« 『1リットルの涙 難病と闘い続ける少女 亜也の日記』 | トップページ | お手軽に楽しめる酒こそ大事?!:「満寿一 本醸造 しぼりたて」 »

2007/03/20

「日本以外全部沈没」

Chinbotsu久々にレンタルビデオ店へ行き・・・目当ての映画を探していたら・・・
残念ながら扱い無し。

というわけで・・・以前から気になっていた・・・

柴咲コウと草ナギ剛の・・・

「日本沈没」

じゃなくて,

「日本以外全部沈没」


を借りました。笑。


「日本沈没」の著者・小松左京氏と,「日本以外全部沈没」の著者・筒井康隆氏は,
大阪生まれでSF作家という点で共通していますが・・・


「日本以外全部沈没」は,筒井康隆一流の「ブラックユーモア」(black humour)
と「パロディ」(parody)に満ちあふれています。

映画の展開は・・・どことなく,大阪の吉本新喜劇を見ているような「ドタバタ劇」風ですが・・・「こういう事,日本の人はやりそう」と思わせる内容です。


話の展開としては・・・地球規模の地殻変動で,アメリカ大陸を皮切りに,中国,ヨーロッパ,アフリカ・・・ついに2011年には,日本列島を除く陸地が全て海没(チベット等一部残るものの)。

それを機に,世界各国の大統領級の要人や,ハリウッドの映画スターらが,生き残りを賭けて,日本人に媚びて日本語を話しだす。

しかも・・・キャストが登場するシーンの多くは,日本式のナイトクラブで,
しかも,ホステスを含めスタッフは外国人ばかり。

そこで,日本人政治家らが,優越感に浸って威張る。笑。

似たような事を,今すでに世界のどこかでやっていそうだな。^^


知らぬ間に,日本列島の人口は・・・

先住の日本人一億人に対し,海外難民四億人となり,

食糧自給率の低い日本なので,10円の「うまい棒」が10万円に高騰し(笑),

犯罪を繰り返す外国人を一掃しようと,「GAT〈外人アタック・チーム〉」という超法規的措置を日本政府が発令する。ガス銃で,ホームレス外国人の段ボールハウスを焼き払うシーンは,まるで,ドイツ軍のポーランド侵攻のようでもある。

これを見たら・・・日本国籍を持つ人以外は,激怒するかもしれない。


でも,少し筒井康隆のアイロニー(irony)精神に対して読みとる姿勢があれば・・・
むしろ「差別的な笑い」であるほうが,より心に突き刺さってきます。


それにしても・・・「天気予報」ならぬ「外人予報」とか・・・ヤバイなあ。

日本人男性とアメリカ人女性の夫婦が,メイド喫茶ファッションの外国人を使用人に雇ったり・・・

とまれ・・・ストーリーが終わりに近づくにつれ・・・どんどん日本人が惨めになっていく。
そして,最終的には,日本も沈没してThe End。

念の為,言っておけば・・・これは決して外国人差別の映画ではなく,
日本で生まれ/育った人による,自虐的なパロディ(parody)と思って見たほうが健全?!です。
とまれ・・・日本人の気質も,どんどん変化してると思いますが・・・。

原作者・筒井康隆氏まで,映画に登場します。^^


この映画を見て・・・なんだか「猿の惑星」を思い出しました。
醜い猿人間のコーネリアスのモチーフが,戦中の日本兵だったなんて・・・嗚呼!ですね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%BF%E3%81%AE%E6%83%91%E6%98%9F

↑猿の惑星の紹介文

追伸:

映画で話題になる「うまい棒」と棒菓子ですが・・・標準小売価格は1本10円(税別)。卸値は7円50銭。販売価格10円の中で製造するので,原材料費の価格変動に合わせて,長さを予告無く常に変更しているらしい。 ..

« 『1リットルの涙 難病と闘い続ける少女 亜也の日記』 | トップページ | お手軽に楽しめる酒こそ大事?!:「満寿一 本醸造 しぼりたて」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91790/14321394

この記事へのトラックバック一覧です: 「日本以外全部沈没」:

« 『1リットルの涙 難病と闘い続ける少女 亜也の日記』 | トップページ | お手軽に楽しめる酒こそ大事?!:「満寿一 本醸造 しぼりたて」 »