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2005/09/23

秋の夜長はジャズピアノ :: 文学系

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Bill Evans Trio " PORTRAIT IN JAZZ" 1959年

 もうお気づきの方は多いかと思いますが,ビル・エヴァンスはジャズピアニストですし,ヴォーカルは一切入っていません。何故に文学性を?といぶかる向きがあるかもしれませんが,いえいえ,この当時のBill Evans Trioの演奏,しっかりとプレーヤーが楽器を介してトークし,音色という見えざる言語を駆使して独自の文学世界を築いている。そんな気がしてなりません。

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Bill Evans Trio " WALTZ FOR DEBBY" 1961年

 ビル・エヴァンスについては他にもいろいろ所有していますが,さりとてジャズファンでもありません。けれど,落ち着きたいとき,こんなに硬くなった心をとろけさせてくれるサウンドは,そうそうありません。ホントにせわしない一日がすぎて静寂な夜を感じてみたいのなら,右(左?)に出るアーティストはいないでしょう。

 ターンテーブルでアナログ盤に針を落とすのが一番ゆったりできるでしょうけど,後発のCD盤にはボーナストラックというおまけがあります。" PORTRAIT IN JAZZ" ではシャンソンの名曲「枯葉」が2テイク収録されていますし, " WALTZ FOR DEBBY" では3曲も2テイク収録されています。

 いずれも独自のアプローチがなされていて,一瞬,「あっこれって別の曲?」と思わせてしまうようなアレンジだったりします。しかも,ちゃんと詞の世界まで表現しているから不思議です。

 とにかく行間,字間ともいえる「間」を一音ごとに感じることができるので,こちらの気分次第でどんどんと見えざる言葉を解釈できるのは,聴いていてとっても嬉しいですね。インタープレイって,ミュージシャンの中だけじゃないんだって感じさせてくれる,いい見本じゃないでしょうか。

 とくに " WALTZ FOR DEBBY" はライブの名盤中の名盤といわれていますが,演奏そのものだけでなく,客席から聞こえてくるグラスの音が妙に気落ちをリラックスさせてくれます。グラスを片手に耳を傾ければ,あなたの想像力次第でバーの空間になる。これって,すごく物語性があると思いませんか?

 とにかく,ジャズとかいったジャンルを超えて,音楽マニアでもないサイト管理人が圧倒的におすすめしたい・・・そんなミュージシャンがビル・エヴァンスです。

 ちなみに,確かなことは言えませんが,ビルが左手でペンを持っている姿をアルバムジャケットで散見されますので,おそらく左利きでしょう。坂本龍一さんもそうでしたね。


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コメント

>akeminさん

書き込みありがとうございます。ブログも拝見させていただきました。さまざまなビッグネームの方とツーショットもされていて・・・羨ましい限りです。
さて・・・「The Solo Sessions, Vol.1」は所有していませんので,近いうちに買って聴いてみて・・・そのうち機会があれば,拙ブログでも取り上げられればと思います。
「せつなさ、さびしさ、かなしさ・・・」って・・・そういうサウンドは・・・じつのところ,ちょっと落ち込んでいるときはむしろ心の慰めになるサウンドだと思っている次第です。

はじめまして、
「mirukoの時間」ココログのakeminです。
ビル・エヴァンスの「枯葉」いいですね。
私は、ビル・エヴァンスのThe Solo Sessions, Vol.1 に入っている
My Favorite Thingsも心惹かれています。
このアルバムの全てが”せつなさ、さびしさ、かなしさ・・・”があふれています。
”ビル・エヴァンスのThe Solo Sessions, Vol.1”について書いています。よろしかったら見に来てください!

>あみかさん

書き込みありがとうございます。ビル・エバンスの「枯葉」は、途中からどんどんトリオの世界に入り込んでいって、一瞬ちがう曲に舞い込んだ感じもするのですが・・・若き日にこういう演奏ができるってことは、やはり天才だったのだなあと思う次第です。

こんにちは(^^)
ビル・エバンス、いいですよね。
枯葉の似合う季節になってきました。
毎年彼の枯葉を聞くのが心地よいですね

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