酒度:+2/酸度:1.7/酵母:1401号)

●(右)「竹泉 純米 ひやおろし 生詰」

 今回のお酒のなかで,一番,最初にわかりやすく米の旨みを出してる酒という印象です。熟れたスイカとメロンを思わせる味わいをまとっているので,意外にモダンな酒かなとも思いました。よくできたお酒なのでスイスイ飲めますが,新酒の頃の初々しさもどこか残していて,それが上記の2つに比べたら,後味にややざらつき感を感じるところもあります。ただし・・・燗もいけますが,冷やして飲んでも旨いのはこれが一番でした。

(使用米:但馬産五百万石(精米歩合55%)/アルコール度数:17%/日本酒度:+5/酸度:1.7)

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2005/10/22

かなりセンス良し:「隆 純米吟醸・白ラベル 無濾過生原酒」

1022このところすっかり秋らしくなり・・・肌寒くなって温かい食べ物や飲み物が恋しくなる季節ですが・・・いい酒なら年明けに搾られた生の日本酒に味がのって来る頃。というわけで,このところは火入れ酒が多かったものの,久々に「無濾過生原酒」購入です。

 「無濾過生原酒」というのは,タンクで仕込まれたお酒を,アルコール調整のために加水することなく,また,炭素で濾過しないため,お酒本来の味わいを楽しめます。ただし,濾過しないのでやや黄色みを帯びてます。

 この「隆」は神奈川県山北町・・・足柄とか箱根とかいったほうが地理的にもわかりやすい場所でしょう。蔵に行ったことはありませんが,どうやらこの蔵の味わいに舌がフィットするようで,よく買う蔵の酒ベスト5入りしています。

 ちなみに「隆」でも「白ラベル」しかも「無濾過生原酒」は昨年春以来の購入。この蔵の酒は熟成してからのほうが本領発揮するのは,これまでいろいろと購入していて痛感していました。昨年は出来たてを試しに買ったのですが,まだカドが張った味わいで,なくなりかけてきたときやっと味がこなれてきた感じでしたが・・・。今年は秋に入ってから,タイミングを見計らっての一杯です。

 う〜ん,これはイケます。久々の「無濾過生原酒」でパンチを感じますが,この「白ラベル」は「隆」の中でもとくに,味わいがインパクトをもって口中でスパークします。出来たてならトゲトゲしかった酸味も,ここに来てカドがとれて円やかさが。ちなみにこの酒,インパクトはあるのですが,きっちり主張する酸味にリードされつつ口中で感じるいろんな味わいはバランスがいいです。で,味が太めの「無濾過生原酒」にありがちな後口のざらつき感がなく,サッと引けていきます。開栓時には,独特なビスケットっぽい苦みを感じますが,それも日が経つごとに落ち着いてきます。

 とかく,ボディがあって,最初に鼻で感じる「フルーティーな香り」のするお酒が「今っぽい」という印象を持たれがちですが,個人的には,立ち香が抑えてあっても,含んだときの香りと味わいにキチッと作り手の方針が見えて,しかも,どこか酸味に新しい日本酒の風を感じさせ後ギレがいい。そんな酒が「モダンでセンスのいい酒」と思っています。「隆」は自分にとって,まさにそれを感じさせてくれるお酒です。

 ちゃんとお米の旨みが見えているのも好感が持てます。とにかく,この「隆」は熟成させたほうが絶対に美味しい酒。近くのお店でちゃんと管理された在庫があれば,むしろ製造年度が1,2年古い物のほうが美味しいでしょう。

 それと,ワイン好きの外国人に飲ませたら喜ぶ「sake」だと思います。背筋の伸びた酸味が魅力的です。

(使用米:足柄産若水(精米歩合55%)/アルコール度数:18-19%/日本酒度:+4.5/酸度:1.6/酵母:9号)

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2005/10/08

明日もお持ちしてます。

1008毎年,この時期になるといろいろとサービス期間になる某ラーメン店にて,先日いただいた一杯無料券を持参し,食後,さらに景品のくじを引きました。

 すると・・・毎年ハズレばかりひいていたのに・・・今年はお店で使っているドンブリのミニサイズが目出度く当選! なんて,興味のない人にはどうでもいい話ですが,念願かないました。

 写真ではよく見えないですが,ドンブリの内側には,

「明日もお待ちしてます。」

という一文が,ミニドンブリでもちゃんと書いてありました。しかしこれ,食べていかないと見えないって・・・お客の心をくすぐる,すごい殺し文句ですね。

ずうずうしいですが,拙ブログも,

「明日もお待ちしてます。」

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2005/10/05

ザ・スタンダード純米吟醸:「美丈夫 酒門スペシャル 純米吟醸」

1005ふと立ち寄った酒屋で購入。いつも思うのですが・・・お酒を裸のまま,白いビニール袋に入れられると・・・ちょっと興ざめ。いいお酒は・・・やっぱり新聞か何かくるんで,できれば光が入りにくい袋に入れてもらいたいと,つい思ってしまいます。

 さて,名前は知っていましたが,初めて口にする「美丈夫」。純米吟醸ながら,税込み2300円台とは栓を開ける前からお得な印象。一口飲んでみると・・・淡麗辛口ながら,たぶん仕込み水が柔らかめなのでしょう。ややソフトな印象もあり,意外に喉のあたりを通ってきたときに,お米の旨みがジワッときます。

 香りはあまりなく,口に含んだときの香りが,どことなく青リンゴや・・・どこかオレンジ類をも思わせ,それがさほど料理を邪魔するわけでもなく,すいすい飲めます。個性はそれほど強くないですが,はじめて吟醸酒を飲むような人にすすめる場合は,こういったスタンダードな旨みのある,さりとて重くもないお酒が無難かなあと思ったりもしました。

(使用米:松山三井/精米歩合:55%/アルコール度数:15〜16%/日本酒度:+4.5/酸度:1.4)

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2005/10/03

モンゴル料理初体験。

051002_19410001昨日の話ですが・・・生まれて初めて,モンゴル料理を食べました。もちろん,モンゴル人オーナーのお店で。

 何しろ何もわからないものですから・・・「とりあえず」1000円の小コース的セットメニューを。ちなみに「とりあえず」という言葉,20代前半の人はほとんど使わないらしい。居酒屋でも外国人アルバイターは「鶏和え酢」というメニューと勘違いすることも。

 まずは日本でもよく食すポテトサラダにピクルスが入ったものと,ミルク茶をいただく。ミルク茶は岩塩が混じっているのか・・・ちょっと塩味で,これはイケます。次に「ホーシュール」という肉を衣で包んで揚げたものが到着。ロシアと中国にはさまれた国の料理ということもあってか,「ホーシュール」は餃子とピロシキを二で割ったような雰囲気の料理。

 そして,「ホルホグ」という骨付き羊の石焼煮込みがメインディッシュとして登場。写真のようなシンプルな煮物で,こちらは羊肉の個性ある香り(人によっては癖のある味かも)がする点をのぞけば,どことなく肉じゃがやボルシチを思い出させるような・・・やはり文化って連関してるのだなあとあらためて実感。しかも思ったりも肉の癖がなかったのが印象的です。

 最後に「ボーズ」という日本でいえば豚まんを小ぶりにしたようなモンゴルの主食で〆。もちもちした皮はお店でひとつひとつ手づくりしたものだそうで,また一口すると,気をつけないと肉汁があたりにほとばしります。皮がしっかりしていてうまい水餃子を彷彿させるものがあって,これはシンプルな味付けながら気に入りました。

 人によっては「単純な料理」なんて思うむきがあるかもしれません。でも,なんでもかんでも既製品的な味わいが多い日本の食生活。調味料もシンプル極まりなく,素朴ながらも,その場でひとつひとつ手づくりされる異国の料理に,むしろ新鮮さを感じました。

 かつてイギリスに滞在したときには・・・当初・・・「なんて単純な料理なんだ」と呆れたりしました。でも・・・じつはシンプルな味付けの料理って,結局は素材が良ければいくらでも食べられるし,食べながらでも自分で香辛料や塩,サワー類を使ってアレンジできますから,じつは良かったりするんですね。

 このごろはラーメン過多状態だったので,視点を変えて以前から気になっていたモンゴル料理屋さんを訪れ,こうして感想を書ける。いやはや,まだまだこれからも好奇心のアンテナの感度を上げていこうと思う今日この頃です。

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2005/09/26

名は体をなす :: 東洋美人「純米吟醸 ひやおろし」

0927この酒・・・少し前に,2.3ヵ月に1回行くところの近くにあって時折立ち寄る酒屋で購入したものです。というか,この酒は近くには売っていないので,たまに飲むのを楽しみにしているといったところです。

 で,飲んでみて一言。「綺麗でいろんな味わいのバランスが絶妙」。これに尽きます。それと,一夏熟成させた「ひやおろし」とはいえ,春先の生原酒とは違う瑞々しさあり。口中での味わいは・・・光で喩えてみれば・・・パステルトーンで満たされた万華鏡の輝き?! ぱっと見(立ち香)では地味なのですが,よーく覗いてみると,淡い桃色や紫色の光(香り)の虜になってしまいます。奥のほうから顔を出す色合い(後味)も,キリッと輝いて・・・。でも,けっして派手に輝かず,さりげなく優しいセンスのよい色合いで何度も覗きたくなる。そんな万華鏡的なお酒です。ほんの少し・・・ダークなグリーンも見え隠れするでしょうか。

 それにしても・・・じっくり飲むと・・・本当に品のいいフルーツのいいとこどりといった香りと味わいがありました。そろそろ早晩秋らしくなってきて・・・少し燗も試してみましたが・・・熟成香や熟成感はドシッとしたタイプの酒ではないので,個人的には燗が冷めて常温に戻りつつあるあたりか,冷やあたりが飲み頃か。 

 ちなみに,仕込みに使われた米は自社で所有する田で栽培された山田錦とのこと。山口県の田舎町の蔵だそうですが,若い蔵元杜氏がこれだけセンスのいい酒を醸すというのは・・・日本酒の未来も明るい!と舌鼓を打つ今宵です。

 写真のラベルは香港の花文字だそうで、縁起の良い意味が持たせてある「東洋美人」。「名は体をなす」のいい見本です。こういうモダンな味わいは,名にあやかって20代の女性にこそ,是非とも飲んでいただきたい感じです。とにかく派手な香りはしなくともセンスがいい。

(使用米:山田錦55%/アルコール度数:15.6%/日本酒度:+5/酸度:1.5/酵母:7号)

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2005/09/17

点字という心づかい&期待銘柄:「浪の音 特別純米 無濾過生原酒」

0917蔵元3兄弟(平均年齢30代前半)が一体になって仕込む,自分にとって期待の銘柄です。この「特別純米 無濾過生原酒」は春のしぼりたても飲んだので,今年2回目。もうすぐ「ひやおろし」バージョンが出ると思われますので,次は「割り水・火入れ」を飲むことになりそうです。

 写真を見ていただくとひと目で感じると思うのですが・・・瓶は透明。ラベルはかわいさすら醸し出しているキレイなグリーンが印象的。さらに・・・瓶の後ろ側には・・・目の不自由な愛飲家のために点字の透明ラベルまで貼ってあります。ユニバーサルなデザイン感覚を感じさせて・・・でも余計な飾りがないところに「やさしさ」を感じます。

 この蔵(浪の音酒造)の酒に共通している特徴は・・・とにかく「やさしい(はんなりした)」舌触りと,ねりきりの饅頭を思わせる「品の良い和な甘み」,そして「綺麗な旨み」でしょうか。けれども・・・香りプンプンではなく,素直で真面目に造られたという印象を誰もが思うところでしょう。

 春に飲んだときは・・・綺麗だけど・・・ちょっと荒々しさも感じましたが,夏を過ぎて・・・後口のキレに旨みが増してきていい感じです。ちなみに,ここの「特別純米」は,やや八方美人的(?)な他のタイプと違って,綺麗さの中にもボディがあって,一升瓶で飲んでみると,なかなか個性的な味に思えてきます。「浪の音」ではこれが一番いいという人が多いようで。

 また・・・ここの酒は,いろんな意味で「甘やかさ(くどくはない)」がいろんな味のなかでずっと展開していきますけど,この「特別純米」は,ピシッとしまった酸味に包まれて,米の旨みと穀物が原料と実感できる苦みも十分あって,「スパッ」というよりは「ジワッ」とキレていきます。

 かの盗塁王・福本豊氏が,あるときテレビの野球解説で、

「野球の選手は安くて上手いのが一番!」

と意味深?!な発言をされていましたが・・・まあ,この発言は,若くて年俸が安くてもプレーが上手だったらどんどん使えという意味でしたが・・・まさしく浪の音酒造の酒は,そんなどのクラスでも「安くて旨い」酒の切り札といえるでしょう。

 欲をいえば・・・この蔵のもっと辛口バージョンの酒を一度飲んでみたいものです。


(使用米:山田錦(精米歩合50%麹米/60%掛米)/アルコール度数:17-18%/日本酒度:+2/酸度:1.7/酵母:901号)

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2005/09/10

美酒三昧。

0910この週末は,実弟と久々に飲んだりということで・・・三本も写真では見られますが,どれもイイ酒ばかり。あれこれゴタクを並べるよりもシンプルにの紹介したいと思います。

 写真の右側から・・・


■「篠峯 山田錦大吟醸 生詰め瓶燗酒」

 今回,唯一の醸造アルコール添加もの。とはいっても,トゲのあるアルコール感は皆無。一升瓶に生で詰めたお酒を湯煎で1回火入れしたものですが,香りはけっこう華やか,なれど,食事を邪魔するわけでもなく,後半はキレの良さとお米の持つ旨みが喉ごしで同時進行する,良酒でした。口中で感じるフルーティーさは,どこか柔らかな「和」の雰囲気が漂っていて,とても透明感があります。

(使用米:山田錦(50%精米)/アルコール度数:16-17%/日本酒度:+5/酵母:協会9号&協会1701号/酸度:1.5)


■「早瀬浦 浦底 純米おり酒」

 三本の中で唯一の生酒にして,一番「男っぽい」酒。純米酒や純米吟醸酒のオリの部分を集めたお酒で,初秋でもなお微発泡感がありました。おりがらみのお酒なので,青い瓶と中身のコントラストが美しく,また,味わいもベタッとした甘さがなく,キレのよい後口とともに,お米(もろみ)の旨みがストレートに伝わってきます。ちなみに漁師町の酒だけに,釣ってきたサヨリの刺身には抜群の相性でした。

(使用米:山田錦・五百万石(50-55%精米)/アルコール度数:17-18%/日本酒度:+7//酸度:1.7)


■「醸し人九平次 純米吟醸 山田錦」

 フランスの三つ星レストランに認められ「白ワイン」としてパリの人々にも飲まれているメイド・イン・名古屋の酒。押しの強い酸味。先の「篠峯」がどことなく「和」ならば,こちらは,口に含んだときのフルーティーさにトロピカルフルーツを連想させる,ちょっとエキゾチックな香りがあります。甘さも,どことなくマンゴーやグァバのような「とろみ」というか「円やかさ」を感じさせる,個性的な酒。瓶の肩張りに「EAU DU DESIR」とありますが,これは「希望の水」という意味があるそうです。火入れですが,はっきり言って「生」じゃなくても「生」に期待する香りは十分に楽しめます。

(使用米:山田錦(50%精米)/アルコール度数:16-17%/日本酒度:+-0/酸度:1.7)

どれも,それぞれ個性の違いがあっておいしゅうございます。

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2005/08/30

旨いのだが・・・「星自慢 特別純米無濾過原酒」。

0830インターネットのレビューでは高い評価と軒並み多い「星自慢」。久々に,いつものお店ではなく,所用で出向いたところにある酒のデパートみたいな店で,「火入れ」バージョンを買ってみました。

 これはおそらく,生の酒を一升瓶に詰め,生で一定期間貯蔵して出荷時に瓶ごと湯につけるか,そういった処理を瓶ごと一度だけして熟成させて出荷させたものだと思われます。だから,大人しいながらも,生に近いような香りとかすかな麹の香りが閉じこもっています。

 さてさて・・・以前にも「生」バージョンを飲んでみましたが・・・どうも自分の舌には甘みが多くて・・・旨いのですが,あまり印象に残っていない酒でした。そこで,今度は「火入れ」で再度トライです。

 いわゆる流行り?路線のフルーティーなお酒ですが,味わいはけっこう素朴なタッチ。「火入れ」バージョンは,冷酒だと,やや熟したイチゴに砂糖をまぶしたような口当たりが第一印象。後半は,開栓して1,2日はほのかなウェハースのような香ばしさ,それ以降は穀物というか米本来の味わいを感じました。

 ただ・・・これは本当に個人的な好みの話ですが・・・日頃は飲み物もフルーツ系のスムージーが大好きだったりするのに・・・ことお酒は「甘口」がダメです。この「星自慢」,日本酒度からいけば中口とも言えますが・・・原酒ということもあって,けっこう甘さが支配します。酸味や旨みのバランスはとてもいいけど・・・喉ごしの展開に,もうひと癖あってもおもしろいのでは?と思ってしまいました。

 今回はちょっとお酒の減りが遅いです。でも,これはたぶん高いアルコール度のせい?!

 そこで・・・火入れなのでちょっと燗を試してみましたが・・・「ぬる燗」ならおだやかな香りにさそわれて,なかなかいい感じ。でも,ちょっと熱くすると,今のところはややアルコール感が立つ印象なので,もうちょっと置いてみたほうがイイ酒かなと思いました。

 とまれ・・・自分自身の大好物であるラーメンで有名な福島・喜多方の酒。野暮といわれるかもしれませんが,喜多方系のしょうゆ味ラーメンと一緒に,星自慢を楽しめば,この甘さも楽しめるのではと思いました。さっぱりした料理よりも,多少,醤油辛めの料理や塩っぽい味と合わせたほうがいいような,どこか「山」を感じさせるお酒でした。 

ちなみに・・・この酒は日本酒慣れしていない,でも酒好きで甘いモノ好きな女性なら,きっと好みだと思います。値段も一升瓶で税込み2520円。けっして高い酒ではありません。

(使用米:麹米五百万石(50%精米)掛米たかねみのり(55%精米)/アルコール度数:18-19%/日本酒度:+2/酵母:9号系)

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2005/08/25

ジワジワと効いてくる旨み:琵琶の長寿「愛しぼり」

0825正月以来,久々に味わう「琵琶の長寿」。今回の「愛(まな)しぼり」には付いていませんが,大吟醸あたりを買うと添えられているしおりに,藤田宜永氏の「愛の領分」という直木賞受賞作の一文が紹介されています。

 以下にひいておきます。

  「何を飲みますか、うまい日本酒があるけど」
  「口当たりのいいのにしてください」
  淳蔵は滋賀の“長寿”という酒を頼んだ。
  ぬる燗がいいと佳世が言ったので、そうしてもらうことにした。
  “長寿”はまろやかな女酒である。
 
 ちなみに,この「愛しぼり」にも、

 蔵人達が一冬の酒造りのなかで愛着のあるモロミを選んで、鑑評会出品酒と同様に夜なべで手しぼりしたお酒・・・。

 なんていう能書きがラベルに書いてあったりします。

 さてさて,そんな前置きはさておき,この「愛しぼり」はお店にて2年,氷温貯蔵された生酒であります。以前にも同じ「愛しぼり」の氷温貯蔵のものを購入したことがあり,信頼感をもって今回も購入。ちなみに,新酒だと醸造アルコールが添加された吟醸酒ということもあって,落ち着きがありながらも華やかな「香り」があるお酒ですが,2年の氷温貯蔵で口に含んだときの「旨み」がどんどん前に出てきます。

 ここの蔵の上位クラスの酒に共通する,メロンと淡水の藻とカラメルを混ぜたような独特な香りが,立ち香から口に含んだときの旨みの中に溶け込んで顔をのぞかせてくるといった感じでしょうか。

 ちなみに生酒の氷温熟成ものは,酒屋で買うものすべてが「アタリ」ではないのですが,「愛しぼり」ひいては琵琶の長寿の場合,はずれがありません。デーンと背筋が張った味わいで,夏場は氷で割ってロックしても味の伸びがよく(日本酒だってロックしてもいいと思いますよ),おまけに少々氷が溶けたぐらいで味が薄くなりません。しかしながら,「くどい」わけでもなく,やわらかい水だなあとわかる甘みを舌で感じるのですが,キレもあります。

 何かと希少性や斬新さで新進気鋭のものに目がいってしまいがちですが,派手さはなくともどこか落ち着きと奥行き感がある。そんな「長寿さん」を久々に実感しました。
 
 追伸:超限定バージョンのようですが,かの忌野清志郎さんがラベルを描いた大吟醸もあるようです。

(使用米:麹米玉栄(50%精米)掛米玉栄(57%精米)/アルコール度数:16-17%/日本酒度:+3.5/酵母:9号系)

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2005/08/17

「魚々っと」再び。

0817以前にもこのブログでご紹介しました箱根の蔵・川西屋酒造店の「魚々っと」。こうも暑い日が続くと,酒に限らず濃厚なものよりもさっぱりしたものが欲しくなりますが,夏に飲むとジャストフィット!という感じです。それと,旨いラーメン屋の味も三回通えば本物かどうかわかるなんて話がありますけど,こと酒にかんしても(自分は何も言えたクチではありませんが),最低四・五回は一升瓶で買ってみて,季節や年月,温度・・・いろんな変化を楽しまないと良さはわからないのではないかと思っています。特に外食時にいただく酒は,キンキンに冷えすぎていたりして,ついついインパクトのある酒が「旨い」と思ってしまいがちです。でも,一升瓶で買ってくるとゆっくり楽しめますから,逆に控えめな味わいのほうが,「もう一杯飲んでみようか」という気になります。

 ちなみに,前回に紹介したとき(カテゴリーで「グルメ・クッキング」にあります)のラベルと異なっていますが中味は一緒です。酒屋の主人いわく・・・「文字に青いグラデーションが入っているのはあんまり好きじゃないので,前のラベルに変えてもらった」とのこと。いっぽう蔵元は「湘南の海をイメージしたのに」と酒屋の主人に電話で言ったそうです。

 どちらのラベルの方がいいでしょう?

 そんなことはさておき,以前よりもほんの少し味がのってきたかなというのが開栓時の印象でしたが,相変わらず,派手すぎないけどまだまだ瑞々しい香りがあります。なので,やっぱり暑い夏には冷やしてさっぱりとした喉ごしでいただきたいものです。

 ちなみに・・・日本酒でも氷を浮かべてロックでいただくのも,こういう季節は悪くないですよ。ちゃんと造ってある酒なら,少々氷が溶けたところで味がなくなるということはありません。

 個人的には,「魚々っと」みたいなさっぱりした本醸造タイプの若い酒は氷なしで冷えたものを,熟成したもの(ちょっとやそっとでは味が薄くならない)や純米タイプの濃い生原酒なら氷を浮かべてロックというのがいいかな,と勝手に思っています。

(使用米:麹米五百万石(50%精米)掛米五百万石(60%精米)/アルコール度数:16-17%/日本酒度:+2.5)

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2005/08/06

温故知新という言葉が知りたいなら:「東洋美人・山廃吟醸」

0806時折,所用で出向いた先の地酒専門店で知った山口県の「東洋美人」。その中でも,前から気になっていた山廃仕込みのお酒を4合瓶で購入しました。

 さすがにこの季節,ちょっと内臓はお疲れ気味でお酒の量はすすみませんが・・・相変わらずセンスのいい味わいは,脱帽ものです。日本酒のことは知らないという方でも,「これワインみたいな飲み口」なんて言われるタイプとは反対に,骨太で独特な味わいの「飲み助」の人が好む「山廃仕込み」。熟練した技が必要とも言われていますが・・・30代前半の敏腕蔵元杜氏が仕込んだ味わいを楽しみにしていました。

 一言・・・「この酒は派手さはないけど旨いです」。山廃仕込み独特な癖のある味わいを,五味のなかに上手く溶け込ませています。果実(バナナ)や口中清涼剤のような苦みが絡んだ酸味にシェリー酒っぽい味わいをプラスαしたのが山廃仕込みの「癖」というか独特な味わいだと思っていますが(勝手な私見),その味わいの後に,モダンな吟醸酒の味わいがジワジワと出てきて,とても品のいい「山廃」です。

 キレはいいけど,決して舌に突き刺さらない,さりげないけどちゃんとある旨み。暑いので常温の手前で飲んでいますが,秋以降は冷蔵庫に入れず,冷暗所において飲んでいきたい酒です。

(使用米:山田錦/精米歩合:50%/アルコール分:15.5%/日本酒度:+5/酸度:1.5 酵母:蔵内保存株)

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2005/07/29

美容,健康・・・そして美酒にもUVカットはよろしいようで:「綿屋倶楽部」

0729ちょっぴりふざけたタイトルのように見えますが・・・人間だけでなく生きとし生けるもの(生酒なんかはとくに)にUVカット対策が施されていると,作り手の商品への心遣いをより感じられてありがたい限りです。

 写真は・・・つい先程,購入した「綿屋倶楽部 特別純米・蔵の華」(生酒・宮城県)です。ごらんのとおり,UVカットで瓶が透けて見える袋に包装されています。ちなみに、ラベルに書かれている「綿屋倶楽部」には「コットンクラブ」と小さくルビがふってあり,遊び心溢れたセンスのいい雰囲気。とある酒屋のサイトでは,蔵元がゲリラ的に発表する銘柄が「綿屋倶楽部」なんだそうです。

 ちなみに,これは2002(平成14)年度に醸造された生酒ですが,いわゆる新酒ではありません。でも,よく買っている酒屋の主人が自信をもって勧めてくれた一本。個人的にも,「綿屋」の蔵の酒は,ちょっと置いた(生酒の場合はもちろん低温熟成)ほうが妙味があると思っていましたし,お店の管理も信頼しているので購入。

 いつもながら,生酒は懇切丁寧に新聞紙で包装してくれます。これはいつか写真入りで紹介しますが,感動モノものです。暑い夏でも瓶内の温度上昇が抑えられていて,買う方も安心です。営業スマイルで調子よくされるより,こうした商品へのいたわりこそ,我々消費者は評価すべきだと声を大にして言いましょう。

 味わいは・・・舌にピッとくる酸味や,熟成からくる甘み・・・いずれも時間の変化で丸みを帯びてます。新酒の瑞々しい立った香りも魅力ですが,熟成した旨みを,あえて冷えたままワイングラスで飲むと,チャーミングな酸味のせいか,なぜだか一瞬,日本酒のイメージを覆す世界を感じたりもします。

 ちなみに,生酒については・・・管理状態の行き届いた,しかも造りのしっかりしたお酒ならアタリに出逢って喜びひとしお・・・なのですが・・・その逆は,まさに「地雷」を踏む味わい。念のため,ちゃんと味をわかっているお店の主人に訊ねてから買うほうが安心です。

(使用米:蔵の華/精米歩合:55%( アルコール分:15〜16%/日本酒度:+3/酸度:1.6 酵母:宮城酵母)

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2005/07/24

高価なものが自分にとって旨いのか?

0723前回に書いたお酒の感想から間隔が短い気がしますけど・・・週末ということで,恒例?!の「今週の1本」的な話題を。

 ラーメン,ソバ,ワイン,チーズ,牛肉・・・いろんな分野で「食通」と呼ばれる方々が,時間やお金,ときには生活を度外視しても,それらの魅力にハマって理想を追い求めています。そんな「こだわり」がある人の会話は聞いていても楽しいし,その世界観をもって,他の分野でもいろんな視点を築かれていることと思います。

 こういったブログのみならず,ウェブサイトでも見られるさまざまなレビューを見ていて感心することしきりですが・・・。かといって,そういった方々が推奨し,入手が難しく,五つ星評価...etcで高評価だからといって,自分にとって最高のものかといえば・・・残念ながらそうとは言い切れないのが現実です。味覚に限らず,五感を駆使して楽しむことは・・・よほどマイスターの領域に入らない限り,好みの枝分かれはやむを得ないでしょう。

 まず・・・価格的にもスペック的にも最高峰に近くなればなるほど,いってみれば頂点は限りなく「点」に近いわけですから,その味わいは多かれ少なかれ似通ってくる。ところが,それは誰でも簡単に入手して味わえるわけではありません。でも,本当に良心的な職人の作なら,ハイエンドからローエンドまで,あらゆるクラスのものに,職人さんの「人間性」が味となって出てくると思いますし,ローエンドに近くなればなるほど,良くも悪くも,いろんな制約のなかで工夫が見られると思います。

 その意味で,むしろ,手頃な価格で入手できるものこそ,酒に限らず何でも,じつは職人さんの「人間性」の味わいどころではないかと痛感する今日この頃。ちなみに,この「人間性」の味わいどころこそ,人それぞれ。結局は自分自身に合うか合わないかという意味で「じゃあ,あなたの気持ちはどう?」と問いかけてくるものだと勝手に思っております。

 しかしながら・・・味覚による嗜好っていうのは客観的な評価は難しいですね。たとえば・・・今日話題にしている日本酒ひとつにしても,その日の体調,天候,注がれた器,酒そのものの温度,場所,その場所のメンバー,出された料理・・・等で,ずいぶんと印象がかわってきます。個人的には,管理状態のみならず,けっこう,その場や地域が持ってる空気感で本当に味わいというか,印象が異なるなあと,痛感しています。それと・・・たとえば誰かと楽しいひとときを過ごしていたならば・・・少々味わいが悪かろうが,そんなことは二の次ですからね(笑)。

 そこで,ちょっと皮肉な言い回しになるかもしれませんが・・・あえて少し前の使い古された言葉でいう「エンスー」(enthusiastic<熱心な>)ピープルは,結局のところ,ウンチクを語りたいがためにマスコミで話題になるものを試しに試し,ウンチクを使える人との共通項を増やしつつ,「味覚や嗜好の階級闘争」の偏差値をアップさせることに陥りがちではないか。それは決して悪いことではないと思いますが,けっこう,みなさん,隣の人の意見をチラチラ見るように様子を伺っておられます。

 かくいう自分自身も,酒のことはまるっきり素人でありますが・・・なんだか,いつも購入すると安心して飲める一本が,写真の「篠峯・遊々」(千代酒造・奈良県御所市)。これは無濾過生原酒バージョンで,税抜き2400〜2500円(一升)ですが,火入れでアルコール度数を落としたバージョンなら税抜き2000円ほどの,割と手を出しやすいお酒です。全国どこでも売ってるわけではないですが,かといって入手困難というわけでもありません。

 ちなみに,写真のお酒は「無濾過・生原酒」といいまして,しぼったお酒を「炭素濾過(香味の調整や見た目の透明感を出す)」したり「火入れ殺菌」したり「割り水(アルコ-ル度数の調整)」したりせず,そのまんまを一本一本瓶に詰めるお酒のことです。「成分無調整」といってもいいでしょうか。デリケートなお酒なので,冷蔵庫の保管はもちろんのこと,造りがよくないと日に日に味わいが劣化するものが少なくありません。

 「無濾過・生原酒」の是非はさておき,わりと「無濾過・生原酒」は五臓六腑にドスンと落ちてくる味わいのものが多いですが,この「篠峯・遊々」は,それほど発酵を上げまくっていない「無濾過・生原酒」のわりには,くどさがなく「キレイ」な口当たり(しかし淡麗辛口というわけでもない)。香りも旨みも強い押しはないのに,やさしくいろんな旨みが口中で展開するので,何にでも合う感じです。それほどアルコール感も強くないですし,甘みが最初に口中で広がるというよりは・・・淡いメロンの香りを混ぜた練りきりの和菓子を舌で転がした雰囲気と言っていいでしょうか。その後に,大人めの苦みが喉を通りすぎるという印象。それほど精米しまくってるわけではないので(60〜70%),そういった味わいが軽く後味として余韻を残していく感じです。大吟醸クラスの余韻とは明らかに違います。

 とまれ,たいして酒のことを知らない人間がこういっては蔵元に失礼かもしれませんが,入手困難と言われていたり,いろんなレビューでたくさん話題になる酒のなかにこれを紛れ込ませたら・・・印象度では薄いかもしれません。けれども,口中で感じるいろんな味わいに出過ぎた部分がなく,派手さもない。でも,一口飲めば「ああ○○。安心安心」と,ちゃんと作り手の味わいが伝わってきて「飽きない」。ここの専務さんを一度拝見したことがありますけど,飲むと「ああ,あの笑顔のやさしいお兄ちゃんの目指す世界」といった趣。それと杜氏さんは,「現代の名工」にも選ばれたベテランの方。味わいにしろ知名度にしろ派手さはないけど,安心感があって,どことなく味わいに品の良さがある,自分にとっては「スタンダード酒」です。

 といった調子で書いていますが,これは自分の主観的な部分が大ですので,こちらの感性と合った方には「いい酒」ということになります。あしからず。


(使用米:山田錦/精米歩合:60%(麹)・70%(掛)扁平精米 アルコール分:17.2%/日本酒度:+4/酸度:1.8 酵母:協会7号)

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2005/07/17

京女の二姉妹が守る蔵の酒:丹山酒造

050717_19450001めずらしく夏に風邪をひいてしまい,機能の夕方から朝まで寝てしまいましたが,喉の痛みはほとんどなくなり,もう一息といった感じです。よってお酒など飲む気分ではありませんでしたが,奇遇にもお裾分けでミニボトルのお酒いただいたので,ちょっと喉に通してみました。

 風邪ということで,やや味覚が鈍ってます。だから,名称やちょっとしたスペックの紹介にとどめておきます。ちなみに,今日の二本は,京都の亀岡にある「丹山酒造」のもの。滅多に京都の酒は飲まないのですが,将来の社長である姉の長谷川万里子さんと酒造りに励む妹の渚さんという,姉妹による作品です。

 写真左(出来映えの悪い携帯フォトですみません)は「京雪中仕込」(純米吟醸。五百万石60%精米・日本酒度+3〜4・15〜16度)。写真右は「雪月花 嵐山」(ラベルではアルコール15〜16度と,米・米麹・醸造アルコールのみ表示)。こちらは・・・インターネットの他のページを参照すると,純米大吟醸で同名のお酒あり。

 いずれも,女性が力を入れて仕込んでいる蔵のお酒だけに・・・ラベルが綺麗なのが印象的です。ただ・・・風邪ですので,味については・・・また体調のいいときにでも。

参考までに,蔵の話題が書かれているウェブサイトのURLは・・・

http://www.tabit.ne.jp/member/tanzan/nagisa.htm

です。


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2005/07/09

薄化粧を酒で喩えたら・・・。

0709このところ・・・じつどこまで自分自身で「禁酒」ができるか挑戦してみましたが・・・一応,二週間以上もちました(笑)。この間,お誘い等のお酒も一切無し。ちなみに,タバコは止めてからもうすぐ二年になろうとしています。

 そんなわけで,久々にお酒を購入。

 まず・・・写真左は「三千盛」純米(岐阜県)。ここであれこれ説明しなくとも,お酒好きのベテランさんに訊ねれば「辛口」の筆頭候補になると思います。「純米」表示ですが,精米歩合はなんと45%。これだけ見れば立派な大吟醸ですが,お値段は四合も瓶でも,1300円台。辛さの割には口当たりがやさしく(たぶん仕込み水の影響),いい意味で「水っぽい」ですが,旨みもちゃんとあります。
 このところ暑くなってきましたが,夏バテ対策にはむしろ温かい「鍋物」がいいというので,じゃあお酒も温かい方がいいのかも?!と思い,燗酒にしてみました。もちろん,温めれば味は膨らみますが,あいかわらず,冷えてるときと同じ,清水を思わせる喉への感触。夏には,今っぽいフルーティで芳醇な酒もいいけど,こんな酒を冷酒で喉を潤しながら,淡い旨みをじっくりと楽しみたいものです。冷やなら嫌みのない酸味,燗なら素直な旨みが堪能できる,「食事のための酒」。

 もともと利き手が左で,小学校で利き手の矯正を受け吃音になったと言われる立原正秋の愛飲酒だったそうです。左利きにあやかってというか,文豪にあやかって思いを馳せながら飲みたいものです。

(原料米、麹米・美山錦(長野県産)、掛米・山法師(岐阜県産)/精米歩合45%/アルコール度数15.2度/日本酒度+11/酸度2.0)


 次に写真右は「上喜元 純米吟醸 亀の尾」。よくラベルをみると「上喜元(じょうきげん)」ではなく「上亀元(じょうきげん)」と「亀」の字が使われていて,語呂合わせがうまい。某国内航空会社のファーストクラスにこの蔵の酒が採用されているとか。いつも買ってる酒屋で,ちょっと気になっていた「亀の尾」バージョンでした(亀の尾についてはマニアの方々がいろんなところで書いておられるので割愛)。
 「三千盛」と比べると,同じ辛口でも,口に含んだときの味わいに厚みがあります。どちらも,冷やでは香り・味わいともおとなしめですが,こちらはぬる燗にしたら・・・冷やではかすかに感じた白桃や若いリンゴのような香りが,ふわっと口に広がってきました。
 
(原料米、蔵元栽培の亀の尾/精米歩合55%/アルコール度数16.7度/日本酒度+4/酸度1.5)

 どちらも酒も,出来がいいので甲乙つけがたいです。ちなみに,このところは,芳醇で,フルーティで,香りも華々しいものが,よくブログでも紹介されています。もちろん,さして酒通でもない私は,こういう酒も好きです。でも,このところ「水のような舌ざわり,でも味わいのバランス良し」という酒も,季節柄かもしれませんが,大いに見直しています。

 よく,アルコール度数調整のために加水せず,炭素濾過も一切しない「無濾過原酒」が「すっぴんのお酒」と形容されたりします。でも,現代人の舌は,だんだん辛いものとか味付けの濃いものを選択するよう,プログラミング?!されてしまっています。そういったコッテリした味わい(個人的にラーメンは太めの味わいのスープを好む)に呼応するように,「無濾過原酒」で,あの「ワインみたいな味」と言われるタイプが好まれるのでしょう。

 例えば,ラーメンでも,マスコミはとかく「新鮮」なネタがほしいですから,目新しい個性の強い味わいのある新店舗を喜んで紹介します。そこにはいろんな旨みを五段階評価で表現したら・・・「うわ〜旨い」と思う薬味やスープや,麺,五味があるから紹介されると思うのですが,仮に6項目を五段階で評価するとしたら「5・5・3・4・5・3」というような感じの店が多いと思うのです(なかには5がいっぱい並ぶような店もあるが)。
 いっぽう,いつの時代でも支持されるラーメン屋。例えば,東京・荻窪の●木屋とか,大阪・梅田の「●子江」なんていう老舗の味には,猛烈なパンチはない。でも,人々が安心できる「4・4・4・4・4・4」にはいつ行っても出逢えるんです。これが本当の「飽きない味」。何かが突出しすぎると,悪いところが目立ってしまう。

 今回,飲んでいる日本酒は,いってみれば,五味プラスもう一味が,五段階で5よりも4がコンスタントに並ぶ,旨さ。言ってみれば,それがスルッと舌をすべっていく旨さなんだんあと,つくづく思いました。

 ある意味,淡麗で,それなりに処理がされても,スキッとした旨みをほのかに感じられるお酒こそ「薄化粧」した味わいかもしれません。

 それと・・・日本酒に限らず,淡麗な味わいのほうが,一口二口と重ねるごとに,旨ければもっと味を知りたくなりますね。その意味で,今回の二本は,自分なんかより,もっとベテランの酒通の方々が本当の良さを知っておられるものと思います。人間に限らず,薄化粧とは,そういうことをさすのでしょう。

閑話休題。ちょっと方面の違う左利きですが・・・「クラブレフティ」を更新しております。利き手の左右にご興味のある方は是非。

只今のBGM ...... Holly Cole trio : My Foolish Heart

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2005/07/02

最近のんだ地酒。

nao8-1110806220-10なんてタイトルにはありますが・・・このところ,酒を飲んでませんので,かつての日記に書いたお酒のレビュー(2005年3月。文章を一部改稿)でも・・・。

写真右から「大治郎 純米吟醸 本生 うすにごり」「櫛羅 純米吟醸2000 火入れ」「百楽門 純米吟醸 生原酒」です。

●「大治郎 純米吟醸 本生 うすにごり」
ここは本当に家族経営的な小さな蔵なんですが,かつて親類が住んでいた所にある蔵だけに,新酒を楽しみにしています。初めて飲んだときは,旨みがゴッツイ印象だったのですが,今年の分は,まさに今のんでまして・・・旨みはもちろんあるけど洗練された舌触りに進化中か?!まだ新酒で若々しいものの,造りがよくなってるのでしょうけど,飲みやすい感じがして・・・「武骨な大治郎はいずこに」といった印象も。でも,応援します。スペックの割に安いので,もし見つけたら飲んでみてください。地元の篤農家と契約栽培した減農薬の山田錦を使用しているようです。精米歩合も50%。これは原酒バージョンではありませんが,以前に飲んでた原酒バージョンでも税別で3000円は良心的です。

●「櫛羅 純米吟醸2000 火入れ」
これだけ「火入れ」タイプです。しかも仕込まれてから4年程経っています。でも,老ねた香りはあまりなく,いい感じに味がのっていて,今回の3本のなかで一番のお気に入りです。地酒マニアの間では,何かと「生」の酒がいい!という声を耳にしますが,派手さはなくとも,丁寧に醸された火入れで熟成のきいた酒は・・・ホント落ち着いた味わいがあっていいです。「千代」や「篠峯」というブランドで知られる千代酒造所有の田んぼでとれた山田錦で醸された正真正銘の「地酒」です。

●「百楽門 純米吟醸 生原酒」
この酒だけは,ごくたまに入るお店で購入。上記の「櫛羅」と同じ奈良県の酒です。新酒で無濾過生原酒という点では最初の「大治郎 純米吟醸 本生 うすにごり」と同じですが,酵母(大治郎は14号酵母。こちらは9号酵母)や米が違うので,味も異なってきます。「大治郎」と比べると,こちらは大人しいものの香りが立っていて,後ギレがクリアーな感じ。「大治郎」はうすにごりということもあって,ややトロッとした舌触りがありました。この酒は新酒にしては,アルコールっぽさが舌にささらず,飲みやすかったです。岡山の雄町米使用。精米歩合50%。

といった感じで,この三本は,自分のなかではいい感じです。お米から生まれるミラクルな味わいからは抜け出せそうもありません。といっても,いつもたしなみ程度の量しか飲んでませんけどね。
タバコは二年前に「絶煙宣言」しましたが,それ以来,酒もさっぱりした味わいのものを再認識する次第です。

只今のBGM ...... Last Tango In Paris : Marlena Shaw

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2005/06/20

美肌効果あり?!・・・「醴泉 本醸造 本生原酒」

0620学生時代に時々お世話になった居酒屋ではないですけど・・・岐阜県の養老町にある玉泉堂酒造の「醴泉 本醸造 本生原酒」を買って味わっています。お値段は一升瓶で税抜き1980円。安い。

白米1トンあたり100%換算のアルコールが120リットル以内というのが「本醸造」の規格ですが,このお酒はご丁寧に90リットルとクレジットされています。ちなみに・・・醸造アルコールとは,サトウキビかすやタロイモなどを発酵蒸留させたエチルアルコールのこと。蔵によっては酒粕を蒸留した,いってみれば「米焼酎」を添加するケースもありますが・・・ご年輩の方が敬遠しがちな「アル添酒」のことであります。

「本醸造辛口」しかも生の原酒ですが,これは口に含むと明らかに「軟水」とわかる,日本酒度+7.5の割には柔らかな甘みを感じる食中酒。生原酒といえば濃い〜イメージがありますけど,ベタベタした舌触りは皆無です。単独で飲めば「加水でも純米で熟成させたものほうが,酔いも優しくていいかなあ」と思ったりもしますが,食事しながらですと,お料理を味わう合間にこの酒本来の旨みがさりげなく顔を出すので,コストパフォーマンスに長けたバランス感覚を感じています。舌で感じる旨みと甘みは品のよいことが,器を手で握ってお酒の温度を上昇させると実感できます。
ただ・・・今晩,一緒に食べたドヤ街の逸品「スジ肉の煮こごり」だと,もう少し濃いめの酒のほうがいいかなと思う反面,脂っぽさをキレイに流すキレとほどほどな酸味とも感じました。

自分でこういうのを書いてて言うのも変ですが・・・いわゆる嗜好品は・・・好きな人が,まるでマルクスの語る?!階級闘争のごとく,知識と稀少性なんかを自慢したりするもの(これはある意味退屈)。でも,嗜好品の世界ほど「主観性」の強いものはありません。よって,お酒についていた蔵元の説明書きで〆させていただきます。

「醴泉は古くから美濃國養老に湧出する名水(菊水泉)で、飲んでよし、肌に滑らか、髪に養老といわれる美泉です。いまも養老町に豊富に湧出し、銘酒「醴泉」はいうまでもなくこれを仕込み水に使って造られたお酒です」

(原料米、山田錦/精米歩合60%/アルコール度数17.5度/日本酒度+7.5/酸度1.3/9号酵母)

只今のBGM ....... Under World : Push Upstairs

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2005/06/12

伊達男は裏地にこだわる:丹沢山・本醸造(カップ酒)

0612カップ酒といえば・・・一昔前なら,夕方,仕事帰りにオッサンたちが酒屋で魚肉ソーセージを片手に一杯ひっかける安酒。あるいは,ドヤ街では夕方五時になると販売中止になる自販機の主力商品というイメージがありますが・・・。このところ,小さな蔵が手軽に味わえるよう続々と本醸造や純米クラスでカップ酒をリリースしているのは,うれしい話。

写真は・・・神奈川・川西屋酒造店の「本醸造 丹沢山」。ラベルには蔵のある山北町の丹沢湖と中心に白くぼやけて写っているのは富士山です。一升瓶で税抜き1900円あたりの本醸造(使用米は美山錦。精米歩合は確か68%<近くの店でのスペック表示では>)ですが,これは,「カップ酒で飲む」本醸造クラスでは,文句なく極上の逸品です。香りは吟醸酒のように品良く抜けていきますし,「旨口」という表現が似合う広がり。近くの酒屋で税込み245円で買いましたが,カップ酒も・・・あのかつての終電でプーンと臭った「嫌な日本酒」とは全く次元の違うところで楽しめるのは,かなりコアな話題かもしれません。

050612_23060001それと,ラベルの内側を見ると・・・ちゃんと丹沢湖や周辺の観光地,温泉の説明まで事細かに書いてあって,地元をとても大切にしてるなあと思った次第。とくに,丹沢湖北側にある「中川温泉」は美人の湯らしいですよ。こういった豆知識をカップの内側から読ませてくれるのは,粋なはからい。かつてなら,伊達男が着物やスーツの裏地に凝りまくるのとどことなく似ているような気にもさせられました。

高い酒ならうまいのはいくらでもあるけど,カップ酒で味わえるっていうのは格別です。

只今のBGM ....... 日曜の夜独特な静寂感。

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2005/05/30

もう一つの左利き:「天山」純米大吟醸と「綿屋」特別純米生原酒

0530だんだん暖かく・・・というよりは暑くなってきそうな今日この頃ですが,眠気や倦怠感を感じる人も多いのではないでしょうか? そんな季節柄なので,お酒を口にすると,ついうたた寝なんてこともありますが,それほど量を飲んでいないので二日酔いなんてことは,まずありません。

タバコをやめてもうすぐ2年。適量の酒を気分が落ち着いた夜に飲むことが,ちょっとしたストレス解消になっています。「酔う」ことよりは「味わい」がもっぱらの楽しみです。

先日,生粋のハマっ子なのに,福岡市内でブライダル小物のショップを営んでいる友人と再会した折,彼から一本お酒を拝受しました。今回は2本の紹介です。

くだんの友人がくれた酒が・・・「天山 蛍川」(純米大吟醸)<写真右>。佐賀の酒で,地酒好きの人には「七田」ブランドのほうが有名か。大吟醸クラスですが,香りは大吟醸にしてはやや控えめ。その反面,口に含むと旨味の伸びと余韻が想像以上に続きます。芳醇な大吟醸規格のお酒ですね。ボトル背面の蔵元の説明では「ライラックの花」を思わせる香りと表現されています。

(原料米、山田錦/精米歩合45%/アルコール度数15〜16度/日本酒度+4/酸度1.3/9号酵母)

もう一本が「綿屋 特別純米 生原酒」<写真左>。よく買っている酒屋でも,毎年人気の宮城産のお酒です。こちらは生原酒ですし,今年のお酒なのでほんのり麹香も漂いますが,ついつい飲んでしまう味わいです。立ち香はかなりセーブしてあり,口に含んでも派手な味わいはないのですが,五味のバランスがとても良し。原酒なのにくどさは皆無できれいでキレのいい酒質で,嫌な後味が残りません。

とある酒屋のサイトによれば,かの長野智子さんが「綿屋」のファンだとか。

(原料米、トヨニシキ/精米歩合55%/アルコール度数17〜18度/日本酒度+5/酸度1.8/宮城酵母)

頂き物のお酒もあり,次回の購入まで余裕ができました(笑)。追伸:このところは気温も上昇中ということもあり,冷蔵庫で冷やしたお酒の感想となっています。ちなみに,一升瓶で生酒を購入した場合,事前に十分洗浄した瓶に小分けし,光を遮断する包装をして冷蔵庫で管理しています。四合瓶で購入するのはコストパフォーマンス的にももったいないし,何より,日々の変化でその酒の質というものがわかりますので。

只今のBGM ...... 鳥のさえずり。

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2005/05/20

陽光たなびく由比ヶ浜を思わせる静岡の酒「正雪」

0520なんてタイトルがついていますが,土地勘があるわけでもなく,単に東名高速から見える風景,特に海岸線がきれいだったり,パーキングエリアで食べたりする桜海老が妙に美味しかったりするわけなんですね。

じつは「正雪」,時折,このブログを読んでくださっている?方(たぶん)のご推奨ということで,いつも買ってる店とは違う店で購入。店の人は「こういっては失礼かもしれませんが・・・一本だけ売れ残ってたのを,ちょっと心配してたんです」とのこと。つまり新酒ではないわけですが,いい造りの酒なら,そうそう味は崩れないし,むしろ時間の経過で円やかさが増すといい方に連想してレジへいきました。
ちなみに,このお酒は,限定品でなければインパクトのある「無濾過生原酒」でもありません。レギュラー商品ともいえる,「火入れ」で「割り水」した純米吟醸です。でも・・・こういう,小さな蔵といっても「限定」していない商品がうまければ,今後「限定バージョン」も大いに期待できるわけでして・・・。

で,今晩,さっそく開栓してみました。やはり漁師町のお酒です。とても晴れやかな味わい。火入れで氷温貯蔵庫に置いてないお酒でしたけど,「新酒」で「生」ならかなり華やかな香りであろうと想像できる,きれいな含み香が鼻をスーッと抜けていきます。飲み口は,旨みがスッと広がりますが日本酒度以上にキレを感じます。シャバーンとした平板な味わいではなく,品の良い奥行きのある旨みですね。人間で言えば,明るい性格で薄化粧の美人といったところでしょうか。
感じるフルーティーさは・・・さっぱりしたバナナと軽く煮詰めたリンゴを割った感じ。

このところは何かと芳醇でインパクトのある「無濾過生原酒」を飲む機会が多かったりしましたが,火入れで加水してある(純米)吟醸酒でも,丁寧に造っていることが舌を通じて実感できると,むしろ味わいがクリアーゆえにじっくり味わいたくなります。

(原料米、無農薬・山田錦/精米歩合50%/アルコール度数15〜16度/日本酒度+0〜2/酸度1.3/静岡酵母)

只今のBGM ....... FM放送から山下達郎の唄がかかっています。

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2005/05/14

左手への誘惑:箱根の蔵の「魚々っと」という酒

0513いつもよく買っている酒屋で,ご主人から「この『魚々っと』。今年のはいい出来ですよ。どうですか?」と言われ,おまけに開栓してある試飲用のお酒を一口いただいて購入しました。が,が・・・これを書くためにネットでいろんなことを確認したら・・・他店より100円高い値付けではないか!! なんてセコい話は止めて・・・このお酒のコンセプトは・・・

<酒が「食」の旨みを引き出し「食」が酒の味わいを高める>

ちなみに・・・スペックは,麹米(50%精米)掛米(60%精米)ともに五百万石。アルコール度数は16-17%。日本酒度は+2.5。ちなみに規格は「特別本醸造」となっていますが,ラベル等を見なければ,3000円クラスの吟醸酒と思わせるものがありますし,あまり醸造アルコールっぽさも強くありません(添加量も抑えているとのこと)。
なんでも,蔵元が選抜した約8店で販売されているいわば,超限定酒。まあ,前述の値段についても許すとします(笑)。税抜きで一升瓶2500円を割りますから。

火入れとはいえ,瓶囲い(瓶欄)。一回のみの火入れでまだ若い酒なので,生酒のような香りの瑞々しさがあります。新潟産の有名な某酒をはじめとした淡麗辛口の本醸造と比べれば,香りも味も主張がありますけど,「食中酒」がコンセプトなので,食べながらでも邪魔にはなりません。

写真には燗するための「チロリ」を瓶と一緒に掲載しましたが,瑞々しい香りを楽しむには,水道水ぐらいの温度がいいなあと思い,燗は封印。といっても,もう温かいですしね(笑)。秋口での熟れた味わいを楽しみにします。

ちなみに,このお酒を醸している川西屋酒造店は,神奈川の箱根にある蔵。「丹沢山」や「隆」といったブランドで一部の日本酒好きからは高く評価されているようです。個人的にはここのお酒は好きな味でいろんなタイプを飲み,いつも現代的なセンスを感じています。特に,1年,2年と熟成させたものは・・・口に入れた一瞬,いろんな意味で日本酒自体を忘れさせてくれるぐらい,いろんな旨みのカドが取れ,ついついワイングラスで飲みたくなる味わいです。

nao8-1099920769-4この記事を書いたついでに,以前にアップしてた過去の日記で書いた「隆」の感想を。・・・美山錦五十五・生原酒(写真)。いつも買っている近くの酒屋で購入。神奈川の蔵というと意外?と思われるかもしれませんが,有名な丹沢の水で仕込まれた,とっても「センスのいい」味です。2001年醸造ということで,お店の貯蔵庫で熟成してまして・・・より円やかに・・・どことなく品のいい落ち着いた白ワインのような雰囲気もあります。このお酒の蔵は「丹沢山」というブランドが一般的ですが,「隆」は全国でも20店とかそのぐらいの規模でしか扱っていないそうです。

ベテランの酒通はもちろんのこと,20〜30代(自分もここに含まれますが)の舌にこそマッチする,そんな感じがします。

只今のBGM ...... DATSUNS : In Love

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2005/05/07

田舎のあぜ道や蔵の土壁を思わせる:「不老泉」の山廃仕込み

050507_18180001あまり日本酒に興味がなくとも,誰も?がCMなどで耳にしたことがある「山廃仕込み」。手間と杜氏さんの腕が大きなカギを握るこの造りにとことんこだわったお酒が,今週〜来週,夜にゆったりしながら口にする写真の「不老泉」。ここであれこれ説明するよりは・・・ご興味のある方は上原酒造のHPで,どういう製法が「山廃」なのかご確認ください。

この不老泉,時々飲むと,ホントにホッとさせてくれる味わいです。細かな味わいはきき酒にうるさい,ウンチクを垂れたい人のコメントをどこかで探していただくとして,「不老泉」の山廃(火入れ熟成もの)の味わいを勝手にたとえてみれば・・・

「一見すると禅寺の庭園を思わせるようなサラッと洗練した淡麗さとは対角線上にある,農村のぬか床から老ねの香りが漂う,着色料も香料も添加物も何も入っていない,じっくり漬け込まれたタクアン」

といったところでしょうか。華やかさはないけれども,噛めば噛むほど味わいが拡がる。でも,嫌な旨みは後に残さない。そんな自然感あふれる「旨酒」ですね。仕込みの水がかなり軟水なんでしょう,日本酒度や酸度のわりには,柔らかい旨みが口中を支配します。が,後口はサッと切れていきます。

ちなみに,ここの酒で,同じ山廃仕込みで三年熟成させた赤いラベルのものがありますが(本当に個性的な味わい),それよりは,独特な癖(個性)がややおとなしめですが,それでも,米の旨みはグッときますし,色もうっすら琥珀色。香りは・・・いかにも山廃仕込みの火入れ熟成とわかる世界。こういう味わいは,下手に日本酒に飲み慣れた人より,先入観の少ない我ら?!日本酒の世界では若手の方が,素直にはまれるかもしれません。味わい方によっては,西洋のお酒だとシェリー酒っぽいともいえますし。
このお酒は・・・冷えてるよりも常温とか,寒い季節なら燗がいいと思いますが・・・味が濃くってしっかりしているので,意外に氷を浮かべても楽しめます。酒通のベテランの方々からお叱りをうけるかもしれませんが,柑橘系の何かとクラッシュした氷に合わせてカクテルにしても,こういう個性的なお酒の旨みが十分に生かせそうな感じもします・・・。

それと・・・この蔵独特な「木槽天秤しぼり」は・・・圧巻です。今どき三日もかけてお酒を搾るなんて・・・。そういうことも含めて,一度飲むと忘れられない味。なんだかんだで,コンスタントに飲みたくなる酒です。

只今のBGM ....... 想像の世界でクリームのcross road

(原料米、無農薬・山田錦/精米歩合59%/アルコール度数17〜18度/日本酒度+4/酸度1.8/蔵付天然酵母)

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2005/04/29

もうひとつの左利き:日本の地酒

0429左手で字を書いたり,ボールを投げたり,箸を持ったりする人を「左利き」と言いますが・・・もうひとつ。酒を飲む猪口を持つ手が右利きの場合は箸を持つ右手と逆の左手となるので,酒飲みの別称を「左利き」とも称しますね。確か,山形の東光という酒に「左利き」という名称の吟醸酒があったかと思います。

そんな前置きはさておき・・・写真は,飲み終えた,途中,本日購入のお酒たちです。今回は,なぜか日本の真ん中で作られた・・・しかも能登杜氏の酒ばかりです(個人的にこの地方の杜氏の酒に好きなものが多いかも)。自分自身は,きき酒の資格を持っている訳でもなく,さりとて酒を肴に何かをプロデュースしようとか,そんな野心があるわけでもありません。それと,こういう嗜好性の強いものは,評価したところで主観性が強いので,星を付けたりの評価もどうかな?と思います。ただ,食事中でも,酒だけでも,ちょうどいいアルコール度数ですし,高価なものを買わなくても,うまく探せば,同じ醸造酒のワインより,コストパフォーマンスに優れていると勝手に思っています。

●「早瀬浦 山廃純米 生原酒(新酒)」<左>
 福井県の若狭地方の酒。美方五湖周辺には行ったことがありますけど・・・この「早瀬浦」は,今,けっこう入手しにくいお酒になっているみたいですね。うまければいいと思ってるぐらいの感覚でいつも飲んでますが・・・このお酒は,個人的に好きな山廃仕込み。ホントは火入れで熟成したものが欲しかったのですが,たまたま寄った店にはなかったので,この新酒にしました。山廃の「生」独特な,ちょっぴりラムやブランデーを思わせる大人っぽい渋みのある果実香。同じ北陸の「天狗舞」とか「花垣」あたりと通じる,個人的にとても好きな味わいです。とてもしっかりした旨みと酸味なので,暖かくなってきた今宵,氷を浮かべてみましたが,これもグッド!
(原料米、福井県産五百万石/精米歩合55%/アルコール度数17.6度/日本酒度+4.5/酸度1.8/6号酵母)

●「松の司 純米吟醸 あらばしり(生)」<中央>
 久々に飲みました!「松の司」。これは今回のなかでも,一番フルーティーで,女性ウケします。間違いなく。なんでも,かの「玉の輿」で話題になった杉田かおるさんが大ファンのお酒なんですね。これは原酒ではないですが,新酒でやや荒い感じは否めないとはいえ,今の時期でもしっかりした味わいが楽しめて,あたらめて「やっぱりうまいね」と思ってしまいました。ここのお酒は,以前からライチっぽい独特な果実っぽい味わいがあると感じてますが,地酒マニアの方なら,ここであれこれ書かなくても知ってる「吟醸酒」だと思います。
(原料米、竜王産山田錦/精米歩合55%/アルコール度数16.4度/日本酒度+4/酸度1.5/14号酵母)

●「花嵐 純米大吟醸 斗瓶囲い(生)」<右>
 このところメキメキと旨くなっている,「竹生嶋」というブランドがメインの蔵の酒。袋吊りでポタポタと落ちる雫を斗瓶で囲う・・・とても贅沢な酒ですね。今回の3つの中では一番きれいな味わいですが,米の旨みが素朴に感じられ好感がもてました。もうちょっと時間を置いてみたら,もっと味わいがのってくるのでは?と思ったりもしましたが,そう思ったのは他の二つの味にインパクトが強かったからかもしれません。
(原料米、マキノ町産山田錦/精米歩合50%/アルコール度数17〜18度/日本酒度+2/酸度1.7/14号酵母)

GWのはじまりとあって,まあまあ飲みました。それとは関係のない話ですが,生酒は管理にデリケートさが要求されるというか・・・店で飲むのと違って,しっかりした造りかどうかが,時間の経過とともにわかるというのも,シビアな話です。

只今のBGM ....... FMでキムタクがDJしてました。

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2005/04/26

美酒絢爛。

nao8-1105029429-14これまでのレンタル日記からブログにスタイルを変えてから・・・書いた内容についてカテゴリー分けできるようになりました。というわけで,旧日記に書いていた「飲んだ日本酒」の感想を,時折,書きあらためたりして紹介していきたいと思います。

今日のものは,今年の正月に飲んだものです。こういう時期だけは,いつもより人数も増えるとあって,つい量が増えてしまう酒です。といっても,泥酔するなんてことはありませんよ(^^)。

さてさて,写真はそんな正月酒から3本です。左から・・・

●「琵琶の長寿 純米吟醸生」<左>
 琵琶の長寿は大学生の頃に,散々安酒で頭を痛めた呪縛から,ある時,解き放ってくれた,ボクにとっては記念すべき酒。この酒は,この蔵ならではの味と香りがあって,もしいろんな銘柄を置いてのブラインドテストなら,一番嗅ぎ分けられる酒だと思っています。熟れたメロンと湖水に浮かぶさわやかな藻を混ぜたような香りを勝手に連想しています。滋賀県北部の酒ですが,関東圏のほうが人気があるか?!?! 演歌歌手の香西かおりさんがお気に入りだそうです。
(原料米、玉栄/精米歩合55%/アルコール度数15.4度/日本酒度+5/酸度1.6/9号酵母)

●「東洋美人 純米吟醸生 おりがらみ」<中央>
 山口県の澄川酒造というところのお酒で,まさに「澄(す)んだ川」を連想させる,癖のない,センスのいいお酒です。「東洋美人」とネーミングがいいですね。名前のとおり繊細で,ふわ〜っと振り返る若い見返り美人という味わいでしょうか?蔵の紹介がされているサイトを見て・・・30歳ぐらいの蔵元が杜氏も兼ね,しかも造りに参加してるスタッフに茶髪の若い女の子が写ってたり・・・。そんな風景にむしろ好感をもってしまったりもしました。今のところ(2005年4月現在),今年飲んだにごり・おりがらみのお酒のなかではベスト。
(原料米、長州産山田錦/精米歩合55%/アルコール度数16〜17度/日本酒度+5/酸度1.5/9号酵母)

●「初亀 吟醸 高草山田」<右>
 これは唯一,新酒ではなく火入れの原酒です。でも,どっしりと重苦しい感じは全くなくて,いろんな味わいがどれ一つとして突出せず,見事にお米の旨さが舌に浸透してきます。言わずと知れた静岡の銘酒「初亀」。派手さはないものの名匠の円熟味が凝縮されていました。吟醸酒ですが,ぬるいお燗が思ったよりおいしく,ベテランの造りの確かさを感じた次第です。これだけ唯一アル添酒ですが,それを全く意識させませんでした。できれば純米系を飲みたいところですが,アル添だからと言って飲まないという偏見は避けたいところです。
(原料米、高草山麓山田錦/精米歩合55%/アルコール度数17〜18度/日本酒度+1/酸度1.2/9号酵母自家培養)

と,つらつらと書いてみましたが・・・,まあ正月だったということで吟醸酒が並びましたが,日頃はこんな調子ではないので誤解なさらぬよう(笑)。それにしても・・・こうして並ぶラベルのデザインってキレイですね。

只今のBGM ...... ラジオのDJの声

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2005/04/19

20〜30歳代こそ日本酒を!!

050419_12080001なんてタイトルをつけていますが,毎晩,泥酔しているわけではありません(笑)。ちゃんと自分で休肝日を作っていますし,飲んでもほどほどの量で止めるようにしています。「酔う」というよりは「味」が楽しみです。
それと・・・日本酒って年輩者が飲むものというイメージや,飲み過ぎると頭が痛くなる・・・なんて方が多いかと思いますが・・・高価な大吟醸を買わなくても,現代人の舌に合う日本酒はいくらでもありますし,魚や米には,ベストマッチかと。

なんて抑制のききすぎた?!前節はほどほどに,このところ飲んだ(飲んでいる)お酒の紹介です。


■「篠峯 しぼりたて 無濾過純米吟醸生原酒」(写真左) 

奈良県にある千代酒造のお酒。昨年はこの蔵の「遊々」という純米酒をよく飲んだのですが,同じ蔵の酒だけに,派手さはないけど,品のいい香り,やさしい味わいと共通した所があります。
年末に搾った「しぼりたて」ですが,4月に入って飲むと・・・やっぱり味はのってきています。生原酒といっても,押しが強い感じではないので,食事をしながらでも問題なく飲めました。
(原料米、新潟産五百万石米/精米歩合50%/アルコール度数17〜18度/日本酒度+3/酵母協会9号)

■「大雪渓 純米吟醸」(写真中央)

こちらは長野県在住の方が送ってくださったお酒です。こちらは,今回唯一の火入れ。だから落ち着いた味わいですし,とても素朴な米の味がしました。長野県中部ではよく見かけるお酒とのことですが・・・自分自身ははじめてでした。
(原料米、信州安曇野産・美山錦/精米歩合55%/アルコール度数15〜16度未満/日本酒度+2.5/酸度1.5)

■「明鏡止水 純米無濾過生原酒 垂氷 槽しぼり」(写真右)

ごくときどき購入する酒屋の前を通ったので,そこでときおり買う酒を訊ねたところ,品切れとのこと。そこで,店主に「おすすめの酒は?」と訊ねたところ・・・「長野の『明鏡止水』がいいですよ。とくにこれ!かわいらしい味してます」と指さされたのが,この「垂氷 槽搾り ひとごこち」。言葉通り「綿菓子みたいに口にいれたら甘みと旨みがとけるような」味と後ギレのコントラストでした。
(原料米、ひとごこち/精米歩合55%/アルコール度数17〜18度未満/日本酒度+4/酸度1.7)

只今のBGM ...... ラジオのCM。

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2005/04/10

桜吹雪と蔵探訪。

050410_12430001新年度だったり新学期だったりで,何かと緊張感も溢れる今日この頃だと思いますが・・・。オフタイムはのどかな空気と花見酒,なんて方も多いのではないでしょうか?

今日は,はるばる?!・・・奈良県の御所市にある「千代酒造」という所に,朝から行って来ました。ここのお酒は「千代」「篠峯」「櫛羅(くじら)」というブランド(ラベル)で流通してます。現代の名工として労働大臣賞を受賞した吉田嘉七郎杜氏(但馬)が醸しているという蔵で,新酒の鑑評会でも何度も金賞を受賞しているそうです。

ここのお酒は,素人の勝手な印象ですが,派手じゃないけど上品でやさしい香り。味わいも舌の上でとてもソフトに広がります。「篠峯 遊々純米」(生原酒)は,値段のわりに味わいがきれいで旨みもしっかりしてるので,個人的によく買っています。

一緒に行ったご一行を迎えてくださったのは,ボクと同年齢の専務さん。「北海道出身でこの蔵でマスオさんとしてきました」とご自身が自己紹介。とてもやさしそうな雰囲気の方で・・・「なるほど・・・ここの酒のイメージ」と思ったりしました。

精米機やタンク等を見せていただいた後,お待ちかねの試飲タイム。上記の「篠峯 遊々純米」(生原酒)から鑑評会に出品した大吟醸まで,みんなで「きく」どころか・・・飲みまくってる人が多かったです。どの酒が一番いいかというのも十人十色。嗜好品は,そのへんが難しいところですね。
そんなひとときも束の間,今度は料理屋に移動して,蔵できかせていただいた酒でお食事タイム。みなさん,旨い酒だとどんどん酒も食事もすすみ・・・喋る喋る(笑) ホント,「日本酒は飲むと頭が痛くなるんで」と敬遠するする人が多いと思いますけど,ちゃんとしたお酒(とくに純米系)なら,よほど飲み過ぎない限り頭痛持ちにはならないです。ハイ。

そうこうするうちに退散する時間になり・・・沿道の桜吹雪を見ながらの帰宅となりました。

写真は・・・一見するとなんてことない田んぼにしか見えませんが,ここ(櫛羅地区)で,この蔵の「櫛羅(くじら)」というお酒の米(山田錦)を作っているそうです。お酒を醸造する蔵が原料米を栽培する。なんだかワインの醸造所みたいだし,風景を思い出しつつ味わえるというところに,味わいが加味されると思います。

天候も良く,花見をしながらではありませんでしたが,桜の花びらの色合いのような味わいを千代酒造で堪能できて,とても有意義な一日でした。

只今のBGM ...... 久々にラジオのFMを聴いてます。

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2005/03/30

オウンゴールでも・・・

050330_18380001勝利は勝利です。サッカー日本代表。

なんて世間的な話題はさておき,今宵は左利きといっても,久々にこの3週間ぐらいで購入して飲んだ(飲んでいる)日本酒のど素人レビューでも・・・(写真左側から順番に)。
ちなみに・・・焼酎ブームがずっと続いてますが,パック酒や安い居酒屋であやしい素性の燗酒を飲んで頭痛・・・なんて人が多いのではないでしょうか? かくいう私もそうでしたが・・・(苦笑)。でも,いまやパリの三つ星レストランで「白ワイン」として日本酒が置かれる時代です。わざわざ高価な大吟醸を買わなくても,かつて終電でよく臭った「オヤジ臭?!」とは無縁の,いい地酒が,いまや目白押しです。

●「東北泉・雄町純米」(左・山形)
 雄町55%精米/日本酒度+2.0/酸度1.5/アルコール度数15.6
3本のうち,唯一火入れ酒。一年ぐらい置いたものだと思いきや新酒でまだちょっと硬いつぼみの印象。でも,冷でも燗でも常温でもこなしてくれる感じでした。これを買ったときには風邪をひいていたので,米の旨味をより感じたくて,ちょっとでもつぼみよ開いてくれ〜といった調子でぬるめの燗で飲みました。とまれ,とっても雑味を感じないきれいなお酒で,夏を過ぎたあたりにもう一度飲んでみたいと思いました。

●「赤野・吟の夢 純米吟醸無濾過生酒」(中央・高知)
 吟の夢50%精米/日本酒度+5/酸度1.3/アルコール度数16〜17
 老人介護施設にショートステイしている祖母を見舞いした後に立ち寄った地酒に強い酒屋で4合瓶を購入。お店の人は「立ってくる香りはおとなしくい食中酒」とのお話しでした。鼻にくる香りは派手ではないですが,なかなか華やかな印象。口に含んだとき,鼻に抜ける香りや酸味が爽やかで,味わいは思ったより芳醇ですがクリアーな印象です。全国で20店舗のみで流通しているらしいです。食事しながら飲むにはちょうどいい感じのキレと味わい。

●「磯自慢 特別本醸造生酒原酒」(右・静岡)
 特A地区山田錦55%〜60%精米/日本酒度+6.0/酸度1.2/アルコール度数18〜19
 「十四代」ほどではなくとも入手困難ですが,たまたま立ち寄ったお店に入荷されていて購入。原酒で,米の旨みと甘みがじわ〜っと舌から喉にかけて押し寄せてきますが,後口はしっかり辛みがあって,フルーティーな味わいの後に,ほんのりビスケットっぽい香ばしさも余韻にあるでしょうか。上の二つと比べると,お酒だけでじっくり楽しみたくも感じる酒です。

今日ふと桜の木を見たら・・・なんと,場所によっては少しずつ桃色の吐息を感じました。そろそろお花見の季節。4月はお花見で酒が飲めるぞ〜って,雄叫びが聞こえてきそうです(笑)
サイトに残してある旧日記でも飲んだ酒の紹介をときどきやってましたが,これからもコンスタントに書いていきます。

只今のBGM ...... 珍しくラジオのFMを聞いてみました(スティヴィーワンダーがかかってます)。

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