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2013/08/27

イーデン・アトウッド(Eden Atwood):「There Again」/初秋のそよ風漂う夜長に合う一枚

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今宵の一枚はイーデン・アトウッド(Eden Atwood)の「There Again」(1994年)。自作真空管アンプで音楽を聴くようになってからは、スタジオ録音でもライブ感がたまらずボーカルものを改めて聴いています。

ジャズシンガーのなかでもモデル出身で美女と誉れ高かったが(最近は太ってイメージが変わった)、性染色体がXY型で男性型なのに見た目は完全に女性という「完全型アンドロゲン不応症」だと公言している。性染色体が男性型で男性ホルモン(アンドロゲン)が分泌されているのに、細胞は全く受け付けないという。

なので、この人の場合は、女性よりもより女性らしい外見と、女性らしさをもって育ち育てられたのに、初潮を迎えることなく、様々な性をもっていることを知る。それでも、女性ジャズシンガーとしてだけでなく、養子をもらってホルモン治療で授乳までして育てたそうです。

音楽の話題からそれてしまいましたが、このアルバム、バラードばかり収録されていて、夜の寝る前に聴くには睡眠導入剤的な一枚。というのも、ラストの一曲は、日本でもほとんどの人が知っている「蛍の光」。スコットランド民謡というのもよく知られたところで、スコットランド語で「Auld Lang Syne」。英語だと「old long since」で、「久しき思い出」あたりの和訳(意訳)でいいのかな?!

日本での「蛍の光」は、卒業式や閉店・閉館時刻のBGMだったりしますが、日本語の歌詞は独自のものなので、ふだん想像する歌詞は「蛍の光」でも1、2番だったりしますね。3、4番は「一つに尽くせ国の為」といった一節からもわかるとおり、かつては大日本帝国海軍の告別行進曲としても使われたりした歌ですが、まあ、愛郷心を誘うメロディーであることは、万国共通しているようです。

昨今、スコットランドに独立の機運が高まっているなんて話題(住民投票の実施等)を耳にしますが、この「old long since」も準国歌としてスコットランド人に愛されているそうです。

wikipediaの「蛍の光」にかんする説明のなかに、スコットランドの詩人ロバート・バーンズによるスコットランド語と日本語訳の歌詞が掲載されていました。1番だけひいておきます。

Should auld acquaintance be forgot,
and never brought to mind ?
Should auld acquaintance be forgot,
and auld lang syne ?

旧友は忘れていくものなのだろうか、
古き昔も心から消え果てるものなのだろうか。

For auld lang syne, my dear,
for auld lang syne,
we'll tak a cup o' kindness yet,
for auld lang syne.

友よ、古き昔のために、
親愛のこの一杯を飲み干そうではないか。


こういう歌詞を読んでいると……

自分自身も少しずつ年齢を重ねてしまったのか?!

生まれた場所とか育った場所といった限定的な意味ではない、さりとてハリボテの愛国心でもない「愛郷心」を、今の日本では感じにくいと思う今日この頃であったりもします。

ちなみに、イーデン・アトウッドの「Auld Lang Syne」は、変にシャクったりすることもなく、とても丁寧に歌われていて不思議な静けさがあります。アルバムのラスト曲としては、うってつけですね。これを読んでくださった方には、是非、聴いていただきたいのですが、You Tubeにはないので、同じアルバムの1曲目「It Never Entered My Mind」のURLを挙げておきます。

http://youtu.be/5vH6qfve4l8


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