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2013年11月

2013/11/30

四季の風呂: 十二月は柚湯

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一年のなかで最も夜が長い冬至の日の習慣として長らく定着している「柚湯」。湯船に柚を浮かべる事で、柚のもつ精油成分が血行促進や保温効果をうながす。

2013/11/27

「ジャン・クリストフ」と「古典真空管」:「温故知新」だけでなく「温故改新」も必要?!

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このところバタバタしていた時もあり、
少し中断していた『ジャン・クリストフ』の3冊目(フランスの原書では第6〜8巻)だったけど、
昨晩は時間を忘れ夢中になって読了。

特に第7巻「家の中」、第8巻「女友達」では、
作者ロマン・ロランの深い洞察力に感銘を受け、
速読なんていう陳腐な利己心は一切沸き立ちませんでした。

それにしても、以下の一節って、我々が日常、
何かを為す時にも大事な心構えではないかと思った次第です。

「大芸術家の理想は、生きたる客観主義であるべきであった。
 みずから自我の衣を脱いで、世界を吹き渡る多衆的熱情の衣をまとう、
 古の楽詩人に見るような、生きたる客観主義であるべきであった」
 (『ジャン・クリストフ』3・p503)

大衆に迎合するというのは訳が違うし、
鋭くエセ表現者の利己心をいさめていると勝手に解釈しました。
その他、感銘を受けたことは枚挙にいとまはありませんが、
最後の4冊目も大事に読んでいきたい。


閑話休題。
もうすでに21世紀も13年経っているので、
1903〜1912年まで文芸雑誌に連載された長編小説(ジャン・クリストフ)は
「古典」と呼ぶのかもしれないと思いつつ……

今年自作した真空管アンプもロシアや中国の現代のレプリカ真空管ではなく、
1930年〜50年代に作られた古典管で、
当時の音響技術の英知を咀嚼しながら音楽を聴いてみたいという思いにかられる今日この頃。

というのも、なんでも現代の最先端を選択すれば心地よさを得られるかといえば、
全てがそうではないと言えませんか? 

自分が作ったという思い入れも多分にあるかと思いますが、
真空管アンプの奏でるミュージシャンの躍動感を知ると、
生産効率で「何か(something)」を失っていると思えてならないんです。

で、某オークションで落札したのが写真の真空管。
これらは整流管というもので、
オール古典管にするためには、
また初段管2本と出力管2本をゲットする必要があるんですけどね。苦笑。

ちなみに写真の真空管、特に左側は1930年代のヴィンテージ品です。
70年以上の歳月を経ても生きているサウンドを、早く耳にしてみたいです。

これらはアメリカ製。これまで「ベタなアメリカナイズ」にどうも馴染めず、
アメリカ製のものも敬遠しがちでしたが……
良くも悪くも一番アメリカがイノベーティブであったであろう時代を
音として肌に触れてみようといったところです。

2013/11/25

Head

「左利き」……自分自身でもあり、ライフワークだったりして過去にも著作を上梓していますが、
このたび、独自ドメインを取得してリニューアルしました!

まだまだプレオープン状態ですが、ご興味のある方は、ブックマークよろしくお願いします。
現時点では、トップページにある「メディア紹介」の項目にある記事や放送内容の記録は揃っているので、
お時間がお有りの時にお読みください。

http://www.clublefty.net/

↑新しいURLです。



2013/11/06

ヘアサロンで聴く音楽へのノスタルジー:昭和20年代の電蓄。

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先日、さまざまなモノを整理するため、父親の生家であった町家へ。そのなかでも長年保管していて、一度はキレイにして鳴らしてみたいのが写真の電蓄。

父親とは年齢の離れた叔母(故人)が、若き日(結婚前)にヘアサロンを開業するとき、近くの電気店で製作したものだという。今でいうところのオーダーメイドですね。ラジオではなくレコード盤で音楽を聴くというのは、昭和20年代のヘアサロンとしては贅沢なほうだったのかもしれません。

今、こういう機器で音楽を聴かせてくれるヘアサロンがあれば、ぜひ足を運んでみたい。リクエストは淡谷のり子で。

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それにしても、ツマミ類の形状や箱に使われている木といい……昨今の味気ないUSBオーディオとは違う「音楽を聴かせていただく喜び」みたいなものを感じさせてくれる雰囲気があります。自作真空管アンプとは違った風情を感じ、いろんな余裕があれば、オーバーホールしてみようと思ったひとときでした。

ちなみに整流管は松下の「80」、出力管はマツダ(東芝)の「42」、スピーカーはONKYO製でした。もし電蓄のレストアに関心のある方がいらっしゃいましたら、ご一報くだされば幸いです。

2013/11/04

素朴な米由来の旨味と甘みが口中にとろけ出す:綿屋「川口納豆ラベルの特別純米」

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日本酒のラベルに「川口納豆」と印字されていたインパクトに魅かれて購入。

おそらく東北在住者や出身者なら大豆生産から仙台平野で行なっている納豆で知っている会社かもしれませんが、恥ずかしながら初耳。そもそも、仕込みの時期には、納豆菌の繁殖を恐れて納豆を絶対に口にしないという話を、とある蔵元から聞いたことがあるので「日本酒×納豆」のカップリングに驚き。

じつは川口納豆という会社、大豆のみならず野菜や米も自社農場で栽培していたのですね。酒屋いわく、川口納豆で栽培された宮城産の美山錦で仕込んだ特別純米の原酒ということ。

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「特別純米」表示ですが、精米は55%と純米吟醸を名乗っても十分なスペック。されど、あくまで料理の脇役に徹する黒子として限界まで立ち香を抑えてあります。なのでおもしろくない酒と思ったら大間違いで、日本酒度+5といえば辛口と言われるタイプですが、「名は体を表す(なす)」というか、口に含み舌のうえでお酒を転がすと、綿菓子のように柔らかい甘みがフワフワと口中に広がってきます。

だからといってヤワな甘口酒かといえば……そんなことはなくて、酸度も1.9あり、派手さや癖はないものの、原酒ということもあって味わいの膨らみもあります。

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味幅があって、辛口で、酸が高めでキレよし!そんな相反する個性が詰まった酒が好みだったりします。

そんな個人的な感想はさておき、米は宮城県栗原一迫産、酵母は宮城酵母、仕込み水も蔵から少し離れた山の水を使っているということで「純宮城産」の地酒。昨今は、どこも山田錦で9号酵母なんていう組み合わせが多くて個性に欠ける酒が多いけど、こういう地酒のなかの地酒こそ喜んで飲ませていただきたい!

レギュラーの「信州産美山錦 特別純米」はスマートな印象がありますけど、こちらは一口飲めば肩の力が抜けるような、柔らかい優しさが印象的な一献です。

まだ試してませんが「ぬる燗」なんてたまらないかもしれません。やさしい味わいなので熱燗で酒そのものにプレッシャーをかけないほうがよさそうです。



2013/11/01

四季の風呂: 十一月は松葉湯

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不老長寿の木として大事にされた松。松の葉の脂を洗浄して落とした後、布の袋に入れたものを湯船に浮かべる。血行促進効果あり。

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