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2011年1月

2011/01/28

耳で感じる触感的な音づくり/Sabi : Glued on Thin Memories...etc

1587054480_185(●写真)
 左:SabiのCDアルバム「Glued on Thin Memories」
 右:Sabiが参加しているCDアルバム「Artificial Insemination」


:: 以前から注目しているSabi初のフルアルバムということで,
 とても興味深く聴かせていただきました。

:: 現在,東京藝術大学の大学院(音楽研究科)に在籍とのこと。
 なので,私のような,どこの馬の骨かわからない輩が,
 批評や感想めいたことを書くのは不躾かもしれませんが,
 力作なので……まずは,アルバムのsampleが聴けるページで視聴してください。

http://n5mailorder.com/index.php?main_page=product_music_info&products_id=997
↑「Glued on Thin Memories」が視聴可能。

http://itunes.apple.com/jp/album/id391405852
↑「Artificial Insemination」の12曲目。


:: ジャンルは,いわゆるElectronicaおよびAmbientといったところでしょうか。
 さまざまなサウンドカラーの楽曲が15曲あり,
 長々と続く散文詩といった雰囲気でつながっています。

:: 個人的には,グリッチ(glitch)音をはじめ,
 旋律に程よい脱臼感を感じさせてくれる部分が心地よく,
 そのへんが,何層も生地を重ねたパイのような,
 ある意味,私には,時々とても重厚に聴こえるSabiのサウンドを,
 どこかフラットに中和(?)させているようにも感じました。

:: ちなみに,Sabiさんの音作りは,
 かなり「round earth」な立体感に満ちた世界。
 よって,「無指向性スピーカー」や「カーオーディオ」などでは,
 スペクタブルで心地よい音世界ですが,
 あえてモノラル音源にアレンジして「flat earth」なSabiサウンドを,
 一度,自分自身が楽しんでみようかと思っていたりもします。
 
:: 面を重層的に切り刻む「彫刻」的な音世界だけでなく
 平面に各色を重ね合わせる「版画」的な音世界も楽曲によっては感じられ,
 ますます二つの意味での「変態」されるSabiのサウンドを,
 これからも楽しみにしています。

2011/01/26

人間の良心を信用する「食」のつながり/無人販売

2909688_949143089_88large:: もう二週間前の話ですが,
 京都市南部で道に迷っていた時,
 たまたま方向転換しようとして入った小さな通りで,
 田園地帯の通り沿いで見る「無人の野菜販売」を偶然に発見。
 いかに九条ネギの本場,京都市南区とはいえ,
 都市部と言える京都市で,これに出会うとは思わなかった。

:: しかも,すべての野菜が100円!
  もちろん店員がいないので,料金箱(貯金箱?)にコインを入れます。
 これは完全に「人」を信用していないと,できない商売です。
 お金を払わずに持っていくこともできます。

2909688_949143087_193large:: これぞ,日本のスローフード(Slow Food)の,あるべき姿の一つですね!
 最近は防犯カメラが至る所にあって,
 基本的に「人を疑う」ことを前提とした安心ばかりなので,
 こういう光景を見ると,とても嬉しくなります。

:: 記念に,本場の九条ネギを買って刻んだものを麺類にのせて食べてみましたが,
 冬の青ネギは甘みや辛みが複雑に味わえて,文句のないオイシさです!

:: ジャスコみたいな郊外型スーパーやダイソーみたいな100円均一は,
 最高につまらないけど,
 近くに,こんな100円均一の野菜があったら,
 毎日でもお世話になりたい。

2909688_949143086_159large:: そんな自分自身の満足感以上に,
 対面して野菜を購入するわけでもないのに,
 人と人との「絆」を感じた刹那でした。


2011/01/23

変な和製英語:monster parents

朝,テレビを見ていて…小学校の教師が,児童の親を提訴したというニュースを知った。

「担任クラスの児童の保護者からいわれのない抗議を執拗に受けて不眠症になった」という理由から。

もうこんな国になってしまった日本。

少し余談になりますが,最近,日本の文化は「cool japan」「 japan cool」なんて海外で言われることがありますが…

日本で流通している新しい言葉そのものは,全然coolじゃない!

「モンスターペアレント(monster parent)」という言葉そのものが,そのじつ,日本でできた和製英語だというではないですか!

http://ja.wikipedia.org/wiki/モンスターペアレント

親だけでなく教師も問題が多いと言われる今の日本ですが,
子どものことばかり問題している大人のほうが,
むしろ「我思うゆえに我あり」に偏り過ぎてしまい,
自分自身を「正義」の側に置いて悪者探しをしている身勝手さ。

おまけに「問題教師」や「モンスターペアレント」という言葉で人間を一括りにしてしまい,肝心のニュースでは,何が,どう問題を引き起こしたかについては,情報を詰めまくって流すだけのマスコミ報道では,全く見えてこない。

これでは「視聴者よ思考停止しなさい」と言われているようで,ますますテレビを見る人が減ってしまいそうですね。

とまれ,「モンスターペアレント」なんて言葉が横行して,自己主張する大人が増えているようで,じつは周囲で見ている大人が事態解決に無関心を装っているだけ。

上記のニュースを見ていて,日本では「人」って,ますます「匿名」の人達に陥っていくしかないのかと,愕然としてしまうわけです。

2011/01/22

『ギャル農業』(再読):イケてる米/野菜づくり?!

1646674081_204:: 一昨年に買った新書ですが…
 「食」にこだわる「ギャル」なんて,ある意味,素晴らしいことではないでしょうか?

(●写真)
 著者でギャル社長の藤田志穂さんってテレビで見たことあるなあって思いつつ,
 そして,誰か仕掛人はいるだろうなあと思いつつ,
「ギャル」と「農業」の素晴らしいマッチングで,即買いした新書の新刊。
 
 俗っぽい話題になりますが,AKB48全盛の昨今に,
 かつて大ヒットした「モーニング娘。」の…

 「ニッポンの未来はウォー!ウォー!ウォー! ウォー!」
 なんて歌詞が浮かんできました!!!
 
 「世界が羨む恋をしようじゃないか!」というオチがあるものの,
 人間どうしの恋じゃなくても,
 自然を愛したり,農業を愛したりするのも,
 「ニッポンの未来はウォー!ウォー!ウォー! ウォー!」
 なのかもしれません。笑。

 その意味で,この新書は,タイトルと,カバーデザインと,コピーのインパクトでテキストのイメージがつかめる一冊でした。
 私の読後感は,不謹慎ながらも,上記の「モーニング娘。」のフレーズ的なものだと言っておきましょう。
 これは決して,この本をバカにするといった視点ではなく,仕事として大変がことが多い農業だけど,「たかがGDPの3%」と軽く流さない意味でも,若い世代に「農業」を伝える一つのメッセージであり,ストラテジーですね。

 ちなみに,この本の頁をめくってみると…着物姿までありました!
 黒を基調としたゴシックっぽい着物姿もいいですが,
 やっぱり若い女性の着物姿って
 派手派手な色使いも悪くないですね。

 余談が過ぎました。さて,食に話を戻しますが,
 今まで中華系の人々からよく耳にした言葉は,

「日本の豆腐と米は,それだけでもおいしく食べられる」

 でした。

1646674081_4表紙をめくると 「シブヤ発、農業プロジェクト始動!」とありました。
 しかしながら前列の「いかにもギャル」に隠れた
 後方の「実働組?!」は・・・よく見ると地味ですね。笑。

2011/01/21

日本のオタクは死んだ?/Flat Adult(平成人):『平成人(Flat Adult)』『オタクはすでに死んでいる』

1582433021_48:: 本題に入る前に……
 私がどうしても好きになれない日本のロックバンドがある。
 それは「Mr. Children」!
 これを読んだ人の中には激怒する人が多いかもしれませんが,
 あのバンドの名前や割と現状社会枠内的歌詞の世界こそ,
 まさに今の平均的日本人を予感させるものがある(だから売れる)!!
 あの「現状社会枠内」ぽい世界観が,どうも私にはダメです。

 そんな余談はさておき,

●写真左の本:『平成人(Flat Adult)』酒井信著,文春新書,2007
●写真右の本:『オタクはすでに死んでいる』岡田斗司夫著,新潮新書,2008

:: それぞれの本の感想の詳細については,また後日に書く予定ですが,
 1977年生まれの著者(酒井信)が平成時代(1989年〜)に大人になった世代の視点から,
 1958年生まれの著者(岡田斗司夫)が元祖「オタキング」の視点から若い世代に物申す視点から,

それぞれ書かれています。

結論の中で書かれていることに共通点もあり。それはどういうことかと言いますと……

:: 内向きになって「自分が地球の中心」になっている日本の若い世代に,
 
:: 1977年生まれの著者(酒井信)は,
 「外側を受け入れる価値観」を持つ大人になれと諭しつつ,
 外側は「アメリカの自然=テクノロジー」およびイカサマに満ちているので,
 哲学者・九鬼周造のいうところの「粋(いき)」の精神をもって,
 外側をドサ回り(←この表現を大衆演劇の役者にいうと差別表現になることが多いが)しろ!
 と主張し,

:: 1958年生まれの著者(岡田斗司夫)は,
 今や「気持ち至上主義」になって,
 自分の好きなキャラや世界に共感する人としかコミュニケーションできない
 「萌え」的なオタクは,ある種「道(求道)」的だった昭和世代のオタクとは異なり]
 「自分と異なる外の価値観や趣味世界」への理解はない。
 でも今のオタクは繊細すぎるから不安定で寂しい。
 だったら自分で感じたことを自分で素直に楽しめ!
 オタクなんてカテゴライズは儚いものだから,
 「オタク文化」よりも「自分自身の文化」を探し創造せよ!

:: そんな調子でお二人は読者に訴えかけています。
 
:: とまれ,日本だけが,こういったジレンマを抱えているのでしょうか?
 そもそも「先進国と呼ばれる国のなかで日本だけが幼児化しているのか?」

 ということを知りたいものです。

:: というのも,あれだけ西洋文化の国々でも,
 コスプレやアニメ等で「萌え」ている大人は多いですから。
 アメリカやヨーロッパ等でも,
 じつは大人が,「消費」ばかりに夢中になって子どもっぽくなっているのではないか?
 そう邪推してみたくもなります。



2011/01/07

Twitterが日本や中国で伸びる理由

http://news.livedoor.com/article/detail/5099411/

↑「Twitterが日本や中国で伸びる理由」

日本でのユニークユーザー数

★ツイッター(PCのみ):988万人
★mixi:934万人

上記URLのブログでは……

「Twitterは1つのツイートに、最長140字まで書き込むことができます。英語だと20ワードくらいしか書けないのですが、中国語や日本語だと伝えられる内容が(漢字などがあるために)英語の3倍くらいになります。」

という中国人の見解と,「文字制限があるなかで表現する文化は日本や中国には文化としても向いているのではないか」という,つまり短歌や俳句,漢詩の素養が,ツイッターに向いていると指摘されてますが・・・

面と向かって感情を吐露したり,面と向かって意見を言ったり,反論したりするのが億劫だったりする傾向も大きくなってるから,ツイッターやブログって日本語圏の人達は大好きなのかもしれませんぞ。

昔から怪談等の復讐劇が多かったのも,日本の精神性かもしれない。
後から大きくキレて(姿形をかえて)復讐する!


何せ,世界で書かれているブログ等のページって,日本語のシェアーが凄いですからね。確かインターネット内全ページの30%以上じゃなかったでしたっけ?

いずれにしても,日本ではmixiをはじめ,日本だけで展開されるさまざまなSNSやコミュニティーの機能や,スマートフォンなんて言う前に,携帯電話で通常の電子メールが打てたり,iモードをはじめ,各種サービスが充実しすぎて・・・どうも「精神的な鎖国状態」に入りつつあるかもしれません。



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