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2007/03/03

Cool Japan:西洋人編。

以前,この日記で,とんでもない鰻料理屋に入った話を紹介しました。

出された料理は・・・嗚呼,思い出したくありません。^^; でも,今を思い起こせば,店の人が慌てて付けたTVは,とても興味深かった。

NHK-BSの「COOL JAPAN」という番組だったのですが,司会の鴻上尚史が選んだ,その日のcool collectionは・・・「洗浄機付き便座」だったのです。いやはや,ボク自身も,「洗浄機付き便座」じゃないと,トイレに行っても落ち着きません。何でも,あのマドンナもお気に入りとか。

でも,あの「洗浄機付き便座」って,外国から来て,初めて使う人には,いったい何なのか,さっぱりわからないでしょうね。慣れないと噴射される水の勢いに圧倒されますから。

う〜ん,こうして話題が作れているのだから,鰻料理屋に入ったのも無駄ではなかった。笑。


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さて・・・もうしばらく海外へ出たこともなく,外国人との交流も少ないですが・・・日本で再会したり出逢う人は,自分で言うのも変ですが,素晴らしい人ばかりです。

なんていっても・・・3人。そして,ボク自身が,日本語以外の言葉(英語ですが)で話すのも,日本語が話せない,3人のうちの2人と会う時だけ。

だから,ここ10年ほどで,4回程しか英語を使っていないことになります。
英語力も日に日に低下し,今では「English」ではなく,貧弱な「Japanish」です。^^

それでも,人間って,国籍や言葉を超えたところで・・・「以心伝心」ではないですけど,波長が合う人と合わない人がいると思います。


まあ,それはさておき・・・日本で生まれ/育っても,日本に住んだこともない人から,「ハッ」と驚かされるような,日本文化を再発見させてもらえることがあります。


というわけで,まずは「西洋人編」。


以前,久々に再会したスペイン人から出てきた話題は,紫式部の『源氏物語』についてでした。

ちなみに,そのスペイン人は,ボクがスペインへ行った時(たった四日間ですが)に大変お世話になった家族の一人。日本へは仕事の関係で時々来る人で,今は結婚して,子どもが二人いて,しかも夫は・・・しばらく仕事をせずに主夫(house husband)をしているそう。
一度,この主夫の方に会ってみたいと素直に思っています。きっと心優しい人に違いないと。

話を戻しましょう。

日本で教育を受けた人なら,ほとんど誰でも,作者と書名を知っていて,古文の授業で(作品の一部とはいえ)習ったことのある,日本最古の長編小説ですね。

でも,古文なんて,現代の日本語とは全く違うから,内容を読み込む前に,文法や古語を理解しなければならない。いや,現代語訳もたくさん出ているけど,これまた,全編を読むのに時間がかかる。

結局,少しかじっただけの人が大半だと思うのですが・・・如何でしょうか?

そんな余談はさておき,外見は金髪で,東洋人的な雰囲気が微塵もないスペイン人から出てきた,源氏物語に対する思いは・・・こんな感じでした。


「ム・ラ・シャ・キ・シ・キ・ブの・・・タイトルは・・・・
 う〜ん???(ここでボクが<ゲンジモノガタリ>と補足する)
 あっそうそう,それ。
 『ゲンジモノガタリ』は,とても素晴らしく読んでいておもしろかった。

 日本って,わたしたちとは,ものの考え方が全然違う。
 
 たとえば,自分が本当に言いたい言葉と逆の言葉を相手に話す。
 そこで聞いた人は,相手の本心をあれこれと探る。

 それは,ストレート(直球)に表現しようとする,わたしたちとは全く違う。

 日本人の心は,とてもsensitive(繊細)でcomplicated(複雑)。
 わかりにくいことは多いけど・・・
 心模様や相手の心を感じることを,とても大切にする。

 それと・・・もっとおもしろいのは・・・

 物語の中での重要な会話も・・・

 (ここで右手をあげたり左手をあげたりのジェスチャー,)

 ふつうの言葉じゃなくて,短い歌(<短歌>のことっすね)で,
 自分の心を詠んだり,その返事をしたりする。

 おもしろい。おもしろい・・・」

 
 
「奥ゆかしい」といえば「奥ゆかしい」けど,日本以外の人からすれば,本当にわかりにくい「日本人の心」の最たる部分が『源氏物語』では炸裂するわけですが・・・ここまで読み込んでおられると・・・つまみ読みしかしたことのない,自分自身が情けなくなったのを記憶しています。^^;


とまれ,この『源氏物語』,架空(fiction)とはいえ,まあ,当時の皇族は,どこまでも暇だったんだなあと,けっこう冷めた思いしかなかったです。そして何より,話の展開そのものが,現代の日本人にとっても,まどろっこしく感じることもある。

それはさておき,平安時代の庶民の生活は大変だっただろうけど・・・,良くも悪くも,今と比べれば,時間の流れは,とても緩やかだったんだろうなあと思う。

そして,「情」の部分を,どこまでも「短歌」などで表現して,世界を膨らませていく。確かに凄いといえば凄い。

ただ・・・これを詠んでる皆さん・・・「光源氏」って酷くないか?! 
架空(fiction)の物語と言っても,光源氏みたいな人が居たに違いない。


そして・・・これを書くにあたり・・・よく水商売で使われる「源氏名」という言葉の意味を知った。『源氏物語』の各章につけられた名前のことですね。全54個。


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次は「東洋人編」ですね。^^

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