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2007年3月

2007/03/28

四月を告げる花:reversible半襟。

Dscf0186●写真:歩道の街路樹の周辺に咲くマーガレット(Marguerite,木春菊)

マーガレットって,病気に強くて,構わなくても育っていくみたいですね。
街路樹だけだと,裸の土がどことなく殺風景ですが・・・さりげない街の演出でしょうか。

Dscf0195●写真:染井吉野・・・陽の当たる場所では,ボチボチ花が開いています。

花弁が薄くて繊細なので・・・太陽光線が瑞々しく乱反射して・・・やっぱり染井吉野は美しい。「色っぽい」ではなくて「艶(つや)っぽい」。

Dscf0192●写真:reversible半襟・・・アンティーク着物屋さんのオリジナル(新品)。

これが着物の半襟とは・・・写真だけでは想像できないですね。
店に入って・・・無地の半襟ばかり・・・と思っていたら・・・

「こんなリバーシブルの半襟で,好きな柄の部分を出して,遊んでみたらどうですか?」

と,嬉しい提案。紺色の着物に似合うこと間違いなしで,即購入。
リバーシブルというだけでなく,この半襟,男女の区別がないですね。

2007/03/24

お手軽に楽しめる酒こそ大事?!:「満寿一 本醸造 しぼりたて」

Masuichi「満寿一 本醸造 しぼりたて」

2000円で,少し釣り銭が戻ってくる,一升瓶の「しぼりたて」。

ふつう,「しぼりたて」というと,無加水の生原酒が多く,アルコール度数も18-20度あたりと高めですが・・・この酒は,生ですが15-16度まで加水してアルコール度数が調整されています。

そのためか・・・スルスルと喉を通り抜けていって・・・後で気が付けば,けっこう飲んでいたりもします。^^; 飲んでいて楽です。

杜氏の流派も,酵母も「静岡」ということで,本醸造ですが「静岡吟醸」の雰囲気を十分に味わえます。青リンゴと洋梨の間の果実香を,勝手に感じております。爽やかです。

高価な大吟醸には,大吟醸の美味しさがありますけど・・・

こういう手頃なお酒を片手に,清酒の味わいを知らない人に,飲んでもらったら,きっと清酒の間口も広くなるものと思ってなりません。
渋い酒も良いですが,誰でも手軽に飲める酒も大事ですね。


値段は安いですが・・・もっと高くても納得できる,綺麗な味わいで個人的には好感をもっています。


(原料米:麹米/山田錦・掛米/五百万石/精米歩合:60%/日本酒度:-/酸度:-/酵母 :静岡酵母/アルコール度:15-16度)

2007/03/20

「日本以外全部沈没」

Chinbotsu久々にレンタルビデオ店へ行き・・・目当ての映画を探していたら・・・
残念ながら扱い無し。

というわけで・・・以前から気になっていた・・・

柴咲コウと草ナギ剛の・・・

「日本沈没」

じゃなくて,

「日本以外全部沈没」


を借りました。笑。


「日本沈没」の著者・小松左京氏と,「日本以外全部沈没」の著者・筒井康隆氏は,
大阪生まれでSF作家という点で共通していますが・・・


「日本以外全部沈没」は,筒井康隆一流の「ブラックユーモア」(black humour)
と「パロディ」(parody)に満ちあふれています。

映画の展開は・・・どことなく,大阪の吉本新喜劇を見ているような「ドタバタ劇」風ですが・・・「こういう事,日本の人はやりそう」と思わせる内容です。


話の展開としては・・・地球規模の地殻変動で,アメリカ大陸を皮切りに,中国,ヨーロッパ,アフリカ・・・ついに2011年には,日本列島を除く陸地が全て海没(チベット等一部残るものの)。

それを機に,世界各国の大統領級の要人や,ハリウッドの映画スターらが,生き残りを賭けて,日本人に媚びて日本語を話しだす。

しかも・・・キャストが登場するシーンの多くは,日本式のナイトクラブで,
しかも,ホステスを含めスタッフは外国人ばかり。

そこで,日本人政治家らが,優越感に浸って威張る。笑。

似たような事を,今すでに世界のどこかでやっていそうだな。^^


知らぬ間に,日本列島の人口は・・・

先住の日本人一億人に対し,海外難民四億人となり,

食糧自給率の低い日本なので,10円の「うまい棒」が10万円に高騰し(笑),

犯罪を繰り返す外国人を一掃しようと,「GAT〈外人アタック・チーム〉」という超法規的措置を日本政府が発令する。ガス銃で,ホームレス外国人の段ボールハウスを焼き払うシーンは,まるで,ドイツ軍のポーランド侵攻のようでもある。

これを見たら・・・日本国籍を持つ人以外は,激怒するかもしれない。


でも,少し筒井康隆のアイロニー(irony)精神に対して読みとる姿勢があれば・・・
むしろ「差別的な笑い」であるほうが,より心に突き刺さってきます。


それにしても・・・「天気予報」ならぬ「外人予報」とか・・・ヤバイなあ。

日本人男性とアメリカ人女性の夫婦が,メイド喫茶ファッションの外国人を使用人に雇ったり・・・

とまれ・・・ストーリーが終わりに近づくにつれ・・・どんどん日本人が惨めになっていく。
そして,最終的には,日本も沈没してThe End。

念の為,言っておけば・・・これは決して外国人差別の映画ではなく,
日本で生まれ/育った人による,自虐的なパロディ(parody)と思って見たほうが健全?!です。
とまれ・・・日本人の気質も,どんどん変化してると思いますが・・・。

原作者・筒井康隆氏まで,映画に登場します。^^


この映画を見て・・・なんだか「猿の惑星」を思い出しました。
醜い猿人間のコーネリアスのモチーフが,戦中の日本兵だったなんて・・・嗚呼!ですね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%BF%E3%81%AE%E6%83%91%E6%98%9F

↑猿の惑星の紹介文

追伸:

映画で話題になる「うまい棒」と棒菓子ですが・・・標準小売価格は1本10円(税別)。卸値は7円50銭。販売価格10円の中で製造するので,原材料費の価格変動に合わせて,長さを予告無く常に変更しているらしい。 ..

2007/03/14

『1リットルの涙 難病と闘い続ける少女 亜也の日記』

Namidaこの本の紹介を書こうとモニターに目をやったら,涙が出てきた。

昨晩は,電話線回線工事の都合で,インターネットに接続できなかったら,
ゆっくりと本を読んだ。

『1リットルの涙 難病と闘い続ける少女 亜也の日記』
(木藤亜也/幻冬舎文庫/533円)

映画化され,かなり話題になった闘病記ですが,
原作を読んでいなかったので,古本屋で目に飛び込んできたから,迷わず購入。

作者の木藤亜也さんは,中学三年生で「脊髄小脳変性症」を発病し。この病気になると,小脳等が神経細胞がなくなり,5〜10年で死に至るという。根本的な治療法もない。

「160万部のベストセラー」と聞くと,話題性ばかり先行する本が多いですが・・・
この本は,160万部なら,まだ少ないと思える,とても良書です。

凄く大きな「人間愛」を感じます。

この本のアウトラインは,カバーに印刷された紹介文が,
うまく語っているので,ひいてみます。


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「神様、病気はどうして私を選んだの?」恐ろしい病魔が15歳の少女亜也の青春を奪う。友達との別れ、車椅子の生活、数々の苦難が襲いかかる中、日記を書き続けることだけが亜也の生きる支えだった。「たとえどんな小さく弱い力でも私は誰かの役に立ちたい」最期まで前向きに生き抜いた少女の言葉が綴られた感動のロングセラー。

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読んでみて思うのは・・・心の純粋な人が書く文章には,
余計な虚飾が一切無いから,メッセージが読者の心に綺麗に届くこと。

読んでいる側の心の曇りなんて,一気に突き抜けてきます。
もう1988年に他界されている亜也さんが,
まるで,隣りにいるかのように語りかけてきます。

例えば,本のタイトルになった「1リットルの涙」という言葉が登場する一文・・・

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 私は、生まれ変わりました。
 身障者であっても、知能は健常者と同じつもりでいました。
 着実に一段ずつ上った階段を、踏みはずして下まで転げ落ちた、そんな感じです。
 先生も友達も、みな健康です。悲しいけど、この差はどうしようもありません。
 わたしは東高を去ります。
 そして、身障者という重い荷物を、ひとりでしょって生きていきます。
 こう決断を自分に下すのに、少なくとも、一リットルの涙が必要だったし、これからはもっともっといると思います。
 耐えておくれ、わたしの涙腺よ!
 負けて悔しい、花いちもんめ
 悔しかったら、やればいいじゃん。
 負けとったらいかんじゃん。

(75〜76ページ)
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最近は・・・テレビもラジオも(表面的な)桜の話題だらけだけど・・・
この一文は本当に美しい・・・


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「ちっとやそっとでお母さんはくたばったりせんから、亜也も長期戦でがんばるんよ」
 目先のことばかりにとらわれている自分が恥ずかしかった。
 春ももうすぐ終わり、チラチラ散る花びらを車の窓から手を出して受けながら、母の深い愛に触れ、安らいだ気持ちになる。

(145ページ)
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しかしながら・・・何ともやりきれない一文は・・・
発病初期の頃,運動機能が少しずつ麻痺し転んでしまい,
前歯を三本も折ってしまったときのくだりです・・・


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 わたしだって“女”です。ちょっと大きめの前歯が折れてしまい、醜い顔になってしまったのです。
 私の病気はガンよりひどい!
 わたしの青春の美しさを奪った。
 こんなへんな病気でなかったら、恋だってできるでしょうに、だれかにすがりつきたくてたまらないのです。
 わたしは、もう“イヤ!”です。

(47ページ)
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あえて,感想をいっぱい書かずに,印象的な一文を,いくつか,ひいてみました。


ちなみに,この日記における亜也さんの記述は・・・二十歳まで。
この本では,二十一歳までの記録となっていますが・・・
二十一歳のことは,お母さんが書いておられます。


作者の亜也さんだけでなく・・・本の後半で寄稿されている,担当医師(女性),お母さんも,とても素晴らしい方々と,本を読んでいて実感できます。

お母さんのこの一文に・・・子を持つ親の心を思いました。

「子供の前では涙を見せまいなどと立派な態度はとれなかった」

2007/03/13

男の着物(長着)を着てみた。

Kimono01嗚呼・・・のっけから痛感したことを述べさせていただきます。

生まれて初めて,体型と合わせるのに四苦八苦した衣類が・・・
自分が生まれ/育った日本の「着物」だったなんて。涙。

そもそも,着物が身近に無かったわけではありません。
祖父が残していった,未着用の大島紬(つむぎ)は,
裏地まで正絹(絹100%)。

でも,170cm位の身長に合わせた着物ですから・・・袖も短ければ,丈も全く合わない!

というわけで,京都にある着物屋で,男物を物色。
できれば天然素材が欲しかったから,
ひとまず絹で仕立て済みの着物を探してみたものの・・・


お店で出されるのは,ポリエステル100%のテカテカ光ったセット物ばかり。
なんだか「スーパーで干からびた鯖(サバ)」みたいな光沢。肌触りも悪い。
即却下。
ただし,ここ最近は,ポリエステルでも上質な着物地はあるようです。


お洒落な店員さんがいるアンティーク着物屋では,
正絹で手頃な長着を見つけたものの・・・
いかにも工場で縫製しましたといわんばかりの,洋服っぽい仕立て。
背にはブランドタグと「LL」というサイズ表示。
絹にしては重い。
そして,中国製だった。驚いた(※中国製が悪いという訳ではありません)。

今や,洋服も靴も中国製が当たり前になっている日本だから,
まあ,着物も中国製があったって不思議ではないですね。

一生懸命に接客してくれたのに,申し訳ない気分で断る。

その後,意気消沈していたら・・・
「男の着物専門店」があることを知りました。
そこでは,初心者には値段の手頃な,シルクウール(絹と毛の混紡)をすすめていた。
生地の風合いは良い。
身体に合わせて誂(あつら)えるし,願ったり叶ったりなのですが,
一度,花見で着物を着てみたいと思っていたことと,
仕上がりに時間をいただきたいということで・・・泣く泣く断念。


仕方なく,インターネットで長身用の着物を探してみた。
嗚呼・・・文明の利器。
金沢にある着物屋さんで,長身用のウール着物があることを発見。
ウールなので「大島紬風」で明るめの藍色(●写真)。

どうやら,今の着物界での流行は・・・芥子色や茶系,淡いグレーあたりか。
青/紺系は,一時期いっぱい着てる人がいたから,たぶん,流行ってない様子。


まあ,最初は,せっかく買うなら絹物と思っていたが・・・
一度も着たことのない着物。
発想を転換して,明治や大正期の学生風に,
普段着感覚で着ればいいと思うと・・・気が楽になる。

ついに・・・
人生で初めて,通販で服を買った。


しかも着物を。


期待半分,不安(かなりの)半分で到着を待った。
そして到着。

あっ,思ったより,質感はマシ。(^^)/
若々しい感じの色合いなので,ここは長襦袢(ながじゅばん)なんか着ないで,

襟無しの黒いシャツに,股引(ももひき)ぐらいのお手軽な路線で行こう!

帯も「角帯」じゃなくて「兵児(へこ)帯」。
女性でも,浴衣に合わせますね。

幸い,「下駄(げた)」がある。ウールの着物なら,
「雪駄(せった)」より似合いそう。


今,思い出すと・・・中・高校生の頃,夕方に京都の街を歩いていたら,
ウールの着物を着てブラブラしている街の人を,けっこう見かけた。

そんな普段着感覚でいいんだと・・・
自分の身分もわきまえながら,気取らないで着てみようと思いました。


Kimono02●写真:鮫小紋の小粋な柄の足袋と下駄。
 着物じゃなくてジーンズ・・・ですみません。^^;
 足袋は洗って,足に合わせるようにしないと・・・
 たるみが出てる。
 嗚呼・・・ダサイと思っていた甲高/幅広の足が着物姿には一番合う。

 この足袋は,男の着物専門店で購入。
 洋服のブティックとは違う,センスの良さ。
 とても新鮮な気分になりました。

2007/03/07

『不便なことは素敵なこと』

Hubenこのところ,自分の身の回りから「物を減らしたい」と
つくづく思っています。

そんなわけで,以前にも読んだことのある『不便なことは素敵なこと』をいう本を,
昨晩,久しぶりに読んでみました。

著者は桐谷エリザベスさん。
アメリカの上流階級の出身で,ハーバード(Harvard)大学医学部でも学んだ,
この上なく恵まれた環境で育った人なのに,
東京の下町で,長屋暮らしをして「シンプルライフ」を実践している。

本文でも一番印象に残っているのは・・・

「(前略)私はとても質素な生活、すなわち「シンプルライフ」にあこがれるようになりました。だからといって、今使ってるコンピューターを捨ててしまうというのではありません。もっと簡素で本質的な、余計なものをすべて取り払った人生を見つけたいと思っているのです」

というくだり。

ある意味,心の余裕がないと到達できない境地だけに,
平均的な日本人の生活とは,ずいぶんと異なりますが・・・。

簡単に言えば,時計の針を,最低でも何十年分か過去に戻した生活をする。
それは,一種の懐古主義かもしれません。

この本の中では,ご主人のことなども紹介されていますが,
ボクにとって一番興味のあることは,
特別な場所じゃない,日常の庶民的な空間に,とても興味を持たれているということ。


たとえば,銭湯。時間帯によって,入る人の層が全く違うので,
コミュニケーションするのが楽しくてしかたがないとか。
早い時間帯は,老人やスナックのママらが来るので,会話の花が咲くけど,
夜の遅い時間帯では,若い層が多くて会話をすることも少ないとも書いておられます。

ちなみに,自分自身,かつては銭湯が好きで,よく行きました。
男湯で言えば・・・早い時間帯には,老人と背中に彫り物(入れ墨)が入った人達が多かったように思います。
また,彫り物が入った人程,よく話しかけてきたな。^^
ヤクザも,けっこう孤独なんだなあと,しみじみ思ったり。

夫婦で来た人達の場合・・・壁越しに・・・
「お〜い,もう出るよ〜」「はいよ!」
なんて言ってた人もいたなぁ。

それと,商売してる人達が,客との顔つなぎに来てたりした。
あと,銭湯にはコインランドリーがつきもので,衣類を洗濯していたら,
新聞の勧誘員が,
「兄さん,今,どこの新聞ひいてる? うちに変更したら,映画の券あげるわ」
と声をかけてきたりした。笑。

今では,銭湯もどんどん廃業して,
確か東京では一回入るのに400円ぐらいするはず。
でも,銭湯は,温泉とは全く別物です。

個人的には,都会の喧噪に疲れた時には,
くたびれた会社員だらけのサウナに行かず,銭湯に行って,
壁一面に描かれた富士山の絵やタイル張りを見て,リラックスします。

タオルがなくても,番台で言えば,いくらでも貸してくれます。
下手に岩盤浴するより,開放感があって,気分は爽快です。


他にも,観光地一辺倒の旅行ではなく,旅する街それぞれの生活の中に入り込む「アーバンツーリズム」が楽しいといった話題...etc。

まあ,平均的な日本人からみれば,かなり浮き世離れした世界観かもしれませんね。

ひるがえって,身近な日常はといいますと・・・

・銀行へいって有人の窓口があっても,係員がATMの操作を教えてしまう。
・コンビニへ行っても,マニュアル通りの接客だけ。
・家電製品店もポイントカードを導入するので「値切り不可」の店が多くなった。
・インターネットの普及で,遠方の人との距離感は縮まったけど,
 反対に,近い人との距離感が広がってきた。

 ...etc,何だか,そんな感じ?!

とまれ,自分の生活の中で実践したいことは・・・

・できるだけ家具を置かない。
・図書館で蔵書されている本の多くは,できるだけ部屋から減らす。
・車は移動に便利だけど,おもしろい場所や物事を見落としてしまいやすい。
 だから,できるだけ歩きたい。車は,たんなる道具。
・本当に良い物だけを買って,大事に使う。
・金で買えない楽しみをたくさん見つける。


でも,お金がなければ,旅行等もできないわけで・・・
その意味で,程度なお金も,心の余裕には必要,といったところでしょうか。

2007/03/06

梅が散る。

070306_113001●写真:最後の芳香をふりまく梅の花

今まで,あまり意識したことがなかった「梅の散り際」。

どうも,日本では「桜」に目がいってしまいがちですが・・・
奈良時代までは,花といえば「梅」のことだったみたい。

「バラ科」とは驚いた。
花びらが五つあって,それぞれが「福」「碌」「寿」「喜」「財」を表すようです。

自分が考えたのではないので恐縮ですが・・・^^;

「梅が静に 淡い香りを吐息するのが好き」

と言う表現を,ある人からいただいたこともあり,「言い得て妙」と思いました。

桜のような「瑞々しさ」や「晴れがましさ」とは違い,
梅には,どこかしら,人間の五感をくすぐる「リラックス感」がある。

ちょっと,話が脱線しましたが・・・

また,菅原道真が,梅をこよなく愛したことから,「学問が栄える時に見事に咲く」という言い伝えがあって,天神信仰ともつながりがあるみたいです。


それにしても・・・3月に入ったばかりなのに,もう梅が散っている。

でも,「梅」が,春の到来を告げて去って行ったと思いきや,

「散り残る垣根がくれの梅がえに鶯鳴きぬ春の夕暮」

という歌もあります。

いつかどこかで,「鶯(うぐいす)」や「メジロ」と言った鳥の美しい囀(さえず)りで,春の季節感を,さらに感じることでしょう。

個人的には,抹茶色をした「メジロ」と「梅」の組み合わせが好きです。

それにしても,地球温暖化の影響でしょうか? 

どことなく,感じる季節感にも,ズレが生じています。


070306_113101●写真右:桜とは違い,梅の散り際は,どことなく静寂感を感じます。

2007/03/03

Cool Japan:西洋人編。

以前,この日記で,とんでもない鰻料理屋に入った話を紹介しました。

出された料理は・・・嗚呼,思い出したくありません。^^; でも,今を思い起こせば,店の人が慌てて付けたTVは,とても興味深かった。

NHK-BSの「COOL JAPAN」という番組だったのですが,司会の鴻上尚史が選んだ,その日のcool collectionは・・・「洗浄機付き便座」だったのです。いやはや,ボク自身も,「洗浄機付き便座」じゃないと,トイレに行っても落ち着きません。何でも,あのマドンナもお気に入りとか。

でも,あの「洗浄機付き便座」って,外国から来て,初めて使う人には,いったい何なのか,さっぱりわからないでしょうね。慣れないと噴射される水の勢いに圧倒されますから。

う〜ん,こうして話題が作れているのだから,鰻料理屋に入ったのも無駄ではなかった。笑。


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さて・・・もうしばらく海外へ出たこともなく,外国人との交流も少ないですが・・・日本で再会したり出逢う人は,自分で言うのも変ですが,素晴らしい人ばかりです。

なんていっても・・・3人。そして,ボク自身が,日本語以外の言葉(英語ですが)で話すのも,日本語が話せない,3人のうちの2人と会う時だけ。

だから,ここ10年ほどで,4回程しか英語を使っていないことになります。
英語力も日に日に低下し,今では「English」ではなく,貧弱な「Japanish」です。^^

それでも,人間って,国籍や言葉を超えたところで・・・「以心伝心」ではないですけど,波長が合う人と合わない人がいると思います。


まあ,それはさておき・・・日本で生まれ/育っても,日本に住んだこともない人から,「ハッ」と驚かされるような,日本文化を再発見させてもらえることがあります。


というわけで,まずは「西洋人編」。


以前,久々に再会したスペイン人から出てきた話題は,紫式部の『源氏物語』についてでした。

ちなみに,そのスペイン人は,ボクがスペインへ行った時(たった四日間ですが)に大変お世話になった家族の一人。日本へは仕事の関係で時々来る人で,今は結婚して,子どもが二人いて,しかも夫は・・・しばらく仕事をせずに主夫(house husband)をしているそう。
一度,この主夫の方に会ってみたいと素直に思っています。きっと心優しい人に違いないと。

話を戻しましょう。

日本で教育を受けた人なら,ほとんど誰でも,作者と書名を知っていて,古文の授業で(作品の一部とはいえ)習ったことのある,日本最古の長編小説ですね。

でも,古文なんて,現代の日本語とは全く違うから,内容を読み込む前に,文法や古語を理解しなければならない。いや,現代語訳もたくさん出ているけど,これまた,全編を読むのに時間がかかる。

結局,少しかじっただけの人が大半だと思うのですが・・・如何でしょうか?

そんな余談はさておき,外見は金髪で,東洋人的な雰囲気が微塵もないスペイン人から出てきた,源氏物語に対する思いは・・・こんな感じでした。


「ム・ラ・シャ・キ・シ・キ・ブの・・・タイトルは・・・・
 う〜ん???(ここでボクが<ゲンジモノガタリ>と補足する)
 あっそうそう,それ。
 『ゲンジモノガタリ』は,とても素晴らしく読んでいておもしろかった。

 日本って,わたしたちとは,ものの考え方が全然違う。
 
 たとえば,自分が本当に言いたい言葉と逆の言葉を相手に話す。
 そこで聞いた人は,相手の本心をあれこれと探る。

 それは,ストレート(直球)に表現しようとする,わたしたちとは全く違う。

 日本人の心は,とてもsensitive(繊細)でcomplicated(複雑)。
 わかりにくいことは多いけど・・・
 心模様や相手の心を感じることを,とても大切にする。

 それと・・・もっとおもしろいのは・・・

 物語の中での重要な会話も・・・

 (ここで右手をあげたり左手をあげたりのジェスチャー,)

 ふつうの言葉じゃなくて,短い歌(<短歌>のことっすね)で,
 自分の心を詠んだり,その返事をしたりする。

 おもしろい。おもしろい・・・」

 
 
「奥ゆかしい」といえば「奥ゆかしい」けど,日本以外の人からすれば,本当にわかりにくい「日本人の心」の最たる部分が『源氏物語』では炸裂するわけですが・・・ここまで読み込んでおられると・・・つまみ読みしかしたことのない,自分自身が情けなくなったのを記憶しています。^^;


とまれ,この『源氏物語』,架空(fiction)とはいえ,まあ,当時の皇族は,どこまでも暇だったんだなあと,けっこう冷めた思いしかなかったです。そして何より,話の展開そのものが,現代の日本人にとっても,まどろっこしく感じることもある。

それはさておき,平安時代の庶民の生活は大変だっただろうけど・・・,良くも悪くも,今と比べれば,時間の流れは,とても緩やかだったんだろうなあと思う。

そして,「情」の部分を,どこまでも「短歌」などで表現して,世界を膨らませていく。確かに凄いといえば凄い。

ただ・・・これを詠んでる皆さん・・・「光源氏」って酷くないか?! 
架空(fiction)の物語と言っても,光源氏みたいな人が居たに違いない。


そして・・・これを書くにあたり・・・よく水商売で使われる「源氏名」という言葉の意味を知った。『源氏物語』の各章につけられた名前のことですね。全54個。


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次は「東洋人編」ですね。^^

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