« 真心?orお仕事?:ヒロシのネタにもなった釣り銭をもらうとき。 | トップページ | もうひとつの愛を哲学する:ステイタスの不安。 »

2006/08/26

::..:: 温故知新を耳で実感する :: Pieces in a Modern Style ::..::

Orbit大学で履修する一般教養といえば,どことなく概論的というか,教科書的な講義で退屈な講義が多いかと思いますが・・・同じ退屈でも,自分にとって有意義な時間だったのが「芸術論」の時間でした。

「芸術論」といっても・・・いわゆる美術史的な話やビジュアルアートではありませんでした。受けた講義は,ひたすらジョン・ケージやエリック・サティを代表する<現代音楽>と,ガムラン音楽を交互に,時折,現代的なミニマルミュージックの連続性が,いかにガムラン音楽の影響を受けながらクリエイトされたきたのか?といった解説を交えながら聴くというスタイルでした。

皮肉なことに・・・4時頃から始まる講義ということもあり,心地よい音楽ほど睡魔に襲われるという状態でしたが,関心のある学生が多かったからか,いつ行っても聴講者の多い講義でした。ちなみに,担当の教授は・・・その道では実績のある女性だったということだけ述べておきます。

そんな余談はさておき・・・というか,そんな大学生の頃をふと思い出して聴いた1枚です。

● Pieces in a Modern Style :: William Orbit(2000)

クラシック〜現代音楽を,デジタルサウンドで再現した珠玉の一枚。得てして電子音楽は,完成度が高い程,退屈だとか人間味がないなどと言って評価を下げる人が多いかと思いますが,自分にとっては,上記のような講義のおかげかもしれませんが,物理的な音づくりよりも,過去と現代をつなぐ「コード」としての楽曲そのものと,それを紡ぎ出すウィリアム・オービットの感受性に止めどない感銘を受けた次第です。

「ヒーリング」といったテーマも作品にこめられているようですが,確かに,以前は寝られない夜に,よく小音量で流していました。個人的には,ラヴェルの(5)「亡き王女のためのパヴァーヌ」の幻想的で立体感ある世界と,ヴィヴァルディの(6)「ヴァイオリン協奏曲「四季」より「冬」〜ラルゴ」の小気味よいビート感。その2曲の展開がお気入りです。ついつい邦訳詞を唱ってしまいそうなヴィヴァルディでもあります。笑。

-------------------------------------------------------------

1. Adagio for strings (or string quartet; arr. from 2nd mvt. of String Quartet), Op. 11
Composed by Samuel Barber

2.In a Landscape, for piano or harp
Composed by John Cage

3. Ogives (4), for piano Number 1 (remix)
Composed by Erik Satie

4.Cavalleria rusticana, opera (melodramma) in 1 act Intermezzo (remix)
Composed by Pietro Mascagni
with Damian leGassick

5.Pavane pour une infante d伺unte, for piano (or orchestra)
Composed by Maurice Ravel
with Damian leGassick

6.Descriptive Sonnet to the concerto entitled "The Winter" ("L'inverno"), Op. 8/4, RV 297 Excerpt (remix)
Composed by Antonio Vivaldi

7.Concerto for piano, violin, cello & orchestra in C major ("Triple Concerto"), Op. 56 Excerpt (remix)
Composed by Ludwig van Beethoven

8.Serse (Xerxes), opera, HWV 40 Ombra mai fu (remix)
Composed by George Frideric Handel
with Damian leGassick

9.Pieces (3) in the Olden Style, for string orchestra 1 (remix)
Composed by Henryk Gorecki

10.Pieces (3) in the Olden Style, for string orchestra 3 (remix)
Composed by Henryk Gorecki
with Damian leGassick

11.String Quartet No. 15 in A minor ("Heiliger Dankgesang"), Op. 132 Excerpt (remix)
Composed by Ludwig van Beethoven

« 真心?orお仕事?:ヒロシのネタにもなった釣り銭をもらうとき。 | トップページ | もうひとつの愛を哲学する:ステイタスの不安。 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91790/11620298

この記事へのトラックバック一覧です: ::..:: 温故知新を耳で実感する :: Pieces in a Modern Style ::..:::

« 真心?orお仕事?:ヒロシのネタにもなった釣り銭をもらうとき。 | トップページ | もうひとつの愛を哲学する:ステイタスの不安。 »