« やさしさとは・・・自衛隊のイラク撤収の前に。 | トップページ | 作り手の情熱を損なわない心がけ。 »

2006/06/22

許されざる純血主義:ペットブームの弊害。

Nao811111527209_1先日・・・テレビのニュースで,悪徳ブリーダーによる近親交配の結果,日本では欧米と比較して障害を持った犬が極めて多い事実の特集を放映していました。

近親交配とは・・・言うまでもなく,父と娘/母と息子/兄と妹/祖父母と孫・・・といった掛け合わせで,犬のイベントで高得点を取る特徴を持った犬を・・・人間が「製造する」ことで・・・稀な毛色を出したりする反面,骨格や免疫関係に異常をきたすことが多いようです。

番組では同じ処をグルグル回り続ける柴犬や,目が見えなかったり耳が聞こえない犬が紹介されていました。こういった犬は・・・悪徳ブリーダーにかかれば,売り物にならない処分の対象になるとのこと。保健所に持っていかれる「野良犬」と言われてしまう犬と末路は同じです。

このところのペットブームで・・・犬はおろかカブトムシさえも「買う」時代です。じつは・・・自分自身,幼少時から家には犬がいましたが,すべて誰かからのもらいもの。すべて雑種でした。

そもそも毛並みの色の出方なんかは・・・特定のマニアが良しとする基準のなかで争われるものですし・・・そういった意識から離れていけば・・・雑種なんて個性のかたまりです。最近,テレビで見かけなくなりましたが・・・ヒロコグレースさんが「雑種は個性があって一番」みたいなことを雑誌か何か(テレビだったかも)でコメントしておられました。

かつてのバブル経済の時代には・・・いわゆる高級外車に乗ることがステイタスのような風潮がありましたけど・・・昨今では・・・意識調査でも明らかになった希薄な人間関係(日本国内)を埋め合わせるがごとく・・・「癒し」と「ステイタス」をペット(犬)に求める時代に入ってきたのかもしれませんね。

都市部の公園に行けば・・・あからさまな飼い犬の見せびらかし状態で・・・いつも思うことなのですが・・・服を着せられた犬・・・あれは,犬自身は嬉しく思っているのでしょうか?

じつは一昨年に飼っていた犬が死んだのですが・・・ずいぶんと人間の都合でお手をさせたり言うことを聞かせていたなあと振り返ってみて思います。散歩だって,してやってるのではなくて,人間がさせてもらってる部分が多いですよ。

ちなみに・・・番組では「欧米では早くから犬の血統にかんして細かくさかのぼったり調査できるシステムが確立している」といったことをコメントしていましたが・・・人間が神によって神を形どって創造された生き物だから・・・自然や生命を人間の都合に合わせてコントロールしていることを・・・そもそも問題にする必要があるのではないかと思わずにはいられませんでした。

出家する前に・・・若き日のブッダは、

「我々は生き物については考える時,区別と差別を始める。友と敵を分け,家畜と野獣を分け,友と家畜を愛し,敵と野獣を憎む。我々はこの区別の境を克服しなければならない。それは瞑想によって現実の限界を乗り越えた時に可能となる」
(『ブッダとそのダンマ』B.R.アンベードカル/山際素男訳より)

と考えたようですが・・・瞑想の是非はさておき・・・この地球上で,人間が一番わがままなのは,いつの時代でも確かなようですね。

« やさしさとは・・・自衛隊のイラク撤収の前に。 | トップページ | 作り手の情熱を損なわない心がけ。 »

コメント

>白夜さん

書き込み有り難うございます。スピッツ・・・そういえば幼少時,うちにはスピッツと何かの混血(雑種)がいました。

それはさておき・・・最近・・・NHKの某ドラマの影響か・・・セラピードッグとか世話してもらえなくなった犬の飼い主募集といったことが話題になったりしていますが・・・。飼い主を求めている犬を見ていると・・・一昔前・・・いや今でも・・・一見すると誰もが「野良犬」と想像してしまう外見の雑種が多いと思うのは・・・偏見でしょうか? 

大昔、スピッツという犬種が流行った後。いつのまにか見かけなくなりました。「許されざる純血主義」の犠牲だったようです。みんな弱くなって長生きできなかったそうです。元お犬ビジネスの方のお話を伺いました。親戚に超かわいい子がいるんですがやめときます。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91790/10630322

この記事へのトラックバック一覧です: 許されざる純血主義:ペットブームの弊害。:

« やさしさとは・・・自衛隊のイラク撤収の前に。 | トップページ | 作り手の情熱を損なわない心がけ。 »