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2005/05/07

田舎のあぜ道や蔵の土壁を思わせる:「不老泉」の山廃仕込み

050507_18180001あまり日本酒に興味がなくとも,誰も?がCMなどで耳にしたことがある「山廃仕込み」。手間と杜氏さんの腕が大きなカギを握るこの造りにとことんこだわったお酒が,今週〜来週,夜にゆったりしながら口にする写真の「不老泉」。ここであれこれ説明するよりは・・・ご興味のある方は上原酒造のHPで,どういう製法が「山廃」なのかご確認ください。

この不老泉,時々飲むと,ホントにホッとさせてくれる味わいです。細かな味わいはきき酒にうるさい,ウンチクを垂れたい人のコメントをどこかで探していただくとして,「不老泉」の山廃(火入れ熟成もの)の味わいを勝手にたとえてみれば・・・

「一見すると禅寺の庭園を思わせるようなサラッと洗練した淡麗さとは対角線上にある,農村のぬか床から老ねの香りが漂う,着色料も香料も添加物も何も入っていない,じっくり漬け込まれたタクアン」

といったところでしょうか。華やかさはないけれども,噛めば噛むほど味わいが拡がる。でも,嫌な旨みは後に残さない。そんな自然感あふれる「旨酒」ですね。仕込みの水がかなり軟水なんでしょう,日本酒度や酸度のわりには,柔らかい旨みが口中を支配します。が,後口はサッと切れていきます。

ちなみに,ここの酒で,同じ山廃仕込みで三年熟成させた赤いラベルのものがありますが(本当に個性的な味わい),それよりは,独特な癖(個性)がややおとなしめですが,それでも,米の旨みはグッときますし,色もうっすら琥珀色。香りは・・・いかにも山廃仕込みの火入れ熟成とわかる世界。こういう味わいは,下手に日本酒に飲み慣れた人より,先入観の少ない我ら?!日本酒の世界では若手の方が,素直にはまれるかもしれません。味わい方によっては,西洋のお酒だとシェリー酒っぽいともいえますし。
このお酒は・・・冷えてるよりも常温とか,寒い季節なら燗がいいと思いますが・・・味が濃くってしっかりしているので,意外に氷を浮かべても楽しめます。酒通のベテランの方々からお叱りをうけるかもしれませんが,柑橘系の何かとクラッシュした氷に合わせてカクテルにしても,こういう個性的なお酒の旨みが十分に生かせそうな感じもします・・・。

それと・・・この蔵独特な「木槽天秤しぼり」は・・・圧巻です。今どき三日もかけてお酒を搾るなんて・・・。そういうことも含めて,一度飲むと忘れられない味。なんだかんだで,コンスタントに飲みたくなる酒です。

只今のBGM ....... 想像の世界でクリームのcross road

(原料米、無農薬・山田錦/精米歩合59%/アルコール度数17〜18度/日本酒度+4/酸度1.8/蔵付天然酵母)

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コメント

シンセイさん,書き込みありがとうございます。
「不老泉」は,「天秤搾り」「柿渋が塗られた木槽」「酵母を一切添加しない山廃仕込み」・・・本当に手づくりを徹底してる希有な蔵ですね。
フルーティーで香りが高い路線とは究極に反対側の世界ですが,こういう純天然系の熟成酒は,酔いがゆったりして,とても楽な気分になります。でも,「クレオパトラの忘れ物」なんて甘酸っぱいワインみたいなお酒も造っている上原酒造は,日本の蔵でも特異なポジションにある蔵だと思っています。

こんにちは。「不老泉」美味しいですよね。
この前、広島の「宝剣」というお酒を呑みました。これも美味しかったです。

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