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2013/11/04

素朴な米由来の旨味と甘みが口中にとろけ出す:綿屋「川口納豆ラベルの特別純米」

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日本酒のラベルに「川口納豆」と印字されていたインパクトに魅かれて購入。

おそらく東北在住者や出身者なら大豆生産から仙台平野で行なっている納豆で知っている会社かもしれませんが、恥ずかしながら初耳。そもそも、仕込みの時期には、納豆菌の繁殖を恐れて納豆を絶対に口にしないという話を、とある蔵元から聞いたことがあるので「日本酒×納豆」のカップリングに驚き。

じつは川口納豆という会社、大豆のみならず野菜や米も自社農場で栽培していたのですね。酒屋いわく、川口納豆で栽培された宮城産の美山錦で仕込んだ特別純米の原酒ということ。

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「特別純米」表示ですが、精米は55%と純米吟醸を名乗っても十分なスペック。されど、あくまで料理の脇役に徹する黒子として限界まで立ち香を抑えてあります。なのでおもしろくない酒と思ったら大間違いで、日本酒度+5といえば辛口と言われるタイプですが、「名は体を表す(なす)」というか、口に含み舌のうえでお酒を転がすと、綿菓子のように柔らかい甘みがフワフワと口中に広がってきます。

だからといってヤワな甘口酒かといえば……そんなことはなくて、酸度も1.9あり、派手さや癖はないものの、原酒ということもあって味わいの膨らみもあります。

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味幅があって、辛口で、酸が高めでキレよし!そんな相反する個性が詰まった酒が好みだったりします。

そんな個人的な感想はさておき、米は宮城県栗原一迫産、酵母は宮城酵母、仕込み水も蔵から少し離れた山の水を使っているということで「純宮城産」の地酒。昨今は、どこも山田錦で9号酵母なんていう組み合わせが多くて個性に欠ける酒が多いけど、こういう地酒のなかの地酒こそ喜んで飲ませていただきたい!

レギュラーの「信州産美山錦 特別純米」はスマートな印象がありますけど、こちらは一口飲めば肩の力が抜けるような、柔らかい優しさが印象的な一献です。

まだ試してませんが「ぬる燗」なんてたまらないかもしれません。やさしい味わいなので熱燗で酒そのものにプレッシャーをかけないほうがよさそうです。



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