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2007/04/17

「Dancer in the Dark」

Dark『ダンサー・イン・ザ・ダーク(Dancer in the Dark)』(Lars von Trier/Denmark/2000年)

・2000年カンヌ映画祭パルム・ドール(最高賞)
・2000年カンヌ映画祭主演女優賞(ビョーク)

この映画を見たことのない人へ,最初の一言。
エンディングは「絞首刑」のシーンです。

こうしたハッピーエンドで終わらない,とても重苦しいストーリー展開なので,
この映画に対する賛否がはっきりと分かれます。

私の場合・・・何度も,この映画を観ています。
それほど映画通ではありませんが,これまで見た映画の中でも,かなり好きな作品です。

作品のあらすじについては・・・

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=60256

↑を読んでみてください。

ちなみに,この『ダンサー・イン・ザ・ダーク』,かなり反米色の強い映画で,
ヨーロッパ人の醒めたアメリカ観を強く感じます。
ですから,アメリカ好きの多い日本でも,この映画に不快感を感じた人も多かったみたい。

とまれ,「力」で,移民を圧倒する,アメリカ。
優しくても,貧しい無力の移民は,荒唐無稽な裁判を翻すだけの「金」すら持ち得ない。
「真実」が「金」に駆逐される。
だからO.J.シンプソンのように,刑事事件では無罪,民事裁判では支払い命令といった判決も下るのですね。
ここ最近,日本でも裁判員制度が話題になっていますが,いわゆる陪審員制度というものも,
「死刑制度」を温存したままで・・・果たして冤罪を未然に防止することができるのか??
そんなことも,ついつい考えさせられてしまいます。

少々,ストーリー展開に無理があるものの,
理不尽な現実の中に現前する「もう一面のアメリカンドリーム」が存分に垣間見ることができます。

この映画を彩るのは,決定的なシーンへとストーリーが展開する前後で,
主人公のセルマを演じるビョーク(bjork)の歌と,登場人物らによるミュージカル仕立ての踊り。

Selma個人的に印象的だったのは,
一つ目のクライマックスともいえるシーンの直前,貨物列車の上で,セルマや鉄道夫らが踊る一コマ。
この映画のサウンドトラックは「selmasongs」というアルバムですが・・・
その中の3曲目「I've seen it all」は,Radio headのトム・ヨークとのデュエットもさることながら,
列車が線路を通るときの通過音が,そのまま,リズムトラックへと変貌する,その情景を想起させるセンスの良さに,
ただただ聞き惚れてしまいます。

http://unit.bjork.com/selmasongs/music/selmasongs-iveseenitall.mp3

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