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2008/02/08

映画「夫婦善哉」:大阪本来の風情。

Zenzai_(●写真)豊田四郎監督「夫婦善哉」(織田作之助原作/1955年)

本日,車のカギを落としてしまい・・・
滝汗状態でしたが・・・良心的な大学生が警察へ届けてくれて大助かり。
半日,ドッと疲れたのでDVDで映画「夫婦善哉」を見てました。

それにしても・・・
江戸時代の近松門左衛門も・・・
昭和時代の織田作之助も・・・

大阪を舞台にした原作は・・・
いずれも男は甲斐性のない商人と,
花柳界に生きた女性が主人公。

「夫婦善哉」では・・・
女性は,曾根崎の人気芸者・蝶子(淡島千景)。
男性は,船場の化粧問屋の長男・柳吉(森繁久彌)。

そういえば,森繁久彌氏は,
私が大学に入学したとき,来賓者の一人として,ヨボヨボと入場しておられた。
今を思えば,日本の大衆向け映画や演劇に貢献した人が数多く学んだ大学であったと,つくづく思う。

1932(昭和7)年の大阪を舞台にしていますが・・・
最近の若い大阪言葉より,
1955(昭和30)年に撮影された当時の大阪弁のほうが,
何と耳に入りやすいことか。

曾根崎,船場,法善寺横丁・・・
今でも足を運びがちな大阪の街ですが・・・
話が英雄伝説でもなく,
さりとてドロドロした悲劇になるわけでもなく・・・
大小の波がありつつも,人間が生きていく様が描かれていて,
とてもココロが和む名作です。

ちなみに・・・この映画で出てくるカレー屋の「自由軒」は,
今も難波にあります。
高校生の頃から,大阪へ行くと,時々食べていました。
カレーに生卵がおいしいですね。

http://www.jiyuken.co.jp/
↑自由軒のサイト。

それと・・・
こういう古い映画を見ていると・・・
町人の気前の良さを受け継いでいるのは・・・
なんだか「お花(祝儀)」を旅役者に送る・・・
大衆演劇オタクのオバサン達かなと思いました。

なんだか「金こそ自己保身」的な世の中に,ますます堕ちている日本の社会です。


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