« 梅が散る。 | トップページ | 男の着物(長着)を着てみた。 »

2007/03/07

『不便なことは素敵なこと』

Hubenこのところ,自分の身の回りから「物を減らしたい」と
つくづく思っています。

そんなわけで,以前にも読んだことのある『不便なことは素敵なこと』をいう本を,
昨晩,久しぶりに読んでみました。

著者は桐谷エリザベスさん。
アメリカの上流階級の出身で,ハーバード(Harvard)大学医学部でも学んだ,
この上なく恵まれた環境で育った人なのに,
東京の下町で,長屋暮らしをして「シンプルライフ」を実践している。

本文でも一番印象に残っているのは・・・

「(前略)私はとても質素な生活、すなわち「シンプルライフ」にあこがれるようになりました。だからといって、今使ってるコンピューターを捨ててしまうというのではありません。もっと簡素で本質的な、余計なものをすべて取り払った人生を見つけたいと思っているのです」

というくだり。

ある意味,心の余裕がないと到達できない境地だけに,
平均的な日本人の生活とは,ずいぶんと異なりますが・・・。

簡単に言えば,時計の針を,最低でも何十年分か過去に戻した生活をする。
それは,一種の懐古主義かもしれません。

この本の中では,ご主人のことなども紹介されていますが,
ボクにとって一番興味のあることは,
特別な場所じゃない,日常の庶民的な空間に,とても興味を持たれているということ。


たとえば,銭湯。時間帯によって,入る人の層が全く違うので,
コミュニケーションするのが楽しくてしかたがないとか。
早い時間帯は,老人やスナックのママらが来るので,会話の花が咲くけど,
夜の遅い時間帯では,若い層が多くて会話をすることも少ないとも書いておられます。

ちなみに,自分自身,かつては銭湯が好きで,よく行きました。
男湯で言えば・・・早い時間帯には,老人と背中に彫り物(入れ墨)が入った人達が多かったように思います。
また,彫り物が入った人程,よく話しかけてきたな。^^
ヤクザも,けっこう孤独なんだなあと,しみじみ思ったり。

夫婦で来た人達の場合・・・壁越しに・・・
「お〜い,もう出るよ〜」「はいよ!」
なんて言ってた人もいたなぁ。

それと,商売してる人達が,客との顔つなぎに来てたりした。
あと,銭湯にはコインランドリーがつきもので,衣類を洗濯していたら,
新聞の勧誘員が,
「兄さん,今,どこの新聞ひいてる? うちに変更したら,映画の券あげるわ」
と声をかけてきたりした。笑。

今では,銭湯もどんどん廃業して,
確か東京では一回入るのに400円ぐらいするはず。
でも,銭湯は,温泉とは全く別物です。

個人的には,都会の喧噪に疲れた時には,
くたびれた会社員だらけのサウナに行かず,銭湯に行って,
壁一面に描かれた富士山の絵やタイル張りを見て,リラックスします。

タオルがなくても,番台で言えば,いくらでも貸してくれます。
下手に岩盤浴するより,開放感があって,気分は爽快です。


他にも,観光地一辺倒の旅行ではなく,旅する街それぞれの生活の中に入り込む「アーバンツーリズム」が楽しいといった話題...etc。

まあ,平均的な日本人からみれば,かなり浮き世離れした世界観かもしれませんね。

ひるがえって,身近な日常はといいますと・・・

・銀行へいって有人の窓口があっても,係員がATMの操作を教えてしまう。
・コンビニへ行っても,マニュアル通りの接客だけ。
・家電製品店もポイントカードを導入するので「値切り不可」の店が多くなった。
・インターネットの普及で,遠方の人との距離感は縮まったけど,
 反対に,近い人との距離感が広がってきた。

 ...etc,何だか,そんな感じ?!

とまれ,自分の生活の中で実践したいことは・・・

・できるだけ家具を置かない。
・図書館で蔵書されている本の多くは,できるだけ部屋から減らす。
・車は移動に便利だけど,おもしろい場所や物事を見落としてしまいやすい。
 だから,できるだけ歩きたい。車は,たんなる道具。
・本当に良い物だけを買って,大事に使う。
・金で買えない楽しみをたくさん見つける。


でも,お金がなければ,旅行等もできないわけで・・・
その意味で,程度なお金も,心の余裕には必要,といったところでしょうか。

« 梅が散る。 | トップページ | 男の着物(長着)を着てみた。 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91790/14175553

この記事へのトラックバック一覧です: 『不便なことは素敵なこと』:

« 梅が散る。 | トップページ | 男の着物(長着)を着てみた。 »