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2006年6月

2006/06/30

The image factory : Fads & Fasions in Japan

164124168_14何だかタイトルに英語が並んでいますが・・・今,読んでいる邦訳書『イメージ・ファクトリー 日本×流行×文化』という本の原題です。

進駐軍の一員として来日し現在・映像作家&評論家のテキストと,イギリス人の写真家による,おそらく最も新しい日本人論(2005年初版)。ロラン・バルトの『表徴の帝国』はいろんな意味で美しいテクストと世界で綴られていましたが・・・こちらの本は・・・リアルに今の日本を感じられる一冊でしょうか。

とても齢80を過ぎた人・・・しかもアメリカ人が書いた内容とは思えないほど,モダーンな日本を的確に・・・しかも所々アイロニカルに紹介しています。この本で紹介されているタイプの・・・いわば当事者こそ読んでほしい良書であります。

読了後に感想は書いてみたいと思うのですが・・・本文中に・・・アメリカ人はアメリカ人が書いたアメリカ人論にしか興味を示さず,中国人は中国人論そのものに全く興味を示さないと書いてありますが・・・それは本当の話でしょうか?

もし海外からインターネットでゴスロリやコスプレ・・・etcの同盟等に参加している人ならば・・・そのネットワークそのものこそが,日本人論や日本が最先端を突っ走る?!サブカルを体験できるシステムそのものではないでしょうか?

それにしても・・・こういったブログへの返事については,特に,日本独特なスタイルかと思います。他人のやりとりを見ていて,よく思うのです。「こんな個人的な話題で,実際に会っている者どうしなら,別にみんなが見ているところに書き込まなくてもいいじゃないか」と。苦笑。


2006/06/26

エピソードが一杯詰まった「Dr.野口カップ」。

060625_21240001とあるショッピングセンターにある,アルコール類と輸入食品を販売するお店にて購入した「Dr.野口カップ」。福島県会津の末廣酒造というところの普通酒が詰めてあるようですが・・・単なる企画商品というだけでなく,会津ということで野口英世と縁があるのだろうと思った次第ですが・・・

http://www.sake-suehiro.jp/shopv2_1/noguchi.html

↑を読めば・・・蔵元と野口英世はかなり深い関係であったことがわかります。

味わいは・・・まあ,ふつうのカップ酒レベルかと思いますが・・・知っている人はかなりのコアなファンであろう「頭脳パン」(確か栄養素のみはかなり計算されたパン)を,なぜか思い出しました。

それはさておき・・・野口英世といえば・・・ノーベル賞候補にもなった偉大な細菌学者ではありますが・・・,中学生の頃だったか・・・高校生の頃だったか・・・見えざる野口英世の裏側の世界を書いた本を読みました。そこには,娘との婚約を条件に留学費用を出すという人物や少年時代から学問を続けるために支援し続けた人物から手にした大金を・・・送別の酒宴で使いこんだ・・・なんて途方もない逸話が書いてありました。けれども・・・支援の糸はプッツリ切れることはなく・・・研究者として大成していく・・・よほど野口英世という人は人間味あふれた人だったのだろうなあと,むしろ感心して読み終えた記憶があります。

よく・・・お酒というと里山の風景とか・・・土蔵の云々なんて光景を想像しながら味わうなんてことをよく聞きますが・・・生涯をとおして何か探求心を持ち続けるという気持ちを奮い立たせてくれる話題をカップ酒が提供してくれたと思うのも悪くはないかと思っています。

2006/06/25

作り手の情熱を損なわない心がけ。

060611_18390001写真を見れば・・・「折り紙かな?」などと思われる方がいらっしゃるかもしれません。じつはこれ・・・よく買っている酒屋で・・・一升瓶であろうと四合瓶であろうと・・・必ずビニールの袋に入れる前に新聞で瓶をくるむのですが・・・見てのとおり・・・底の部分の折り曲げはきちんと測ったかのように折り目がついています。

店主いわく・・・「お店で保管しているお酒の状態(冷蔵庫内)で,お客さんが帰宅してからも飲み始めてほしい」とのこと。ちなみに・・・蔵によっては・・・UVカット対策が施された透明な袋に入っていたり・・・出荷時に蔵元へ配達された新聞で巻いたものがそのまま売られていることもありますが・・・。

そうであったとしても・・・この季節は特に・・・持って帰る途中で冷えた瓶が外気で汗をかいてきて・・・袋の中で水滴が溜まったりもします。新聞にくるまれていることで,そういった水滴のみならず・・・外気の影響も少なくなります。また・・・瓶など割れやすいものに限って何かの拍子で落とす事が多くありませんか? そんな時でも新聞紙が緩衝剤となることすらあります。

いいお酒でも・・・わりと簡単にビニール袋に入れて・・・一言「ありがとうございました」で終わることも多いですが・・・こだわりの品物には・・・販売者もこだわりをもってお客さんに届けてほしい。そう思う今日この頃です。

ちなみに・・・時々,遠方へ行ったときに立ち寄る酒屋で新聞に巻いてくださいとお願いすることがありますけど・・・怪訝そうな顔をされることもしばし・・・。それって嫌な客なのかも。

2006/06/22

許されざる純血主義:ペットブームの弊害。

Nao811111527209_1先日・・・テレビのニュースで,悪徳ブリーダーによる近親交配の結果,日本では欧米と比較して障害を持った犬が極めて多い事実の特集を放映していました。

近親交配とは・・・言うまでもなく,父と娘/母と息子/兄と妹/祖父母と孫・・・といった掛け合わせで,犬のイベントで高得点を取る特徴を持った犬を・・・人間が「製造する」ことで・・・稀な毛色を出したりする反面,骨格や免疫関係に異常をきたすことが多いようです。

番組では同じ処をグルグル回り続ける柴犬や,目が見えなかったり耳が聞こえない犬が紹介されていました。こういった犬は・・・悪徳ブリーダーにかかれば,売り物にならない処分の対象になるとのこと。保健所に持っていかれる「野良犬」と言われてしまう犬と末路は同じです。

このところのペットブームで・・・犬はおろかカブトムシさえも「買う」時代です。じつは・・・自分自身,幼少時から家には犬がいましたが,すべて誰かからのもらいもの。すべて雑種でした。

そもそも毛並みの色の出方なんかは・・・特定のマニアが良しとする基準のなかで争われるものですし・・・そういった意識から離れていけば・・・雑種なんて個性のかたまりです。最近,テレビで見かけなくなりましたが・・・ヒロコグレースさんが「雑種は個性があって一番」みたいなことを雑誌か何か(テレビだったかも)でコメントしておられました。

かつてのバブル経済の時代には・・・いわゆる高級外車に乗ることがステイタスのような風潮がありましたけど・・・昨今では・・・意識調査でも明らかになった希薄な人間関係(日本国内)を埋め合わせるがごとく・・・「癒し」と「ステイタス」をペット(犬)に求める時代に入ってきたのかもしれませんね。

都市部の公園に行けば・・・あからさまな飼い犬の見せびらかし状態で・・・いつも思うことなのですが・・・服を着せられた犬・・・あれは,犬自身は嬉しく思っているのでしょうか?

じつは一昨年に飼っていた犬が死んだのですが・・・ずいぶんと人間の都合でお手をさせたり言うことを聞かせていたなあと振り返ってみて思います。散歩だって,してやってるのではなくて,人間がさせてもらってる部分が多いですよ。

ちなみに・・・番組では「欧米では早くから犬の血統にかんして細かくさかのぼったり調査できるシステムが確立している」といったことをコメントしていましたが・・・人間が神によって神を形どって創造された生き物だから・・・自然や生命を人間の都合に合わせてコントロールしていることを・・・そもそも問題にする必要があるのではないかと思わずにはいられませんでした。

出家する前に・・・若き日のブッダは、

「我々は生き物については考える時,区別と差別を始める。友と敵を分け,家畜と野獣を分け,友と家畜を愛し,敵と野獣を憎む。我々はこの区別の境を克服しなければならない。それは瞑想によって現実の限界を乗り越えた時に可能となる」
(『ブッダとそのダンマ』B.R.アンベードカル/山際素男訳より)

と考えたようですが・・・瞑想の是非はさておき・・・この地球上で,人間が一番わがままなのは,いつの時代でも確かなようですね。

2006/06/17

やさしさとは・・・自衛隊のイラク撤収の前に。

Nao810861805562ワールドカップというスポーツの闘いで巷では連日賑わいをみせていますが・・・まだまだ完全には終わっていないのが・・・イラク国内の不穏な状況でしょうか。

そういえば・・・イラクで戦場取材をしていたジャーナリストの橋田信介さん(61歳)と小川功太郎さん(若干33歳)が襲撃されて殺された事件は・・・もう二年前の話だったのですね。

生前,橋田さんがテレビ番組に出演してイラクの状況をお話ししておられた姿をいまだ憶えています。これまでずっと過酷な戦場を取材してこられて現実の厳しさを実感されてきたからでしょう。とてもやさしそうな人柄が感じられましたが・・・まさか亡くなられるとは。

あの報道の後,橋田さんの10歳年下という奥さんがインタビューで発せられた印象深い言葉が,いまだ脳裏に焼き付いています。

「主人は,わたしたちだけでなく,みんなにやさしかった」

みんなにやさしいかった・・・これってなかなかできないことだよなあって,何気ないようでとっても重みのある言葉でした。考えてみれば,特定の人(たち)だけにや
さしくするということは・・・その埒外の人たちはやさしくしてもらえないわけで,これって怖いですよね。反面,本当の意味でみんなにやさしくできる人なら絶対に信頼できるし,決して口先だけでないある種の厳しさも教えてくれるだろうなあってあらためて感じた次第です。

たぶんいろんな場所で爆音を数え切れないほど聞き,人が死ぬ瞬間を見てからこそ,
やさしさ一杯の人だったのだと思う。巷では某ドラマの話題でもちきりですけど,現
実の世界で,見た感じはふつうのオジサンが命をはって戦場へ赴き,取材だけでなく,
目を負傷したイラク人の子どもを救おうと奔走していた。そんなご主人の死を受けて
発せられた奥さんの一言に,ご主人への深いリスペクトを感じました。

ボクにとっては,ドラマの台詞よりも圧倒的に心を動かされた一言でした。

只今のBGM ...... Bjork : Frosti
(オルゴール音のインスト。疲れたときにおすすめ)

2006/06/13

花の香りに誘われて・・・。

Nao810856633991日頃・・・ホントに何気ない日常生活を送っているわけですが,ふと道に止まっている軽トラックを見たら・・・荷台いっぱいに花が積まれていて,思わず1ショットです。かすかに吹いた風が爽やかな香りを振りまいて,ついつい誘われたという感じです。

その後,どこに運ばれていったのか知るよしもありませんが,少なくとも一枚のフォトをここにもたらしてくれたことに感謝です。

ちなみに13日の誕生花は「桔梗(ききょう)」。花言葉は「変わらぬ愛」だそうです。他に13日の誕生花として「トケイソウ」なんかもあるみたいで,花言葉は「宗教・信仰・宗教的情熱・聖なる愛」だそうです。誕生花というくくりですが,一日一日を確認できる花ぐらいに思っておきましょうか(笑)

追伸:昨夜は・・・サッカー日本代表が豪州に敗れましたが・・・その後にあったチェコ対米国戦・・・チェコの素晴らしい展開に惚れ惚れしました。非国民(笑)といわれるかもしれませんが・・・日本の試合よりは格段に見応えのある戦略でした。


只今のBGM ...... Got again(Dub of You Never Know What You've Got) : Me and
You featuring 'we the people band'
(暑いですね〜最近。あまりレゲエは聴かないのですが,スイートな歌モノのレゲエ <ラヴァーズ・ロック>は,これからの季節たまにはいいかなと。CDショップのレゲ エコーナーへ行けばコンピレーション盤が見やすいところに置いてあります)

2006/06/12

これってコレクション?!

Nao810885244712写真は・・・ちょっと以前に某所にある喫茶店の入口で発見したボードです。

なんとご主人の趣味で,若い女の子ばかり店内で撮影して,それらを展示するかのよ
うに店の入口左側に貼ってある・・・。これちょっとヤバくないでしょうか?

「若き日の記念に」とか,「●●滞在の思い出に」(※●●は地名ですが秘す)とか・・・。これを見て・・・男である自分ですら入りづらいのに・・・女性はどう思うのでしょうか? いろいろと考えさせられました。

只今のBGM ...... DAF : waste your youth

2006/06/08

王様最高! 

今年は・・・5月からずっと梅雨のような・・・そんな日々が続いています。

さて・・・少し以前に,ふと立ち寄った某大手古本屋にて,日本語直訳ロック・王様の「王様の恩返し」を格安で購入。もちろん,王様については頭角を現す直前から知っていましたし,ラジオ番組等ではかなり耳にしましたが,今さらながら作品購入はこれがはじめてです。

自分で自分のことが恐ろし〜と思うのは,このアルバムでカバーされている曲って,すべてオリジナル曲の展開が頭の中に入っているということ。しょせんはロック野郎なのでしょうか,いやはや。というか,中学生時代のエレキギターの教則本といえば,ほとんどがディープパープルやレッドツェッペリンあたりのオンパレード。だから,久しぶりにギターを引っぱり出してところどころフレーズを思い出してました。

おまけに,王様はギター少年の盲点というか,ハードロックのボーカリストの盲点を見事についてきます。ハイ。そもそも,ボク自身,パープルやツェッペリンなんて,頭のなかにあるのってギターのフレーズばかりです。だから直訳ロックの出番だったんですね。

まあ,王様はギター少年が夢中になって聴いた曲を,ある意味ではとても正統的に選
択しているのですが・・・,あらためて直訳で聴いたら・・・やっぱり歌詞にはお熱
をあげる必要がなかったんだと,自分の中では妙に納得。王様の直訳によって,よう
やく笑いのネタとなって楽しめるというところです。

はっきりいって,高校生のバンドで,急きょオリジナル曲をやることになり・・・な
らばと日頃おもっている欲望まるだしの歌詞みたいな(笑)まあ,そもそもバンドを
はじめる野郎のきっかけは「もてたい」という気持ちの持ち主がほとんどですから
(それを実現するかは別として)。

とにかく,直訳によって,よりオリジナルに近づいたという感じ。そういえば大学の
語学の講義で,英文学者が「直訳が正しいんだよ」と一年中つぶやいてましたが,そ
れは言い得て妙です。結局は一番伝わってきます,多少ダサくとも。

しかしながら,王様ってやっぱり永遠のギター少年ですね。ギターにかんしては,と
ころどころ自分のクセ?で微妙にオリジナルと違う部分があるとはいえ,音色からピッ
キングニュアンスまで忠実にコピーしてます。ものすごい思い入れを感じます。こう
いう人って本当のバカ(すばらしいという意味で)になれてるんでしょうね。だから
素直に笑えるというか。

で,王様を本当に楽しもうと思ったら・・・やっぱりオリジナル曲がきっちり頭に入っ
ているほうが,何十倍も笑えます。ちなみに「深紫伝説」という曲については,ディー
プパープルのベスト盤「ディーペストパープル」ですべてフォローできます。

それと,オリジナルのサウンドは滅茶苦茶かっこいいジミ・ヘンドリクスの「FOXY
LADY」なんて,「フォクシー」とつぶやくところが「キツネっぽい」って,思わず吹
き出しまくりました。あまりにもベタでしょ,それって。

自分としては,勝手に「魅惑的な」ぐらいかなと思って辞書をひいてみたら・・・やっ
ぱり FOXYには「キツネのような」「魅力的な」「セクシー」「ずるい」なんて意味
がのってました。けど,「キツネっぽい」に完敗いや乾杯です(笑)

あらためて聴くと今になってはオリジナルよりおもしろいです。何度もいいますが,
王様はオリジナル曲を頭のなかで鳴らしながら聴く方が数十倍笑えます。

只今のBGM ...... 王様:ユラユラとグルグル(Led ZeppelinのRock'n Rollのカバー
ですね)


2006/06/03

やさしい甘さが魅力:「喜久酔 特別本醸造 生酒」

Kikuyoi5月の連休中,久々にあった大学時代の親友が・・・某酒店で「喜久酔」を見るにつけ・・・

「あっ青島さんところの酒だ!」

と叫んだのが印象的だったので,名前は以前から知っていましたが初めて購入しました。ちなみに・・・その親友と酒を醸している喜久酔の青島さんとの関係は,サークルかゼミかどちらか忘れましたが・・・のOBと後輩(たぶん)。東農大の醸造学科ではありません。^^;

その友人が「雑誌の特集で1位になったらしい」との話でしたが・・・ネットで調べてみると・・・Dancyuの『味わい充実の日本酒厳選34』という特集のときだったみたいですね。ちなみに・・・CDも酒もラーメンも・・・探すときはほとんど雑誌類をチェックしません。

というわけで・・・だんだん熱くなってきたし・・・ライトな飲み口のものが欲しくなってくるので,「特別本醸造」しかも残り1本だったので「生酒」にしてみました。

まず一口飲んでみて・・・税込2100円とは思えない品の良さを感じました。たぶん,仕込み水がはんなりした甘味をもったやさしい味わいを持っているものと思いますが・・・ふんわりと広がる旨みに綿菓子のような甘やかさが印象的ですね。でも,後口はきれいに切れていくし,最初に感じる甘さからは想像もつかないぐらい,後口に残るものはありません。

もちろんフルーティーな味わいも感じますが・・・よ〜く米を噛んだときに舌が感じる甘やかさを連想させるお酒です。まだ開栓して一日目なので,以後の変化が楽しみです。ちなみに・・・タイプは違えど,どこか「綿屋 特別純米 生原酒」に近い甘やかさを感じたのですが・・・後でスペックを調べてみると,掛米が同じ「豊錦」でした。この酒は女性好みな味わいかなと思います。

(原料米 麹米:山田錦・精米歩合50%、掛米:豊錦・精米歩合60%/日本酒度 +3/酸度 1.3/アミノ酸度 1.2)

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