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2007/01/22

「萌える」とか「モテる」とか言うけど・・・。

Ai「ひきこもり」等をテーマにした著作の多い精神科医・斎藤環氏と,『負け犬の遠吠え』の著者・酒井順子さんの対談本(新書版)を見つけ・・・何となく,あっという間に読み終えました。

タイトルは『「性愛」格差論 萌えとモテの間で』。

じつは・・・『負け犬の遠吠え』って読んだことがありません。もう「負け犬」という言葉そのものが古臭いですね。苦笑。

ただし,書いているあることは,いろんな所で紹介されているので,想像がつきます。ここで細かいことを書かなくても「負け犬」の意味は知っていると思いますので,割愛します。

そもそも「負け犬の遠吠え」で書かれた「負け犬」に相当する女性は,それなりに「美味しい思い」もしてきた人です。でも,本当の意味での「負け犬」なら,本を読む以前に,大いなる人生の絶望感を味わっているはずです。

まあ,出版社が本を売りたいので,何かと刺激の強いタイトルを付けたいという意向があるとはいえ,34万部も売れてるとは・・・驚いた。しかも,酒井さん自身の事でもあるから・・・やっぱり女性は強い。

この本で語られている酒井さんの意見も,さほど引っかかるような事はない。むしろ・・・酒井さんが,斎藤氏から「専業主婦への憧れを持ったことはありますか。」という質問に対して,それを否定しつつ・・・

<結婚しても,仕事は続けていくと思います。ただ,十分養ってくれるだけのお給料をもらっている旦那さんがいて,私は本当に書きたいものを時間をかけて書くだけでいい,という生活には憧れます。今は,親の面倒を見ないといけないというプレッシャーや将来への不安も多少持ちつつ,なので>

と,本のなかで話していますが・・・,「十分養ってくれるだけのお給料をもらっている旦那さんがいて,私は本当に書きたいものを時間をかけて書くだけでいい」という理想のいっぽうで,「親の面倒を見ないといけないというプレッシャー」という現実との板挟みを吐露しつつ・・・うまく本心から逃げてるな。笑。凄く普通の感覚(世間体的発想)をお持ちだから,たくさん本が売れるのだと,あらためて感じた次第です。もし上記のような文章を,男性の著者が書いたら,完全にバカにされて終わります。

その点で,近い未来には,古臭い一キーワードとなりうる可能性大です。


しか〜し,日本で生きる人たちは,どうしてここまで,自虐的に自分を弱者の側に置いて,そのじつ,ある種の快感を得ることもあるのでしょう?! ある程度,他人は他人,自分は自分と,割り切って読めれば問題はないのですが・・・またまた「日本人論」みたいに集団催眠にかかるから,余計な悩みも増えまくりだわ。苦笑。

むしろ,あとがきで,酒井さんが書かれている一文に注目。ここだけで,この本は十分,事足りるのではと・・・独身男性の側から思いました。^^;


<男女の違いこそ,上下とか勝ち負けとか幸不幸といった基準で計ることができない「差」であるのに,そこに上下関係を持ち込みたくなるのは,紅白歌合戦が人気番組として放送され続ける国における伝統のようなものなのかもしれません。が,その手の感覚を弱めていかない限り,晩婚化とか少子化は止まらないかもしれないとも,思うのです。>

それにしても,「少子化」はさておき・・・「晩婚化」って,そんなに悪いことか?! この複雑化・多様化する時代を生きるためのスキルとも思えるけど。否定的な評価をする必要ってあるの? とまれ,非常に常識的な話題でありました。 


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