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2005年8月

2005/08/30

旨いのだが・・・「星自慢 特別純米無濾過原酒」。

0830インターネットのレビューでは高い評価と軒並み多い「星自慢」。久々に,いつものお店ではなく,所用で出向いたところにある酒のデパートみたいな店で,「火入れ」バージョンを買ってみました。

 これはおそらく,生の酒を一升瓶に詰め,生で一定期間貯蔵して出荷時に瓶ごと湯につけるか,そういった処理を瓶ごと一度だけして熟成させて出荷させたものだと思われます。だから,大人しいながらも,生に近いような香りとかすかな麹の香りが閉じこもっています。

 さてさて・・・以前にも「生」バージョンを飲んでみましたが・・・どうも自分の舌には甘みが多くて・・・旨いのですが,あまり印象に残っていない酒でした。そこで,今度は「火入れ」で再度トライです。

 いわゆる流行り?路線のフルーティーなお酒ですが,味わいはけっこう素朴なタッチ。「火入れ」バージョンは,冷酒だと,やや熟したイチゴに砂糖をまぶしたような口当たりが第一印象。後半は,開栓して1,2日はほのかなウェハースのような香ばしさ,それ以降は穀物というか米本来の味わいを感じました。

 ただ・・・これは本当に個人的な好みの話ですが・・・日頃は飲み物もフルーツ系のスムージーが大好きだったりするのに・・・ことお酒は「甘口」がダメです。この「星自慢」,日本酒度からいけば中口とも言えますが・・・原酒ということもあって,けっこう甘さが支配します。酸味や旨みのバランスはとてもいいけど・・・喉ごしの展開に,もうひと癖あってもおもしろいのでは?と思ってしまいました。

 今回はちょっとお酒の減りが遅いです。でも,これはたぶん高いアルコール度のせい?!

 そこで・・・火入れなのでちょっと燗を試してみましたが・・・「ぬる燗」ならおだやかな香りにさそわれて,なかなかいい感じ。でも,ちょっと熱くすると,今のところはややアルコール感が立つ印象なので,もうちょっと置いてみたほうがイイ酒かなと思いました。

 とまれ・・・自分自身の大好物であるラーメンで有名な福島・喜多方の酒。野暮といわれるかもしれませんが,喜多方系のしょうゆ味ラーメンと一緒に,星自慢を楽しめば,この甘さも楽しめるのではと思いました。さっぱりした料理よりも,多少,醤油辛めの料理や塩っぽい味と合わせたほうがいいような,どこか「山」を感じさせるお酒でした。 

ちなみに・・・この酒は日本酒慣れしていない,でも酒好きで甘いモノ好きな女性なら,きっと好みだと思います。値段も一升瓶で税込み2520円。けっして高い酒ではありません。

(使用米:麹米五百万石(50%精米)掛米たかねみのり(55%精米)/アルコール度数:18-19%/日本酒度:+2/酵母:9号系)

2005/08/29

言葉の業(ごう)。

nao8-1101660326-4このところよく思うこと・・・それは「言葉の業(ごう)」です。

インターネットが普及して意思のやりとりも電子メールの割合が高くなって,コミュニケーションにおいて,より「文字」に頼ることが多くなってきた今日この頃。
ときには自分という存在よりも「文字」としての自分自身が,どんどん一人歩きしたりもします。

だからこそ,自分ではそのようにふるまっていなくとも,「あいまい」な思いやりや言葉になってしまえばしまうほど,むしろ無意識に相手を傷つけてしまったり,誤解を生んでしまう。面と向かっていたり・・・その回数が多くて発する言葉以上の五感が働かせられる状況なら,後でいかようにも了解できるところがそうもいかなくなる。また「文字ゲーム」的な感覚が上昇する裏側で,一つひとつ「文字」に対する受け取り方がますます人それぞれに乖離していますからね。

とにかく,言葉というものは,「文字」にすると消去しないかぎりいつまでも残りますし,うまく使えていない自分自身をふりかえると,憤りすらも感じる今日この頃であります。

「ありのまま」の自分100%っていうのもくせ者だし,かといって二枚舌三昧なんてとんでもない話。こればかりは,相手との「縁」とかいろんな要因もありますけど。とにかく,あとで自分を客観視して一番反省することは・・・無意識に自分の都合で相手に「思いやり」っぽいことを発していた自分の未熟さですね。

只今のBGM ...... Gotan Project : triptico

2005/08/28

「木魚」と「4つ打ち」の関係。

nao8-1105449295-3特に特定の教団や宗旨宗派に属しているわけではないのですが・・・ここ数年ずっと財布の中に入っている「南無阿弥陀仏」の札です。お守りではないです,念のため。
 
 鎌倉時代,「踊り念仏」とともに全国を行脚した一遍聖人が,尼さんや僧侶等の鐘の音・念仏・踊りの三つ巴で,民衆に癒しと救いとエンターテイメント?!を施したさいに手渡ししたものと同じ版木で刷られたものだそうです。以前に訪れた時宗のお寺でいただきました。とても薄くて小さいものなので,もらったときのままで財布の中に入っています。

 ちなみに,鎌倉期,京都・四条で時宗一行が踊り念仏をしたときの絵を見ると・・・やぐらを組んで踊り念仏することが,一昔前に流行ったディスコのお立ち台に登るお姉さま方をいかに連想させるかがわかります。なんて不謹慎なことを言っているんだお前!と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが,そういった話題を,とある時宗のお寺に嫁いだ女性に話したとき・・・

「それは・・・色気があったそうですよ」

とのお返事。

 阿弥陀仏は貴賤や性別等に関係なくあらゆる衆生を救ってくださると経典では書かれています。が,そうした信仰的なこともさることながら,この札を見るたびに想像するのは,一遍聖人らが当時,民衆の前で,「お立ち台」のようなやぐらをつくり,シンプルな反復の念仏と,恍惚の踊りに酔いしれる瞬間です。

 話はそれるかもしれませんが,いわゆるダンスサウンドの「4ッツ打ち」(ドン・ドン・ドン・ドンとなるあれですね)なんて,ロンドンで耳にしたとき「これはまるで木魚の連打だ!」と感じた記憶があります。どうやら人間って,少々興奮したときに感じる心臓の鼓動と同じぐらいのピッチで打ち鳴らされるビートが,とても心地よいようです。それは読経でも,ダンスでも,音楽の演奏でも,何でも同じではと思う今日この頃です。

 要するに,人間にとっての「楽」であり「快」であるビート感なのでしょう,いずれも。

※念のため:私は今のところどの宗教団体にも入信および奉仕する予定はありません。

只今のBGM ...... ほぶらきん:暴れん坊将軍K

2005/08/27

「朝まで生テレビ」という寝不足促進剤?!

 選挙前ということもあり,久々に「朝まで生テレビ」を見る。

 番組開始が深夜1時すぎで明け方4時半頃に終わる「長寿番組」。司会の田原総一朗氏のフィルターを必ず通して議論が展開されることが,特に国会議員を多数ゲストに呼んだときによく起こる,大人げないゲストの口角泡の飛ばしあいを助長しているとしか思えない(笑)。

 取り上げるテーマにもよるが,こと政治がらみの話題となると,まるで,田原総一朗氏の仮説を検証するための論文(レポート)をテレビ放送化しているような気にもさせられる。ゲストはさしずめカギカッコ付きの引用文献といったところか。しかしながら、こういう司会者が積極的に意見をはさむ番組も,少しはあっていいだろう。

 このところはごくたまにしか見なくなったが,かつては毎月楽しみにしていた。まだ大島渚監督が元気だった頃は,しっかりうたた寝をしてしまう3時頃に「バカヤロー」とぶち切れるパフォーマンスで,何度,目を覚ましたことか。ちなみに,「朝生」パロディの大御所・松尾貴史(キッチュ)氏は,いまだビデオ(今流ならDVD)に番組を録画されているのであろうか。

 そんなことはさておき,結局,番組が1時間ほど経過したところで,相変わらず大人の「人の話を聞かない病」に耐えられず就寝。時折,ゲストのすばらしい意見で気分がシャキッとすることもあるが,話がうまく展開しないときは,まるで「笑っていいとも」に1時間付き合う感覚だ。ず〜っと続いていてそれなりのニーズがある番組だけど,後で何をやっていたか,あまり思い出せない。でも,これといった不快感もないければ,大した満足感もない。これをマンネリズムというのだろう。

 くだんの「朝まで生テレビ」は9.11総選挙についての議論だったが・・・「民営化」「民営化」と言葉ばかりが先行しているけど,「民営化」=「市場の競争原理を最大限に生かす」うえで,肝心の「民」の「民度」は上昇しているのであろうか。むしろ「改革」という言葉の連続が,そのじつ根本的な「変化」を望まない多くの「民」にとって,「何かいいことやおもしろいことがありそう」とバラエティ番組を見る,あのマンネリズムのマントラと化しているように思えてならない。

 後世にとっても良い「改革」であれば断行すればいい。でも,場の雰囲気に酔って「何かいいことありそう」モードで思考停止状態に陥った「民」を増産していく風潮だけは大いに注意したいなあと思う。

 それにしても・・・民営化すれば「官」から「民」へ金が流れていくというけれども・・・例えばJR西日本の事故のように,民営化したからゆえともいえる大惨事の例もある。サービスが良くなったり,料金が安くなったりという表面的な恩恵の裏側で,「市場の競争原理」の弊害も少なくない。

 「民度」が上昇しないと,本当に「国民に痛みをともなう改革」がどんどん進行していくだろう。さもないと「民営化」=「官から民への責任転嫁」になりかねない。

 今日は,このところいろんな意味で勉強不足な自分自身を自戒しつつ綴ってみました。

2005/08/26

リアルタイムの真相:televisionとiD。

0826夕方,一仕事を片づけてから息抜きでふと立ち寄った古本屋でのこと。

 そこは時より寄り道する地区のチェーン店的な所なのですが,大学に近くにあるためか,はたまたスタッフのイイ意味で偏った趣味からか・・・CDも雑誌も自分好みなラインアップ。なぜか,そのお店で一般書籍を買ったことは一度もありませんが。

 ちなみに,そこには,いわゆるモダンなデジタルミュージックの小さなコーナーがあって,店内でよく流れているサウンドは,わりとアンビエント系だったりするのです。ところが,今日はというと・・・一時期ホントによく聴いた,ニューヨークパンクのバンド・テレビジョンの1stアルバム「マーキームーン」ではないか! 

 何かおもしろそうな本や雑誌はないかという気持ちよりも,久々に聴く,か弱いトム・バーレインのボーカルとギターにすっかり心酔する始末。いつも見る棚にはさほどおもしろそうな物はなかったけど,もう少しサウンドを楽しみたいと思い,日頃は足を運ばない洋雑誌のコーナーへ行くと,これまた懐かしや。イギリスのとんがった(あえて古くさい形容詞を使いました<笑>)雑誌・iDを発見。1996年と10年近く経った古雑誌(ちり紙交換車的表現ですみません)だけど,105円ということで手ぶらで出ていくのも何だからと,手にしてレジへ。

 それにしてもiD・・・かつては「iDジャパン」なんていう,かなりレイアウトの斬新な日本語版も一時期ありましたが・・・ぽしゃるのも早かった。当時はMacでのDTPがとても最先端に見えたとはいえ,さすがに読むための文字をスパイラル状にしたり・・・etc。それよりは,本家のように,ザックリした手張り感覚のレイアウトに,いまだパンキー?な手法ともいえるコピーアートっぽい処理の方が,21世紀に入った昨今でも斬新に感じるしよかったのではないでしょうか。

 なんて余談はさておき,外では滅多にお耳にかかれないテレビジョン。くだんのiDを手に,新入りの店員か?初めて見かけるレジ係りに,

「今かかってるのはテレビジョンだけど,あなたが好きなのですか?」

と思わず訊ねてしまいました。すると間一髪、

「そうなんです。パンクが好きで・・・」

いやはや,けっして派手ではないが,ギャル系とは正反対の,ソフトなウルフカットに,黒で染め直しましたといいたげで濃厚な黒髪。メイクもゴスロリほど目元を黒々しくしてないけど,ダークなトーン。個人的にはギャルであろうとゴスロリであろうとヲタクであろうとお嬢であろうと,その人に合ったスタイルを選択すればいいと思っていますが,茶髪や金髪が当たり前の昨今,マットな黒髪は逆に目立ちます。

 そんな余談はさておいて・・・今度は向こうからこちらへ、

「パンクがお好きなのですか?」とか「リアルタイムで聴いてたのですか?」

と質問の応酬。さすがに・・・小生(笑)三十代とはいえ,年齢一ケタだった1976年に,最初のパンクムーブメントを実体験してはおりません。とまれ・・・いやはや,おそらく二十代前半と思われるその女性が生まれる前,テレビジョンは結成され,そして解散した(近年フジロックで再結成ライブをしたようですが)パンクバンド。自分自身が中学生の頃,ビートルズはおろかディープパープルですらクラシカルなロックだと思っていたのに・・・今やパンクやニューウェーブなんてムーブメントは,れっきとしたロック界のクラシックであります。いや,かつてなら,歌謡曲なんて「フン!」やっぱロックじゃないとね!と,どことなく反抗的なサウンドとして大きく括られていたロックも,今ではヒップホップやその他モロモロのカテゴリーと並列に分けられる存在であるかもしれません。

 それにしても,雑誌のお金を払った後で,

「じゃあ,リチャード・ヘルとかジョニー・サンダースなんかも好きですか?」

なんて訊ねて,「もちろん探して聴きました」と相手が答えるやいなや,

「ロンドンで偶然にも死の直前にあったジョニー・サンダースのライブを見ましたよ」

なんて言ってしまう自分に・・・人知れず自己嫌悪してしまうと共に,それがたとえパンクムーブメントがとっくに過ぎた1990年代の話であっても,彼女にとっては「リアルタイム」なのだろうなあと,月日の流れる早さをついつい実感してしまうのでありました。そのいっぽうで,パンクでもなんでも,ちょっぴりコアな話題なら,多少の年齢差は軽く超えられるとも思った次第です。
 
 写真は・・・購入したiDと,テレビジョンのライブ盤。二枚組でD面はテレビジョンの名曲「マーキームーン」に続いて,ストーンズの「サティスファクション」のカバー。とにかくカッコイイです。またボーカルのトム・ヴァーレインの詞はとてもシュールで,サウンドも「パンク」とはいえ,かなり泣きの入った曲調もあります。イギリス人の友人にいたっては「Enka!(演歌)」と叫んでいました。

 個人的な趣味の話題なのでついつい長くなってしました。乱文お許しを。


只今のBGM:初秋を告げる虫の鳴き声

2005/08/25

ジワジワと効いてくる旨み:琵琶の長寿「愛しぼり」

0825正月以来,久々に味わう「琵琶の長寿」。今回の「愛(まな)しぼり」には付いていませんが,大吟醸あたりを買うと添えられているしおりに,藤田宜永氏の「愛の領分」という直木賞受賞作の一文が紹介されています。

 以下にひいておきます。

  「何を飲みますか、うまい日本酒があるけど」
  「口当たりのいいのにしてください」
  淳蔵は滋賀の“長寿”という酒を頼んだ。
  ぬる燗がいいと佳世が言ったので、そうしてもらうことにした。
  “長寿”はまろやかな女酒である。
 
 ちなみに,この「愛しぼり」にも、

 蔵人達が一冬の酒造りのなかで愛着のあるモロミを選んで、鑑評会出品酒と同様に夜なべで手しぼりしたお酒・・・。

 なんていう能書きがラベルに書いてあったりします。

 さてさて,そんな前置きはさておき,この「愛しぼり」はお店にて2年,氷温貯蔵された生酒であります。以前にも同じ「愛しぼり」の氷温貯蔵のものを購入したことがあり,信頼感をもって今回も購入。ちなみに,新酒だと醸造アルコールが添加された吟醸酒ということもあって,落ち着きがありながらも華やかな「香り」があるお酒ですが,2年の氷温貯蔵で口に含んだときの「旨み」がどんどん前に出てきます。

 ここの蔵の上位クラスの酒に共通する,メロンと淡水の藻とカラメルを混ぜたような独特な香りが,立ち香から口に含んだときの旨みの中に溶け込んで顔をのぞかせてくるといった感じでしょうか。

 ちなみに生酒の氷温熟成ものは,酒屋で買うものすべてが「アタリ」ではないのですが,「愛しぼり」ひいては琵琶の長寿の場合,はずれがありません。デーンと背筋が張った味わいで,夏場は氷で割ってロックしても味の伸びがよく(日本酒だってロックしてもいいと思いますよ),おまけに少々氷が溶けたぐらいで味が薄くなりません。しかしながら,「くどい」わけでもなく,やわらかい水だなあとわかる甘みを舌で感じるのですが,キレもあります。

 何かと希少性や斬新さで新進気鋭のものに目がいってしまいがちですが,派手さはなくともどこか落ち着きと奥行き感がある。そんな「長寿さん」を久々に実感しました。
 
 追伸:超限定バージョンのようですが,かの忌野清志郎さんがラベルを描いた大吟醸もあるようです。

(使用米:麹米玉栄(50%精米)掛米玉栄(57%精米)/アルコール度数:16-17%/日本酒度:+3.5/酵母:9号系)

2005/08/23

メガネやコンタクトの着用は優秀な証?!

nao8-1105191961-3ちょっぴり大げさなことを書いておりますが・・・自らの健康のなかでわりとこだわりがある部分,それは「視力」であります。生まれてこのかた,メガネやコンタクトを着用した経験が一度もありません。とはいっても,大学卒業まで両眼とも1.2はあった視力も,パソコンを使い始めた頃は片眼0.5ぐらいまで下がりました。しばらくはそのレベルの視力だったのですが,5年ほど前,両眼での視力が自動車免許の更新レベルだと「ヤバイ」と思い,一ヶ月だけ視力回復訓練を集中してやったところ・・・なんと片眼で1.0レベルまで復活! その後はまた下降しそうになりましたが,しばし通った歯科治療を機にタバコを止めたのが功を奏したのか,このところは・・・ということで本日の話題です。

 街へ繰り出せば・・・デパートの試食・試飲,マーケティングリサーチのアンケート調査協力,サラ金のティッシュ・・・無料のサービス?にいくらでも遭遇しますが,メガネやコンタクトを着用した経験が一度もなく,正直言って,近眼になりたくない願望が人一倍強い自分にとって,街中で一番ハマってしまうのが・・・

 写真にあります「自動視力測定器」なんです。時々,メガネ屋さんで見かけるアレですね。

 これ,レバーで回答するわけですが,例の輪が左右上下どちらに空いているかを訊ねるだけ。ちなみに左眼がやや乱視なので,斜め方向まで訊ねるタイプだと,視力の数値が悪くなります。いやはや,それだけでなく,視力は,その日の体調や,天候,おまけに時間帯や,テレビやパソコンとの格闘タイムで,気まぐれなぐらい変化することを,「自動視力測定器」で痛感しました。

 ちなみに,数日前に2回も測定してみたのですが・・・1回目は「左:1.0/右:0.9/両眼1.0」。2回目は「左:1.5/右:1.0/両眼0.9」でした。片眼の数値が上がっているのは,たぶん,1回目の学習効果によるものでしょう。両眼の値がそれほど上がらないのは,おそらく左目の乱視によるものだと思います。といっても,0.8レベルまではどれもわりと間違いはありませんが,それ以上はわりと勘で答えている部分も多いか・・・。いずれにせよ,禁煙による効果は,もしかすると「あるかもしれない」と思う今日この頃です。

 ところで・・・日本ではいろんな病やストレスがいろいろと取り上げられるのに,どうして世界的にも近視が多いとされる「視力」だけはあまり問題視されないのか? 昨今はどうかわかりませんが,「近眼」=「読書家」とか「知的」というイメージが,やはり根強いからでしょうか?

2005/08/21

いわゆる「ミニマルサウンド」。

0821ちょっと趣味っぽい話題・・・というか,音楽の話題が二日続きですが・・・。

 今,聴いているのは,日本のテクノ系DJ・田中フミヤの「FUMIYA TANAKA-DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE」。2002年発表のLPではなくCDの二枚組です。なんでも2001〜2002年にかけて日本のクラブでプレイした音源の,表現が悪いかもしれませんが,年末に珍プレー・好プレーを編集するプロ野球ニュース的DJミックス盤ですね(しかも好プレーのみ)。

 クラブとかそういう空間で聴くと,テクノ独特な「4つ打ち」はとてもドンドンと胸を打ちつけますが,車のBGMなんかには,単調に聞こえるサウンドが意外にも運転に集中できるカンフル剤だったりします。クラブミュージックは,クラブへ足を運ばない大人にとっては,BGMとして何かの作業や仕事中に流すにはうってつけです。

 ちなみに自分自身は・・・別にクラブに夜な夜な通う1980年代生まれではありません。が,テクノとか,そういったカテゴリー分けはさておき,このDJ田中フミヤが展開するミニマルミュージックについては,高校時代,背伸びをして輸入盤・自主制作専門店へ行っては,わからないながらも試聴したりしていました。当時のミニマルミュージックはダンスミュージックとは程遠い,単調でノイジーで理屈っぽい?!サウンドでしたが・・・今ではすっかり「都市空間の民族音楽」として,一部の人たちから熱い支持を得ています。

 なんて書いていますが・・・かといって,CDやレコードの収集癖がマニア並みかというとそうでもなく,けっこう売り払ったこともあって,CDとアナログあわせて,今のところは300〜400枚程度でしょうか。そのなかでも,熱くなったこともないのに,どことなく自分から離れていくことがないテイストが「ミニマル」とつくものでしょうか。

 「最小限の素材とその反復」のなかに「無限の変化が含まれている」といえばいいのかもしれませんが,興味のない人にとってはただの連続音でしょう。ただ,頭のなかが言葉で埋め尽くされているときなどは,とても聴いていて快感です。時代が変遷するにつれてアコースティック〜デジタルへと変化があっても・・・,展開が多い音楽の方が退屈さを感じるときさえあります。

nao8-1109324040-7なんていっても,そんなに「ミニマル」という冠がつくサウンドの作品を持っているわけではありませんが・・・他にも聴いているもののなかから・・・2枚を写真に収めました。

 アナログ盤のほうはオビが付いているのでタイトルとミュージシャンについては省略します。1982年の作品で(購入したのは1988年あたりだったか?),ピアノやギターにエレクトロニクスをプラスしたかなり手づくりっぽいサウンドです。エリック・サティあたりをもっとシンプルにしたと言えばいいでしょうか。YMO時代に細野晴臣氏が最近のお気に入りとして挙げておられたのを記憶しています。

 もうひとつCD盤のほうは,先に紹介しました田中フミヤ氏による10年前のDJミックス盤です(大阪のクラブでのライブ)。不思議なもので,ここ数年,パンクバンドの演奏より,言葉を介さないハードなミニマルテクノ...etcのほうが,最初にパンクを聴いたときの衝動みたいなものを感じてしまいます。

 ちなみに,このジャケットの絵,幼少時に感激した田宮模型のプラモデルの箱やサンダーバードの絵を描いておられた小松崎茂氏のもの。何年か前に絵を描いてる姿をテレビで見たことがあったのですが・・・2001年に亡くなられていたのですね。
なんてことはさておき,耳へのタッチは両者で全く隔たりがあるかもしれませんが,どこか共通するのは・・・ダークで,前者のようなアコースティックなサウンドでもピシッと研ぎ澄まされた・・・落ち着きのあるアグレッシブさがあるというところで
しょうか。

 意外に「ミニマル」系のサウンドは聴き流せないところもありますよ。頭の中でいろいろ文字とか考えが浮かんだり消えたりするときには是非・・・。


 閑話休題。自分自身のサイトは・・・利き手にまつわる,けっこう万人向け?のコンテンツかと思いますが・・・自分自身の趣味や嗜好,指向はということ・・・分野によってはコアな方向を向いているかもしれません。

只今のBGM ...... FUMIYA TANAKA : DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE

2005/08/20

自分自身は・・・

nao8-1081523306-1けっこう人見知り傾向が強いのではないかと思いますが・・・それはさておき,人
にせよモノにせよ,表面的には見えない「本当の顔」ってありますよね。

 自分にとっては,アナログ盤の真ん中に貼られたラベルにそれを強く感じていました。

 なかでも,写真にありますベルギーの「Crepuscule(クレプスキュール・レーベル)」のデザインがお気に入りで,色合い,模様,書体...etc,個人的には絶妙と思っていました。とにかく淡い色彩でシンプルなデザインというのに弱いです。

 写っているアルバムは,JANE KELLY WILLIAMSの「PARTICULAR PEOPLE」。一時期,テレビの番組で耳にしたこともあります。透明感あるヴォイスとささやかな雰囲気ながらも感動的な曲の展開。

 そのいっぽうで・・・どこかしら陽気なアメリカ人が,少々アンニュイなヨーロッパの空気を吸ったら,こんな音になりました,という一面ものぞかせています。もし見つけたらぜひ買ってみてください。インターネットでいろんな人のコメントを読んでいると,隠れた超名盤と言っている人が少数派ながらいます。

 ちなみに,このレーベルは1980年代のお洒落さん達に人気でしたね。アンビエントなサウンドも多かったか・・・。今でもCDショップのカフェミュージック系のコーナーで見かけます。メジャーなところではアンテナとかアンナ・ドミノ。YMOの面々がお気に入りだったフランスのテクノポップユニットのMIKADOあたりは,当時のサブカル系雑誌でよく取り上げられていました。

只今のBGM ...... 秋吉敏子トリオ:after you've gone

2005/08/19

直感。

nao8-1098105833-6Ah, intuition takes me there
Intuition takes me everywhere

直感が僕を目的地に導いてくれる。
どこへでも。
(ジョン・レノン「インチューイション」より)

ということですっ。

人間よ,感じたことは大切にしようということですか。
熟考は大事としても・・・ことを複雑にしたら・・・真実は見えないってことですね。
自らに銘じておきます。

とまれ,自分自身に悩みごとが多いというわけではありませんので・・・。

只今のBGM ...... John Lennon : Intuition

2005/08/17

「魚々っと」再び。

0817以前にもこのブログでご紹介しました箱根の蔵・川西屋酒造店の「魚々っと」。こうも暑い日が続くと,酒に限らず濃厚なものよりもさっぱりしたものが欲しくなりますが,夏に飲むとジャストフィット!という感じです。それと,旨いラーメン屋の味も三回通えば本物かどうかわかるなんて話がありますけど,こと酒にかんしても(自分は何も言えたクチではありませんが),最低四・五回は一升瓶で買ってみて,季節や年月,温度・・・いろんな変化を楽しまないと良さはわからないのではないかと思っています。特に外食時にいただく酒は,キンキンに冷えすぎていたりして,ついついインパクトのある酒が「旨い」と思ってしまいがちです。でも,一升瓶で買ってくるとゆっくり楽しめますから,逆に控えめな味わいのほうが,「もう一杯飲んでみようか」という気になります。

 ちなみに,前回に紹介したとき(カテゴリーで「グルメ・クッキング」にあります)のラベルと異なっていますが中味は一緒です。酒屋の主人いわく・・・「文字に青いグラデーションが入っているのはあんまり好きじゃないので,前のラベルに変えてもらった」とのこと。いっぽう蔵元は「湘南の海をイメージしたのに」と酒屋の主人に電話で言ったそうです。

 どちらのラベルの方がいいでしょう?

 そんなことはさておき,以前よりもほんの少し味がのってきたかなというのが開栓時の印象でしたが,相変わらず,派手すぎないけどまだまだ瑞々しい香りがあります。なので,やっぱり暑い夏には冷やしてさっぱりとした喉ごしでいただきたいものです。

 ちなみに・・・日本酒でも氷を浮かべてロックでいただくのも,こういう季節は悪くないですよ。ちゃんと造ってある酒なら,少々氷が溶けたところで味がなくなるということはありません。

 個人的には,「魚々っと」みたいなさっぱりした本醸造タイプの若い酒は氷なしで冷えたものを,熟成したもの(ちょっとやそっとでは味が薄くならない)や純米タイプの濃い生原酒なら氷を浮かべてロックというのがいいかな,と勝手に思っています。

(使用米:麹米五百万石(50%精米)掛米五百万石(60%精米)/アルコール度数:16-17%/日本酒度:+2.5)

2005/08/15

「ナニワ金融道」の・・・

nao8-1093108770-5青木雄二さんが亡くなって・・・もう二年が経ってますね。

 竹内力で有名(?)な「ミナミの帝王」(原作:天王寺大・画:郷力也)は読んでませんが,「ナニワ金融道」をはじめ,青木さんの語り下ろしものは,今,ときどきパラパラめくってみてもおもしろいというか,人間の本質を突いてると確信します。

 そんな青木さんの本のなかに『青木雄二の世界文学講座 ドストエフスキー罪と罰』というものがありまして・・・なぜか手放せずにいます。というか,ドストエフスキーの『罪と罰』は・・・お恥ずかしながら,ずっと読もうと思っていながら,まだそれ
が実現していないのです。よって,上記の本でアウトラインをつかんだまでです。

 で,青木さんの本のなかに,『罪と罰』から,こんな言葉が引用されていました。

「正直で,感傷的な人間は,腹の内を見せてしまうが,実務的な人間って奴は,それ
を聞いていて,それをくいものにする。そして,ついには骨までしゃぶってしまう」
(工藤精一郎訳)

 あなたは「正直で,感傷的な人間」ですか? それとも「実務的な人間」ですか?

只今のBGM ...... Ultravox : Slow Motion

2005/08/13

宇宙でも左利きは不利?

0813もしかするとご覧になられた方がいらっしゃるかも・・・。8月5日付の東京新聞朝刊で「宇宙でも左利きは不利?」というタイトルで特報記事が掲載されたのですが,そこで小生,それほど多くはありませんがコメントしております。

 自分自身のサイト(クラブレフティ)で詳細は書いておりますので,是非是非、

http://homepage3.nifty.com/club-lefty/

へジャンプし,ご一読なさってください。船外作業のとき日本人宇宙飛行士の野口さんが,唯一,左利き用のものがない道具で想定外の作業だったため,左利きの野口さんはあえなくアシストに回ったというのですが,その真相は? また,ひるがえって私たち地上の左利きがおかれた状況はいかに?

 日頃は左利きに興味のない方も,いろんな人との話のネタ作りに重宝しますよ(笑)

2005/08/12

一生献血はできないのか?!

nao8-1110287220-5先日,猛暑の中,滝汗を流しながら献血の協力を呼びかける青年の声が。ここは一肌脱いで協力しようか・・・なんて思う間もなく・・・80〜96年に英仏両国に1日以上滞在した人は献血したくてもできない現実を思いだしました。

 少し以前の話ですが,英国に24日間とフランスにも90年代前半に滞在したことのある日本人男性が変異型(新型)ヤコブ病に感染していたというニュースがありましたね。いわゆる狂牛病が人間に感染する病気ですが,人から人へ感染することはないようですし,発症数も百万人に一人と非常に少ないですが,国内で献血できない人は数十万人にのぼるそうです。

 おそらく,該当者は一生,献血はできないかもしれません。

 骨ごと砕いた牛肉(ひき肉)が変異型(新型)ヤコブ病の原因とされていますが,イギリスにしばらく滞在して挽肉を使った料理を食べるなというほうが難しい状況です。それにしても,英国では骨ごと砕いた牛肉が96年3月まで使用され続けていたとは・・・ちょっと信じられない話ですね。

 だからと言って,ベジタリアンになろうかんとも思ったことはありません。日本でも狂牛病になった牛が発見されているわけですから,渡英した人だけの問題ではなさそうです。

只今のBGM ...... PIL : radio4

2005/08/10

有刺鉄線デスマッチ?!

0810なんて挑発的なタイトルを掲げましたが・・・何もプロレスの話題ではありません。写真は・・・ふと某所を歩いていたとき目についた「泥棒除け有刺鉄線...etc on 電信柱」です。

 過去に電信柱をつたって二階から侵入された経験がおありかどうかは知りませんが,公共の電柱に堂々と巻かれた有刺鉄線。それだけでは万全ではないのでしょうね。かつてパンク少年がつけていたリストバンドのように尖った長い鋲で威嚇しています。

この家がある通りは、まあまあ交通量や人通りはあるのですが、ここまでの対策が施されていたら、むしろ、

「ここの住人ってどんな人だろう?」

と逆に興味がわいてくるかもしれませんね。

只今のBGM : 蝉の鳴き声と夏バテゆえの軽い自己悲鳴(苦笑)

2005/08/06

温故知新という言葉が知りたいなら:「東洋美人・山廃吟醸」

0806時折,所用で出向いた先の地酒専門店で知った山口県の「東洋美人」。その中でも,前から気になっていた山廃仕込みのお酒を4合瓶で購入しました。

 さすがにこの季節,ちょっと内臓はお疲れ気味でお酒の量はすすみませんが・・・相変わらずセンスのいい味わいは,脱帽ものです。日本酒のことは知らないという方でも,「これワインみたいな飲み口」なんて言われるタイプとは反対に,骨太で独特な味わいの「飲み助」の人が好む「山廃仕込み」。熟練した技が必要とも言われていますが・・・30代前半の敏腕蔵元杜氏が仕込んだ味わいを楽しみにしていました。

 一言・・・「この酒は派手さはないけど旨いです」。山廃仕込み独特な癖のある味わいを,五味のなかに上手く溶け込ませています。果実(バナナ)や口中清涼剤のような苦みが絡んだ酸味にシェリー酒っぽい味わいをプラスαしたのが山廃仕込みの「癖」というか独特な味わいだと思っていますが(勝手な私見),その味わいの後に,モダンな吟醸酒の味わいがジワジワと出てきて,とても品のいい「山廃」です。

 キレはいいけど,決して舌に突き刺さらない,さりげないけどちゃんとある旨み。暑いので常温の手前で飲んでいますが,秋以降は冷蔵庫に入れず,冷暗所において飲んでいきたい酒です。

(使用米:山田錦/精米歩合:50%/アルコール分:15.5%/日本酒度:+5/酸度:1.5 酵母:蔵内保存株)

下手の横好き。

nao8-1091628101-2 このところ,部屋でCDを聞くときにはウッドストックでのジミ・ヘンドリクスの熱演をよくリピートしてしまいますが・・・,ストレスを感じるときについ忘れてしまいがちなのが・・・下手の横好き・エレキギターをかき鳴らすことです。

 昨年,たまたま寄った近くの中古屋で,マルチエフェクターなるものを安かったので買いました(写真にある青い箱)。BOSS製。といってもメーカーは,世界に誇る大阪の楽器メーカー・ローランドです。ロンドンの楽器屋でもアンプやエフェクターがズラッと並んでいるのを見て,思わず感激した記憶があります。大阪のメーカーらしく?,音に個性があって,筐体もそれぞれカラフルで好きです。

 ちなみに,自分自身も生まれだけは大阪生まれです。関係のない話ですが。

 さすがにデジタルの時代です。どんな音でも作れます。といっても,ギターは,これまで文章と並んでなかなか上達しない,はっきりいって「下手の横好き」の筆頭格です。最近,またまた中学生レベルに定着しました。しかももう10年はまともに練習等もしてなかったのですが,どうやら自分自身の日頃のストレス?解消にはいいみたいです。これまで,中学生の頃から手元から一度も離れたことがありません。

 不思議なもので,最初につまづく事ほど,細々と続いてます。

 とまれ,楽譜は読めず,ほとんど耳コピー状態。今日は,エフェクターがないとそれらしく聞こえない,ストーンズの「ギミーシェルター」とか,英国BBCラジオでリスナーによる「人生を救ってくれた曲」の一位になったスミスの「I know it's over」
あたりをチョロチョロ弾いては勝手に悦に入ってました。みなさんが聴いたら「下手クソ」と思われること間違いなし。苦笑。

 ギターソロにはほとんど興味がなく(たんにほとんどできない),ほとんどカッティングとかコードワークが好きです。左利きなのに,ギターは右利き用。左利きのギタリストなら立ってるだけでカッコイイといわれるので,こればかりは「しまった」と思っています。冗談抜きで,人生最大の後悔です。

 でも,趣味として楽しめているだけでも十分です。下手なぶん,いつでも初心者の気分になれるのはいいことだなあって,そう思っておくことにします。

只今のBGM ...... daft punk : one more time

2005/08/04

猛暑続きですが・・・

nao8-1091464346-4ちょっとでも「クールビズ」な雰囲気でも・・・。で,写真ですが・・・ライトに映し出された噴水にしてみました。画面から噴水がミスト状になって冷風をもたらしてくれたら言うことなしですけどね(苦笑)。雰囲気だけでも感じていただければ幸いです。

この暑さからでしょうか,なんとなくキータッチがすすまなかったりするので,尊敬する大杉栄の言葉を残しておきます。

「美はただ乱調にある。諧調は偽りである。真はただ乱調にある」

只今のBGM ...... Holly Cole Trio : on the street where you live

2005/08/01

『茶の味』

nao8-1091383688-2昨年の今日(8月1日)の日曜日,昼下がりに映画館で見た石井克人監督作品の『茶の味』。2004年カンヌ国際映画祭監督週間オープニング作品でもありますが,パンフを見て,ふと,ここで紹介しようと思った次第です。

 キャストは・・・というか,作品の舞台となる春野家を中心とした関係図をもとにあげていくと・・・有名どころでは,我修院達也(ex若人あきら)・三浦友和・手塚理美・浅野忠信・中島朋子・土屋アンナといった面々。

 さて肝心の内容ですが・・・このブログで許される文量で思ったことを書くとすれば・・・登場人物が人生の各地点で抱える葛藤を・・・大げさな表現かもしれませんが「即自」・「対自」的な視点で描き・・・そうした人間の心模様,登場人物のなかでは一番の長老でもあるオジイ(我修院達也)が媒介者となって笑いを交えつつ描き出しています。さらに終盤で,オジイの「死」を通じてほのぼのとした感動の世界を開けてくるといった内容でしょうか。

 誰もがこの日本の現代社会で見失いがちな「家族の愛」や人間同士の絆,シュールな画像処理や,笑い,そしてラストのシーンでは夕暮れの空で心のやすらぎすら与えてくれる・・・。

 自分自身はあそれほど映画に精通しているわけではありませんが・・・ほどほどにストーリー性を拒絶するからこそ,観る側に余計な期待やテンションを与えない,いい作品だったと思います。

 夏というとハリウッド系の大がかりな仕掛けがある映画を冷房の効いた映画館で観ると爽快な気分になったりするものですが,どうやら『茶の味』のDVD版があるようですし,こういった素朴な世界の映画をのんびり部屋で観るのも,オツなものではないでしょうか。

只今のBGM ...... Jimi Hendrix : little wing

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