« メガネやコンタクトの着用は優秀な証?! | トップページ | リアルタイムの真相:televisionとiD。 »

2005/08/25

ジワジワと効いてくる旨み:琵琶の長寿「愛しぼり」

0825正月以来,久々に味わう「琵琶の長寿」。今回の「愛(まな)しぼり」には付いていませんが,大吟醸あたりを買うと添えられているしおりに,藤田宜永氏の「愛の領分」という直木賞受賞作の一文が紹介されています。

 以下にひいておきます。

  「何を飲みますか、うまい日本酒があるけど」
  「口当たりのいいのにしてください」
  淳蔵は滋賀の“長寿”という酒を頼んだ。
  ぬる燗がいいと佳世が言ったので、そうしてもらうことにした。
  “長寿”はまろやかな女酒である。
 
 ちなみに,この「愛しぼり」にも、

 蔵人達が一冬の酒造りのなかで愛着のあるモロミを選んで、鑑評会出品酒と同様に夜なべで手しぼりしたお酒・・・。

 なんていう能書きがラベルに書いてあったりします。

 さてさて,そんな前置きはさておき,この「愛しぼり」はお店にて2年,氷温貯蔵された生酒であります。以前にも同じ「愛しぼり」の氷温貯蔵のものを購入したことがあり,信頼感をもって今回も購入。ちなみに,新酒だと醸造アルコールが添加された吟醸酒ということもあって,落ち着きがありながらも華やかな「香り」があるお酒ですが,2年の氷温貯蔵で口に含んだときの「旨み」がどんどん前に出てきます。

 ここの蔵の上位クラスの酒に共通する,メロンと淡水の藻とカラメルを混ぜたような独特な香りが,立ち香から口に含んだときの旨みの中に溶け込んで顔をのぞかせてくるといった感じでしょうか。

 ちなみに生酒の氷温熟成ものは,酒屋で買うものすべてが「アタリ」ではないのですが,「愛しぼり」ひいては琵琶の長寿の場合,はずれがありません。デーンと背筋が張った味わいで,夏場は氷で割ってロックしても味の伸びがよく(日本酒だってロックしてもいいと思いますよ),おまけに少々氷が溶けたぐらいで味が薄くなりません。しかしながら,「くどい」わけでもなく,やわらかい水だなあとわかる甘みを舌で感じるのですが,キレもあります。

 何かと希少性や斬新さで新進気鋭のものに目がいってしまいがちですが,派手さはなくともどこか落ち着きと奥行き感がある。そんな「長寿さん」を久々に実感しました。
 
 追伸:超限定バージョンのようですが,かの忌野清志郎さんがラベルを描いた大吟醸もあるようです。

(使用米:麹米玉栄(50%精米)掛米玉栄(57%精米)/アルコール度数:16-17%/日本酒度:+3.5/酵母:9号系)

« メガネやコンタクトの着用は優秀な証?! | トップページ | リアルタイムの真相:televisionとiD。 »

コメント

>まき子さん

書き込みありがとうございます。本文が紛らわしい表現であったようですみません。「愛しぼり」については,一週間前に酒屋で購入したものです。その後はきちんと別の瓶で保管していますが・・・。
琵琶の長寿といへば・・・かの三茶・赤鬼なら超レギュラー,都内でも購入できるお店はけっこうありますね。十四代なんかと比べれば,十分,入手可能な酒です。ちなみにどのタイプの酒でも燗上がりは抜群です。

しおりが付いてくるのは、やっぱりいいですね。
これもやっぱりお正月以降に、密封性の高い瓶に入れて
保存しておいたのでしょうか。
琵琶の長寿も一度飲んでみたいです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91790/5625640

この記事へのトラックバック一覧です: ジワジワと効いてくる旨み:琵琶の長寿「愛しぼり」:

« メガネやコンタクトの着用は優秀な証?! | トップページ | リアルタイムの真相:televisionとiD。 »