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2011/07/05

曾根崎心中・お初の墓。

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↑かつて蜆川(しじみがわ)という川が流れていた北新地のしじみ橋跡と日曜日で静かな北新地のネオンを雨の御堂筋から眺めました。

先月のことですが,大衆演劇で「曾根崎心中」の芝居を観るため大阪市内へ向かった折,曾根崎心中といえば「女郎・お初」ということで, 地下鉄谷町線・谷町九丁目駅から程近い,お初さんの墓(大阪市中央区中寺2丁目1−41/久成寺)をお参りしました。

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↑同じ通りには梶井基次郎の墓もありました。

:: さて,さっそくですが,お初の墓です。

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↑小さいのはともかく,妙に新しいですね。
 それにしても,ここには花が一輪も供えられないのが意外でした。

:: ちなみに戒名は「妙力信女」と刻まれていますが,
 かの曾根崎心中の一文に,

「(前略)三十三に御身を変へ色で。導き情けで教へ。恋を菩提の橋となし。渡して観世音誓ひは妙に有難し」

とあり,遊女のお初は,さながら観音様の化身であるかのように,観世音菩薩の功徳を讃えています。この戒名は,まさに,そんな曾根崎心中の一文を彷彿とさせるものでありました。

:: ちなみに同じ近松門左衛門の作品で有名な遊女といえば…

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↑滋賀県草津市にある『冥土の飛脚』の梅川の墓(滋賀県草津市矢橋町1386/清浄寺)。
 よくお芝居で上演される梅川忠兵衛ではラストの心中のシーンが印象的であるものの,
 実在の梅川は忠兵衛と心中を果たせず,
 結局は尼僧になって83歳まで懺悔の生活を送っていた方です。

:: お初の墓へお参りし曾根崎心中の芝居を観るなんて…
 これぞ大阪の文化そのものではないでしょうか?

 「お笑い」に負けないぐらい,
 大阪の文化は「世話物」つまり「情話」にあふれています。

:: すっかり「曾根崎心中モード」となって,
 墓参の後,劇場へ向かう前に日本橋方面へと歩いてみました。

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↑寺とラブホテルが交互する(このあたりは本当に寺とラブホテルだらけ!)
 通りで発見した小さな食堂。

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↑中華スープは激安なのに,なぜかニンニク入りのスタミナスープは値段が3倍です。笑。
 いつか,もみのりご飯とセットで食べてみます!

:: こうしてお初の墓がある谷町九丁目周辺を散策した後,
 曾根崎心中の芝居がある,花園町の梅南座へと向かいました。


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