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2005年4月

2005/04/30

図書館の楽しみ方。

nao8-1109769779-25書店に行くと売れ線の本はたくさんあっても,必ずしもそれが自分にとって読みたい本ではない。「自分にとって」の良書さがしは,もっぱら図書館で,読んだ後てもとに置いておきたい本を後日購入という形をとっています。

また,最近のささやかな冒険?は・・・当日,利用者から返却された本のなかから,おもしろそうな本を見つけて読むことです。日頃,あまり足を運ばない棚にある蔵書だったりするので,少しは世界がひろがったような気にもしてくれます。
先日も返却コーナーに戻り,あとは棚に戻されるのを待って積まれている本のなかから,自らの利き手を通じて痛感していることが見事にタイトルになっている本を発見。

『不便なことは素敵なこと』

という本です。アメリカ出身で,ひょんな縁から日本人男性と結婚し,現在は東京の下町の町家でシンプルライフを楽しまれている桐谷エリザベスさんの著作で,挿絵はご主人の桐谷逸夫さんによるもの。お二人について詳しくは・・・

http://www.i-cube.co.jp/mirai/02autumn/traveler/

を読んでみてください。サイト管理人自身,利き手をつうじて「不便なことは素敵なこと」だと思っています。右利き社会であるがゆえに,左利きは不便さを通して便利であれば見過ごすようなことを発見する機会にめぐまれているという発想からですが・・・古い日本家屋の生活からも,現代社会に生きるがゆえにいろんな発見をされているようです。

それにしても・・・ご主人様はサイト管理人が出た大学の先輩(年の差はありますが)・・・ドイツやアメリカでアートを学んだり・・・かなり自由人といった趣の方のようです。
だからこそ,エリザベスさんは異国の地でいろんな発見を楽しめているのでは・・・と思ったりもしました。

只今のBGM ...... DAF : el que

スクアラン for 美容&ターンテーブル

0430巷ではGWスタートということで・・・どこへ行っても人と車だらけといった感じですね。こういうときは,無理に外出せず・・・しばらく放置していたアナログディスクを聴いてみたいと思い,久々にカートリッヂ(レコード針&音を増幅する部分。今回はオルトフォンの廉価版)を交換し,あれこれ調整しました。

CDは当たり前,iPodの大ブレイク以降,大人気のMP3プレーヤーの台頭でMDがそろそろ過去のものとなりつつあるのに・・・なぜにアナログ?!なんてお思いの方もいらっしゃると思いますが・・・。でもでも,アナログディスクは,何も年輩の方のマニアックな趣味というだけでなく,楽器&音源としてDJの必需品になっているのは誰でも知ってることだと思います。それと,30センチ四方のジャケットは部屋のインテリアにもなりますし,何より針を落とす行為そのもので聴くことへの集中心を倍増させてくれます。

でもでも・・・世の中がCDやMD,MP3といったデジタルサウンドに移行していくのは・・・今回,久々にターンテーブルを調整してよくわかりました。とにかく,微妙にネジを固定したり,針圧を調整したり・・・ちょっと狂うと,あっという間に音が悪い方に変化してしまいます。繊細な装置です。

とまれ・・・今やターンテーブルは,オーディオショップよりも,楽器屋さんでよくみかける音響機器になりました。DJが再生装置としてだけでなく楽器として使っているからですね。おかげで,一時期は手に入りにくかったターンテーブル用のグッズが,楽器屋で手軽に入手できるようになりました。

ちなみに・・・写真に写っている液体のボトルは,かの美容によいとされている「スクアラン」です。サメの肝臓から抽出したオイル(その主成分)を水素結合したり純度を高めたものだそうです。お肌がキレイになるだけでなく,ターンテーブルまわりの,たとえば軸を円滑に回るようにしたり,接続部に塗って接点を良い方向に復活させたり・・・自然の力はすごいなとあらためて思いました。
持っているものは,オーディオや自動車用ですが,もしかすると,化粧品でも純度が高いものであれば,ひょっとすると,いろんな機器に効果があるかもしれませんね(試していいものかどうかわかりませんが(^^;)。

そんなこんなで,ターンテーブルをあれこれ調整後,ジョン・コルトレーンやジョン・レノン,ライ・クーダー,チャーリー・パーカー,などなど・・・ちょっと古い作品を引っぱり出して楽しんでます。このところデジタルサウンドが多かったので,ホント,アナログライクなサウンドがむしろ新鮮です。

只今のBGM ....... F-communications : megasoft2000


2005/04/29

もうひとつの左利き:日本の地酒

0429左手で字を書いたり,ボールを投げたり,箸を持ったりする人を「左利き」と言いますが・・・もうひとつ。酒を飲む猪口を持つ手が右利きの場合は箸を持つ右手と逆の左手となるので,酒飲みの別称を「左利き」とも称しますね。確か,山形の東光という酒に「左利き」という名称の吟醸酒があったかと思います。

そんな前置きはさておき・・・写真は,飲み終えた,途中,本日購入のお酒たちです。今回は,なぜか日本の真ん中で作られた・・・しかも能登杜氏の酒ばかりです(個人的にこの地方の杜氏の酒に好きなものが多いかも)。自分自身は,きき酒の資格を持っている訳でもなく,さりとて酒を肴に何かをプロデュースしようとか,そんな野心があるわけでもありません。それと,こういう嗜好性の強いものは,評価したところで主観性が強いので,星を付けたりの評価もどうかな?と思います。ただ,食事中でも,酒だけでも,ちょうどいいアルコール度数ですし,高価なものを買わなくても,うまく探せば,同じ醸造酒のワインより,コストパフォーマンスに優れていると勝手に思っています。

●「早瀬浦 山廃純米 生原酒(新酒)」<左>
 福井県の若狭地方の酒。美方五湖周辺には行ったことがありますけど・・・この「早瀬浦」は,今,けっこう入手しにくいお酒になっているみたいですね。うまければいいと思ってるぐらいの感覚でいつも飲んでますが・・・このお酒は,個人的に好きな山廃仕込み。ホントは火入れで熟成したものが欲しかったのですが,たまたま寄った店にはなかったので,この新酒にしました。山廃の「生」独特な,ちょっぴりラムやブランデーを思わせる大人っぽい渋みのある果実香。同じ北陸の「天狗舞」とか「花垣」あたりと通じる,個人的にとても好きな味わいです。とてもしっかりした旨みと酸味なので,暖かくなってきた今宵,氷を浮かべてみましたが,これもグッド!
(原料米、福井県産五百万石/精米歩合55%/アルコール度数17.6度/日本酒度+4.5/酸度1.8/6号酵母)

●「松の司 純米吟醸 あらばしり(生)」<中央>
 久々に飲みました!「松の司」。これは今回のなかでも,一番フルーティーで,女性ウケします。間違いなく。なんでも,かの「玉の輿」で話題になった杉田かおるさんが大ファンのお酒なんですね。これは原酒ではないですが,新酒でやや荒い感じは否めないとはいえ,今の時期でもしっかりした味わいが楽しめて,あたらめて「やっぱりうまいね」と思ってしまいました。ここのお酒は,以前からライチっぽい独特な果実っぽい味わいがあると感じてますが,地酒マニアの方なら,ここであれこれ書かなくても知ってる「吟醸酒」だと思います。
(原料米、竜王産山田錦/精米歩合55%/アルコール度数16.4度/日本酒度+4/酸度1.5/14号酵母)

●「花嵐 純米大吟醸 斗瓶囲い(生)」<右>
 このところメキメキと旨くなっている,「竹生嶋」というブランドがメインの蔵の酒。袋吊りでポタポタと落ちる雫を斗瓶で囲う・・・とても贅沢な酒ですね。今回の3つの中では一番きれいな味わいですが,米の旨みが素朴に感じられ好感がもてました。もうちょっと時間を置いてみたら,もっと味わいがのってくるのでは?と思ったりもしましたが,そう思ったのは他の二つの味にインパクトが強かったからかもしれません。
(原料米、マキノ町産山田錦/精米歩合50%/アルコール度数17〜18度/日本酒度+2/酸度1.7/14号酵母)

GWのはじまりとあって,まあまあ飲みました。それとは関係のない話ですが,生酒は管理にデリケートさが要求されるというか・・・店で飲むのと違って,しっかりした造りかどうかが,時間の経過とともにわかるというのも,シビアな話です。

只今のBGM ....... FMでキムタクがDJしてました。

2005/04/28

悩みごと相談の傾向。

nao8-1098586589-1右にあります写真ですでにおわかりかと思いますが・・・今日の話題は『大正時代の身の上相談』という本にまつわるものです。
「カタログハウス編」ですか・・・うなずいておきましょう。同じ通販でも●シールとかベ●メゾ●ンあたりでは考えられないですから。

この本,本文は全く読んでません。というのも,この本,大正時代にはじまった読売新聞の「身の上相談」を項目別にまとめてあるからです。ちなみにサイト管理人,拙著『見えざる左手』で大正時代に利き手の悩み相談があったか否かを調べるため・・・
読売の「身の上相談」をはじめ他紙(一紙)も,全部1ページ1ページ調べ上げました。これだけで約1年半ほど費やしております。ホント単なるバカです(利き手の相談は2,3件しかありませんでした。それでも貴重な史料です。)。

よって,書いてある相談事も話の展開も頭のなかで予測がはっきりついていますから,あとがきだけ読みました。これも適任者ですね。名書『もてない男』の著者で文学者の小谷野敦氏。
まあ,その小谷野氏があとがきで書いているとおり・・・身の上相談にはその時代時代の世相というか,平均的な道徳観念とか人間観が映し出されていて・・・読んでいて小説よりもおもしろい部分もあります。

いつの時代でもそうですが・・・だいたいが恋愛・結婚・仕事・・・等の悩みでしめられているわけで,投稿者も圧倒的に女性です。で,今とは逆になっているのが・・・「貞操」をめぐる見解でしょうか。現代は・・・言葉が悪いかもしれませんが・・・井原西鶴的数量主義?が跋扈してますが・・・。

それと・・・意外と多いのが同性愛。「女装の美少年を妻とす」といった投稿ですね。
近代の法的にはまだまだ欧米諸国に比べると同性愛への理解が遅れているなんて話を聞いたりしますが・・・こと存在として寛容さがあったのは・・・むしろ古くから日本ひいてはアジア諸国だったのではないでしょうか?

と,ちょっとコアな話題に始終しましたが・・・今どき悩みごとの相談って・・・新聞に投稿しなくても,いつでもHNつまり匿名になれるインターネットで話を聞いてくれそうな人にうち明けるのが一番お気楽な時代なのでしょうか? 個人的にはそれであってもいいと思っています。 

只今のBGM ...... Gotan Project : santa maria

只今のBGM---メイドイン英国のオーディオ

nao8-1093302960-2いつも?この日記で「只今のBGM」なるものを最後に書いてますが・・・じつはこれ,パソコンのオーディオ機能で聴きつつ,こうして綴っています。よって,Sound by Mac iBook & iTunesといったところでしょうか。

ちなみに,ちゃんと音楽を聴く時には・・・アーティストに敬意を払う意味でもそれなりのオーディオを使ってます。といっても,外観が重々しいものやスイッチいっぱ
いみたいなのは苦手で・・・写真は,もう10年以上使っているイギリス製のアンプ
。ネイムオーディオというメーカーのものです。現在は輸入代理店が撤退していま
すが,日本でも一部のファンから熱狂的な支持があるアンプで,創業者は,昔は車のミニを駆ってのレースでならした人だそうです。オーディオも,車のミニを連想させる雰囲気です。今では日本製の主流?になっているミニコンの元祖ともいえる存在ですね(音は本格的ですが)。

日本やアメリカの高級オーディオのような,「音場広大・ワイドレンジ・各楽器の正確な定位」を重視する論理的な音づくりとは違って,「リズム・タイミング・ノリ」といったような感性を重視する音づくりといえばいいでしょうか。「ラウンドアース」に対して「フラットアース」なんて,じつは,知り合いのよっちさんのブログの記事から,少し借用いたしました(^^;。

こうした音響機器,長年使うと何かとトラブルが発生しますが,何もついてないのが功を奏してか,全くのノートラブルです。見てのとおり,小さくて,横幅は20センチぐらい,高さも10センチほど。もちろん??トーンコントロールなんてものもついておらず,スイッチをつけたら,あとは音楽に没頭するだけ。

でもこれが理想なんです。小型ゆえの限界はありますけど,音楽のジャンルによっては,国産の高級品と音的には遜色ないです。結局は,無駄を廃して回路も機能もシンプルにすれば,CDやレコードに入ってる音が素直に飛び出してきます。だから演奏や録音が良いか悪いかはっきりします。

それと,デザインがシンプルで独創性があると,見てて飽きがこないし,何より物理
的にも音的にも邪魔しないんですね。本当に音楽を聴くことに集中できる気持ちにさせてくれた,「山椒は小粒でもピリリと辛い」的なストイックな外観,でも音は明るくて躍動感がありながらも,耳障りがきつくない,やさしい装置です。

ちなみに,イギリス製のアンプだけに,やはりイギリスのアーティストのサウンドは
ばっちりはまります。よく聴いてみると,ハードなサウンドでも快晴というよりはや
や曇り空的な落ち着いたトーンといえばいいでしょうか。デジタルなテクノでもそん
な調子です。ただし,日本のロックやJポップだと日本製のステレオに慣れた人には
ちょっとおとなしい印象があるかもしれません。

というのも,日本の音響機器,ちょっと低音をボコボコと効かせ過ぎの感があって,
むしろ耳に負担を与えてる感じがします。ストレスを感じやすいサウンドというので
しょうか。あるいは・・・そうして疲れやすい方向に流れていってしまっているので
しょうか。それとは全く逆に・・・パチンコ屋で轟く,鉄の玉がガラスと釘に当たるあの高音の洪水も・・・ちょっと我慢できません。苦笑。

今のところはヤフオク等でもなかなかいい値段で取り引きされているようなので,同じイギリスのregaのアンプあたりが新品でデザインも洒落ていて,音も近そうです(勝手な想像)。

なんて,今日はちょっと「男」の趣味っぽい話題になりました。

只今のBGM ...... underworld : spoonman

2005/04/27

「無痛文明」という不感症

0427図書館で借りた本ではありますが・・・『無痛文明論』(森岡正博著・トランスビュー・2003年)。あとがきに「私はこの本を書くために生まれてきた」という一文も散見される,450ページ超の紙幅をさいた本。

まず最初にお詫びしておかねばならないことがあります。大著であるからという理由ではなく,雑誌の連載原稿をもとに改稿したり2章分を追加されたとのことですが,むしろアフォリズムとまではいかなくとも,イイタイコトを必要最小限に読ませてもらったほうがいいのでは,と読み始めの数十ページで感じました。よって,ある程度は斜め読みした箇所があることは否めません。

また,この本で展開される「身体の欲望」が「生命のよろこび(力)」を隠蔽していく。言ってみれば「痛みを避けたり痛みを感じる感覚の鈍化」をテクノロジーや資本主義の発展,大衆娯楽が促進してきたという主張にかんしては,大いに賛同していいと思っています。生命や自然の管理や操作(心のケアも含めて),社会や生活の現状維持傾向など,無痛化へと向かう落とし穴にかんする記述は,特に納得できるところ。

ところが・・・結論へと向かうにつれて著者の最もイイタイコトでもある「無痛文明」への対抗策についての展開は・・・なんだか自信と不安があっちいったりこっちいったりして,読者として消化不良の感あり。ただし「無痛文明」を生み出す装置としての制度や理論,例証を抜き書きするように読むのがよいのでは。

そこで自分自身を振り返ってみると,「生き方」を模索することはもちろん大事ですが,「生きる」ことそのものへ実感がなければ,言葉だけが空振りしてしまう。そんな現実を再認識するうえでは,この本を読むことでちょっぴり心に「痛さ」を感じた次第です。その点で,本書は,「無痛文明」とどう向き合うのかについて,もう少し行動なのか,哲学なのか,学問的な知識なのか・・・何が大切であるのか明解に展開していただきたかったが,そういった作業こそ,個々が見つけだすことなのかもしれません。

最近,森岡氏の著作して『感じない男』という新書が話題になっていますが,まだ読んでいません。むしろ,そちらを読んだ方が,より氏の実感に近いところから「無痛文明」を論じてらっしゃるかもしれない。そう思うところです。

いつもは記事の最後に「只今のBGM」を掲げてますが・・・今日は上記の話題に関連して?!大杉栄の一節から・・・

「・・・生の拡充の中に生の至上を見る僕は,この反逆とこの破壊との中にのみ,今日生の至上の美を見る。征服の事実がその頂上に達した今日においては,階調はもはや美ではない。美はただ乱調にある。階調は偽りである。真はただ乱調にある。
 今や生の拡充はただ反逆によってのみ達せられる。新生活の創造,新社会の創造はただ反逆によるのみである」
(「生の拡充」大杉栄)


2005/04/26

美酒絢爛。

nao8-1105029429-14これまでのレンタル日記からブログにスタイルを変えてから・・・書いた内容についてカテゴリー分けできるようになりました。というわけで,旧日記に書いていた「飲んだ日本酒」の感想を,時折,書きあらためたりして紹介していきたいと思います。

今日のものは,今年の正月に飲んだものです。こういう時期だけは,いつもより人数も増えるとあって,つい量が増えてしまう酒です。といっても,泥酔するなんてことはありませんよ(^^)。

さてさて,写真はそんな正月酒から3本です。左から・・・

●「琵琶の長寿 純米吟醸生」<左>
 琵琶の長寿は大学生の頃に,散々安酒で頭を痛めた呪縛から,ある時,解き放ってくれた,ボクにとっては記念すべき酒。この酒は,この蔵ならではの味と香りがあって,もしいろんな銘柄を置いてのブラインドテストなら,一番嗅ぎ分けられる酒だと思っています。熟れたメロンと湖水に浮かぶさわやかな藻を混ぜたような香りを勝手に連想しています。滋賀県北部の酒ですが,関東圏のほうが人気があるか?!?! 演歌歌手の香西かおりさんがお気に入りだそうです。
(原料米、玉栄/精米歩合55%/アルコール度数15.4度/日本酒度+5/酸度1.6/9号酵母)

●「東洋美人 純米吟醸生 おりがらみ」<中央>
 山口県の澄川酒造というところのお酒で,まさに「澄(す)んだ川」を連想させる,癖のない,センスのいいお酒です。「東洋美人」とネーミングがいいですね。名前のとおり繊細で,ふわ〜っと振り返る若い見返り美人という味わいでしょうか?蔵の紹介がされているサイトを見て・・・30歳ぐらいの蔵元が杜氏も兼ね,しかも造りに参加してるスタッフに茶髪の若い女の子が写ってたり・・・。そんな風景にむしろ好感をもってしまったりもしました。今のところ(2005年4月現在),今年飲んだにごり・おりがらみのお酒のなかではベスト。
(原料米、長州産山田錦/精米歩合55%/アルコール度数16〜17度/日本酒度+5/酸度1.5/9号酵母)

●「初亀 吟醸 高草山田」<右>
 これは唯一,新酒ではなく火入れの原酒です。でも,どっしりと重苦しい感じは全くなくて,いろんな味わいがどれ一つとして突出せず,見事にお米の旨さが舌に浸透してきます。言わずと知れた静岡の銘酒「初亀」。派手さはないものの名匠の円熟味が凝縮されていました。吟醸酒ですが,ぬるいお燗が思ったよりおいしく,ベテランの造りの確かさを感じた次第です。これだけ唯一アル添酒ですが,それを全く意識させませんでした。できれば純米系を飲みたいところですが,アル添だからと言って飲まないという偏見は避けたいところです。
(原料米、高草山麓山田錦/精米歩合55%/アルコール度数17〜18度/日本酒度+1/酸度1.2/9号酵母自家培養)

と,つらつらと書いてみましたが・・・,まあ正月だったということで吟醸酒が並びましたが,日頃はこんな調子ではないので誤解なさらぬよう(笑)。それにしても・・・こうして並ぶラベルのデザインってキレイですね。

只今のBGM ...... ラジオのDJの声

2005/04/25

じわじわハマるrockportの靴

0425画面上を土足で失礼します。なんてくだらない話はさておき,久々に靴を購入。カジュアルなスニーカーなどが売っているショップでよく見かける「アメリカ足病学医師協会(APMA)認定シューズ」のコピーの「rockport」の在庫セール品ですが(苦笑)。

じつは・・・もともとスニーカーやスポーツシューズをスポーツをするとき以外に履くのがあまり好きではなかったのですが・・・試しにと2年前に同じrockportの靴を,これまた残り1サイズのセール品を買って以来,すっかり長距離歩いても疲れず,地面の衝撃を吸収してくれるやさしさにハマっています。ここの靴を履いたことのある人は体験してると思いますが・・・踏み出すとき,ソールが跳ねてくれるような感覚があるんです。

デザインは・・・わりとシンプルで,大人のカジュアルシューズというテイストを感じですが,逆に飽きがこない流行に流されない雰囲気。定番足癒し系シューズでイギリスの代表選手がクラークス(clarks)なら,アメリカはrockportといったところでしょうか。

写真のタイプは・・・たぶんたいていのお店から姿を消してるタイプだと思います。ちょっと登山のトレッキングシューズっぽいヒモのタイプですが,税込み15000円近くの商品が,6000円ちょっとだったので,履き心地を優先して買いました。でも,rockportの靴は都会のアスファルト道のほうが合ってると思います。

レディースなんかでもスリッポンっぽいデザインのものや仕事にも使えそうなタイプの物があるので,足下からストレスを感じている方でしたら,足裏マッサージもいいですが,多少ファッション性を我慢して足に優しい靴をチョイスしてみてもいいのでは・・・。

只今のBGM ...... PIL:low life

2005/04/23

D・O・V・E・な・ら〜

050422_20120002
といえば,ワールドワイドな潤い洗顔料?として・・・そういえば,イラクからの報道映像でもよく見かけます。

ちなみに日本でも一時期,太った女性のアップ映像での効能力説バージョンCMがよく流れましたが・・・じつは大変印象に残っているのは,効能力説バージョンを受けて,30歳代前半の(確かそういう設定だったと思う)オフィスではがんばりやさん,でも何かと一言いいたげな女性達(あくまで演技として・また勝手な想像)があれこれ言い合っているバージョンの方です。

あのなかで最後に・・・

「突っ張らないわけがないじゃないですかぁ〜」

って宣われる女性! あの方の一言と斜にかまえた一見小生意気な喋りは,いまだに私の脳裏に焼き付いて離れません。名演技です。ハイ。

勝手な想像かもしれませんが,CMの制作者の意図は,商品の効能以上に,どれを使っても大差はないから,大事なのは「突っ張らない気持ちが肌と心に潤いをもたらす」と,暗にメッセージを送ってたように思えてならないんですね。
なんかこう素直になれずに気持ちに突っ張りがあると,ちょっとした人付き合いでもギスギスしたり,会話がからまなかったり,疲れたり。ホント。老若男女関係なく。

結局,気持ち次第で心身に潤いはやってくるものだろうと,CMごときで考えを肥大させてしまいました(笑)。でもああいうCMは好きなほうです。

閑話休題。写真は・・・この季節だと「まだ早いのでは?!」と思ってしまうかもしれませんが,世界の花火が見られるというので,昨夜,携帯電話で撮ったものです。かなり離れたところからのショットなので,とても小さくてすいません(苦笑)。でも,日本の花火とは違った模様(?)で火花が散ったり・・・えらく低い場所でスパークしたりで・・・けっこう新鮮な気分でありました。納涼とは程遠い,肌寒い夜でしたが・・・。

追伸:左利きサイト「クラブレフティ」を更新しています。ぜひお立ち寄りくださいね。

只今のBGM ...... 電気グルーヴ:猫夏

2005/04/21

花の香りと言葉に誘われて。

nao8-1082651192-1このところ・・・しばらくペットを飼っていないのでよく目に止まるのが,カラフルな花。写真はときどき前をとおる民家なんですが,一面を花の壁で覆っておられます。今年もいつもどおりどこかのフラワーパークに行ったような気分にさせてくれるというのは,ある意味いい趣味の世界ですね。

閑話休題。ときおり「誕生花と花言葉」をチェックしたりするのですが・・・今日(4月21日)は「ボタン」。花言葉は「富 貴・ふたりはプリキュア 」だそうです。他にも「ヤナギ」( 愛の悲しみ・自由・従順・素直)「スイートピー 」(思い出・繊細・優美)など。

只今のBGM ...... FMラジオの恋愛相談。

2005/04/20

100円ショップで見つけた駄企画賞。

nao8-1083159960-2少し以前の話になりますが・・・ふと立ち寄った某大手100円ショップで「ネタになりそうなブツを」と探索していたところ・・・ありました! 今日のはちょっとイカしてます。

「昭和の歌謡曲CD付き入浴剤」

なんです。どうして昭和歌謡と入浴剤がカップリングされているのか,お知りになりたい方は発売元のタカラに問い合わせてください。
それにしてもかなり強引な企画であります。「懐かしい青春の歌謡曲を聴きながら、
昭和風入浴剤のお風呂で癒されてください」って,CDプレイヤーそのものを浴室に持
ち込むのですか! ご愁傷様かもしれません。 

入浴剤の香りは昭和時代人気No.1のジャスミンだそうです。CDシングルも見事にアナ
ログ盤をミニチュア化。対象年齢は16歳以上だそうで・・・ちなみに偶然購入したパッ
ケージに入っていたCDは,小川ローザの「風が落とした涙」。確か菊川怜がこれと同
じポーズしてるのをガソリンスタンドで一時期見かけましたね。

なんてくだらない話はさておき・・・あっどうやら入浴後にソファーに腰掛けて聴く
というシチュエーションであることが添えられていたパンフで判明。いずれにせよ,
もしかすると全10曲集めてしまうかもしれません(笑)が,駄菓子屋の当てモノと同
じでコレクション完成までいくつか重複しちゃうでしょう。その節にはどなたかもらっ
てくださいませ。

これからも時折,100円ショップの珍品を取り上げていきます。乞うご期待!!

只今のBGM ...... 小川ローザ:風が落とした涙

2005/04/19

20〜30歳代こそ日本酒を!!

050419_12080001なんてタイトルをつけていますが,毎晩,泥酔しているわけではありません(笑)。ちゃんと自分で休肝日を作っていますし,飲んでもほどほどの量で止めるようにしています。「酔う」というよりは「味」が楽しみです。
それと・・・日本酒って年輩者が飲むものというイメージや,飲み過ぎると頭が痛くなる・・・なんて方が多いかと思いますが・・・高価な大吟醸を買わなくても,現代人の舌に合う日本酒はいくらでもありますし,魚や米には,ベストマッチかと。

なんて抑制のききすぎた?!前節はほどほどに,このところ飲んだ(飲んでいる)お酒の紹介です。


■「篠峯 しぼりたて 無濾過純米吟醸生原酒」(写真左) 

奈良県にある千代酒造のお酒。昨年はこの蔵の「遊々」という純米酒をよく飲んだのですが,同じ蔵の酒だけに,派手さはないけど,品のいい香り,やさしい味わいと共通した所があります。
年末に搾った「しぼりたて」ですが,4月に入って飲むと・・・やっぱり味はのってきています。生原酒といっても,押しが強い感じではないので,食事をしながらでも問題なく飲めました。
(原料米、新潟産五百万石米/精米歩合50%/アルコール度数17〜18度/日本酒度+3/酵母協会9号)

■「大雪渓 純米吟醸」(写真中央)

こちらは長野県在住の方が送ってくださったお酒です。こちらは,今回唯一の火入れ。だから落ち着いた味わいですし,とても素朴な米の味がしました。長野県中部ではよく見かけるお酒とのことですが・・・自分自身ははじめてでした。
(原料米、信州安曇野産・美山錦/精米歩合55%/アルコール度数15〜16度未満/日本酒度+2.5/酸度1.5)

■「明鏡止水 純米無濾過生原酒 垂氷 槽しぼり」(写真右)

ごくときどき購入する酒屋の前を通ったので,そこでときおり買う酒を訊ねたところ,品切れとのこと。そこで,店主に「おすすめの酒は?」と訊ねたところ・・・「長野の『明鏡止水』がいいですよ。とくにこれ!かわいらしい味してます」と指さされたのが,この「垂氷 槽搾り ひとごこち」。言葉通り「綿菓子みたいに口にいれたら甘みと旨みがとけるような」味と後ギレのコントラストでした。
(原料米、ひとごこち/精米歩合55%/アルコール度数17〜18度未満/日本酒度+4/酸度1.7)

只今のBGM ...... ラジオのCM。

2005/04/17

欠点だらけのB型?!.... 血液型性格学って?!

nao8-1106049481-3このところテレビ番組ネタとしてはやや沈静化している?!血液型性格学ですが,お隣の韓国でも血液型占いが大ブームだそうで。中でもB型の男性は「自己中心的で短気」と分析が出ているそうです。

しかも「B型の男」という曲がヒットしたり,B型男性との交際術を伝授する本が刊行されたり,B型男性とA型女性の恋を描くラブコメディー映画が上映されたりと,話題は尽きないようです。

とまれ,この血液型性格学,発祥地は何を隠そう日本で,上記のような話題は,何も韓国だけに限ったことではないことは,言うまでもないですね。

少し以前になりますが,新聞広告や電車の中吊り広告で,寒いダジャレ風コピーも見られる某大手新聞社発行の週刊誌「アエラ」で・・

「血液型/B型をいじめるな 根拠もないのに定説化、笑い事では済まない事態も起きている」

という特集記事があることを発見しました。ちなみにサイト管理人,B型であります。血液型占いでは日本で一番多いA型と相性が悪いらしい?! そんなことはさておき,内容も実際に手にとってザッと目を通しました。やっぱりっていう内容です。

たとえば・・・利き手の話題なんかでいうと,昔は左利きの女性はお嫁に行けないなどという話があったと言われています。それと似たような形で,B型の女性が血液型がB型という理由だけでA型男性との結婚が破談になったという逸話が掲載されていたりするわけですね。

血液型占いを信じようが信じまいが人の勝手ですけど,たとえば「この人って自己チュー」と相手のことを思っている人って,本人にもその要素があったりしませんか?
 たいがいの人間って,自分にとって都合がよければ「いい人」なんです。そんな人間が,血液型や誕生日なんかの前情報で先入観を作って人と接するのはいかがなものか。と思うのは自分一人だけでしょうか?

とにかく,サイト管理人としては,何かの理由で輸血の必要性が生じたときに,どなたかが自分の血液型情報を覚えてくだされば,ぐらいの気持ちです。あと,A型の人だって仲のいい人はいっぱいいますよ(笑)。
それと,日本でも韓国でも精神医学者や科学者サイドからは,血液型と性格の相関性には根拠なく・・・といったコメントが発せられています。

只今のBGM ...... Johnny Conquest : Between You and Me

2005/04/16

Lemon Jelly " '64 - '95 "

0416「ジャケット買い」・・・このささやかな冒険を久しぶりに楽しんでみました。というわけで買ったCD一枚が写真の「'64 - '95」。Lemon Jellyというエレクトロニカのユニットは,名前だけはちょこっとうろ覚えの感アリだったのですが,自分のカンの感度がどうなっているかを占ううえでも,このちょっとおサイケなデザインに賭けてみました。

購入してからわかったことなのですが,このユニットの面々は,音楽のみならず,いろんなアートワークにも長けた人たちとのことで・・・。どうりで,最初に車の中で聴いた瞬間,つい映像が欲しくなりました。と思ったのは当然で,限定盤ではモーショングラフィックのDVDが付いているなんて・・・じゃあそちらを買い直そうか,なんて気持ちにもなっています。

アルバムそのものは,タイトルどおり「1964年から1995年」に発表されたパンクやゴスペルといった既存の曲が,Lemon Jellyの2005年時点の解釈で独自のサウンドに構成されているというもの。自分自身は,もともとパンクやビートの激しいロックが好きだったりするのですが,このアルバムにかんしては「ゆるい」テンポのものが素直に耳に入ってきます。個人的には・・・このアルバムのなかにある,やさしいビートで清涼感を感じるあたりの音がゆったり続けば・・・夜中に車の中で聴くにはもってこいのサウンドじゃないかと思います。しかも,低音量がマッチしている感じです。ちょっと話がそれてしまいますが・・・90年代前半にイギリスにしばし滞在していたことがあって,いろんなイベントに行ったりしましたが・・・,もうあの頃から十分,バンドサウンドでもイギリスの人たちは脱力感に溢れていたなあ。

先月には来日していたとのことですが・・・,ある程度,バンドサウンドとしてのロックもパターンがお決まりになってきた今日この頃。もちろん,そういったものも日頃よく聴いていますが,いつの時代でも新しい「何か」に挑戦している人たちの動向は,やはり気になるものです。「ジャケット買い」は,ときどき大ハズレの時もありますが,新しい世界を発見する,ささやかな楽しみです。これからも懲りずに続けていきます(笑)。

追伸:上記の話題とは別になりますが,メインでやってます利き手のサイト「クラブレフティ」,どんどん更新してます。左利きの方,利き手に興味のある方も,一度ご訪問くださいませ。

只今のBGM ...... Lemon Jelly : 90 aka A Man Like Me

2005/04/14

悪の自覚。

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「一日一善」なんて言葉をよく見かけたり・・・人に迷惑をかけるのはやめましょう・・・なんてよく言いますが・・・。そのじつ・・・けっこう「善いこと」を他人にしようという行為自体・・・自分自身の損得勘定でしていたりしませんか?

おまけに,迷惑をかけるどころか,友達にも迷惑をかけられない世の中かもしれない昨今。「善いことしたい」とか「悪く思われたくない」と思う気持ちが,むしろ自分本位になってしまってることって・・・胸に手を当ててみると多いなあと痛感。

ここはむしろ「一日一悪の自覚」・・・自分自身が悪いことをしてることを一つでも自覚することのほうが・・・より自然ではないかと思う今日この頃。「善いこと」をするより「悪いこと」をするほうが,理屈抜きでより本能的でしょう,きっと。

「一日一悪の自覚」のほうが・・・むしろ迷惑をかけられる本当の意味での人間付き合いができるのでは・・・と。逆説的かもしれませんが。宗教心があるかどうかは別として,これこそが良心の萌芽だと思ってみたりもしますが,いかがでしょう?

とまれ・・・メールでのやりとりが頻繁に行われる今,「迷惑をかける/かけられる」
以前に気分次第で一方的に取捨選択できるコミュニケーション・・・さてさてといったところです。

只今のBGM ...... DJ HELL : wired

2005/04/13

『DJカルチャー』

nao8-1110462720-3日記のタイトルは最近よんだ本であります。著者はドイツ人のウルフ・ポーシャルト。サイト管理人と同じ年齢の人で,学生時代にはモデルやクラブのDJをしたり,卒業後は雑誌の編集長を勤め,今はベルリンの芸術大学で美学の客員教授をしているとのことです。

翻訳そのものはある程度,原文のイメージを崩さずになされていると思いますが,ずいぶんと語り口調風のタッチであるものの,学術論文からの抄訳ということもあり,ヘーゲルやマルクス,フーコー・・・といった知の遺産(巨人)の言説を後ろ盾に,権力や体制への反旗ともいうべきアンダーグラウンドカルチャーの構造や存在を論じていると言える内容です。

かつてのニューアカブームのように,いたずらにカタカナ言葉を並べ,意味もはっきり掴んでないのにクレバーそうに「見せる」時代はとっくに過ぎました。むしろサブカル現象がパズルのように組み合わされていく現代に,学術的な理論はどこまで援用可能かという点で楽しめた本でした。

そんな理屈っぽいことはさておき・・・かつて,自分自身のなかでは,弦や鍵盤を奏でるミュージシャンが上で,DJは多くが楽器ができない人がするもので下といったイメージを持っていました。けれども,ロックもある程度は方程式が出来上がった昨今,もしサウンドそのものへの「快」を求めるとすれば,ライブ演奏の臨場感はもちろんのこと,すでに存在する音源への新しい「聴かせ方」を追求するDJの音づくりでも十分楽しめると思えます。

ある意味,レコードという作品の組み合わせの妙が,かつては再生装置だった音響機器を即興性の高い楽器へとかえてしまうところなど,人間が機械に飼い慣らされずにどう付き合うかといった視点をも投げかけてくれるのではないでしょうか。いろんな物事があふれかえったこの時代そのものの楽しみ方を提案してくれているかのようにも思えます。
いっぽう,オリジナルと思っていた日本のロックバンドの名曲が・・・そのじつ華麗なるパクリ?だったりするわけで・・・たとえば「いとしのエリー」とか「レモンティー」なんていったタイトルのついた曲だったりしますが・・・。

とどのつまり,ミュージシャンや小説家の多くは,良い悪いは別にして,人の興味を引く「ツボ」みたいな元ネタを自分流にアレンジする才能があることは,認めていいでしょう。「パクリ」というのは,そう見せないクレバーさがあれば,十分に才能なんですね,きっと。

無から有を生み出す・・・なんてことは,ほんの一握りの天才だけに許される文句かもしれません。

只今のBGM ...... PIL ...... theme


2005/04/10

桜吹雪と蔵探訪。

050410_12430001新年度だったり新学期だったりで,何かと緊張感も溢れる今日この頃だと思いますが・・・。オフタイムはのどかな空気と花見酒,なんて方も多いのではないでしょうか?

今日は,はるばる?!・・・奈良県の御所市にある「千代酒造」という所に,朝から行って来ました。ここのお酒は「千代」「篠峯」「櫛羅(くじら)」というブランド(ラベル)で流通してます。現代の名工として労働大臣賞を受賞した吉田嘉七郎杜氏(但馬)が醸しているという蔵で,新酒の鑑評会でも何度も金賞を受賞しているそうです。

ここのお酒は,素人の勝手な印象ですが,派手じゃないけど上品でやさしい香り。味わいも舌の上でとてもソフトに広がります。「篠峯 遊々純米」(生原酒)は,値段のわりに味わいがきれいで旨みもしっかりしてるので,個人的によく買っています。

一緒に行ったご一行を迎えてくださったのは,ボクと同年齢の専務さん。「北海道出身でこの蔵でマスオさんとしてきました」とご自身が自己紹介。とてもやさしそうな雰囲気の方で・・・「なるほど・・・ここの酒のイメージ」と思ったりしました。

精米機やタンク等を見せていただいた後,お待ちかねの試飲タイム。上記の「篠峯 遊々純米」(生原酒)から鑑評会に出品した大吟醸まで,みんなで「きく」どころか・・・飲みまくってる人が多かったです。どの酒が一番いいかというのも十人十色。嗜好品は,そのへんが難しいところですね。
そんなひとときも束の間,今度は料理屋に移動して,蔵できかせていただいた酒でお食事タイム。みなさん,旨い酒だとどんどん酒も食事もすすみ・・・喋る喋る(笑) ホント,「日本酒は飲むと頭が痛くなるんで」と敬遠するする人が多いと思いますけど,ちゃんとしたお酒(とくに純米系)なら,よほど飲み過ぎない限り頭痛持ちにはならないです。ハイ。

そうこうするうちに退散する時間になり・・・沿道の桜吹雪を見ながらの帰宅となりました。

写真は・・・一見するとなんてことない田んぼにしか見えませんが,ここ(櫛羅地区)で,この蔵の「櫛羅(くじら)」というお酒の米(山田錦)を作っているそうです。お酒を醸造する蔵が原料米を栽培する。なんだかワインの醸造所みたいだし,風景を思い出しつつ味わえるというところに,味わいが加味されると思います。

天候も良く,花見をしながらではありませんでしたが,桜の花びらの色合いのような味わいを千代酒造で堪能できて,とても有意義な一日でした。

只今のBGM ...... 久々にラジオのFMを聴いてます。

2005/04/08

『贈るうた』

nao8-1105618801-7という詩集(吉野弘:作)のなかに,こんな言葉がありました。

「正しいことをいうときは
 少しひかえめにするほうがいい
 正しいことを言うときは
 相手を傷つけやすいものだと
 気付いているほうがいい」

言い得て妙ですね。

見知らぬ人でもメールでのコミュニケーションの多い昨今ですけど,表面的な付き合いだけではどうしても限界がありますから。

とまれ,よく味わってみるとなかなか厳しい言葉です。

只今のBGM ...... Johnny Conquest : Lefthander

2005/04/06

左利きの木版画家。

nao8-1099574377-2けっこう以前の話ですが・・・たまたま見ていたテレビ番組で,カナダ人でありながら,日本の浮世絵に魅せられ,版画の刷りも彫りもこなすデービッド・ブルさんが紹介されていました。

左利きだというのは作業風景を見ていて一目瞭然でしたが・・・なんと左利きであったことの利点とは・・・毛筆だと左手で書くことは難しいが,版画の場合は左右が反転するので,今度は逆にスムーズに彫れるので左利きであることはとてもいい。そうおっしゃってました。

ちなみに・・・

http://www.asahi-net.or.jp/~xs3d-bull/j_main_page.html

がブルさんご自身のサイトです。もちろん作品がみられますし,ファイルを拡大して見ることの意義を,このサイトにある作品群を見れば実感できます。とても繊細なタッチです。

この日記をご覧の方の中には左利きでない方もたくさんおられると思いますが,まっ左利きの利点のひとつが「さかさまの世界」にはあるということです。

ちなみにエッシャーも左利きでしたね。

只今のBGM ...... 高校時代にライブハウスで見た某バンドのライブテープ。

2005/04/05

Ai

nao8-1091034488-1『Ai--ジョン・レノンが見た日本--』

を,今,パラパラとめくっては眺めています。

オノヨーコさんによれば(序文)「“ai”愛(eyeと同じ発音)というこの本のタイトルは,ジョンがどういう目で日本を見ていたかをおらわしています──愛をもって」
ということです。

日本で見たり感じたりしたことをイラストとローマ字で描き,日本語を,まさにスケッチしたといっていい感覚の本です。日本語学習帳でもあり,ジョンの日本体験記でもあり,大きな意味での“人間の愛”を表現したイラスト集でもあり詩集でもあり・・・。ホント,パラパラとめくっては眺めているだけで,ジョンの人間としてのやさしさを感じてしまいます。
それと・・・こんなことを日本語で表現しようとしていたんだ,と驚かされるものも多々あります。

「mainichi umare kawarimasu」
(毎日生まれかわります)

「SHITTEREBA SHITTE IRU HODO HANASHITAGARANAI SHIRANAKEREBA SHIRANAI HODO HANASHITAGARU」
(知ってれば知ってるほど,話したがらない。
 知らなければ知らないほど話したがる。)

「KIRAKU(DESU)」
(気楽<です>)

などなど。
わかりやすくやさしい表現なんだけど・・・深いですね。
でも,なぜだかとっても楽な気分にさせてくれる一冊です。
「優(やさ)しい」・・・これに尽きます。

また,オノさんの存在って,ジョンという存在に不可欠だったということを,理屈抜きに教えてくれています。
あと・・・これは余談ですが,顔ってその人の生き様がつくっていくということを,ジョンの写真を見ているとよく感じることがあります。

只今のBGM ...... underworld : rez

2005/04/03

sunday morning

nao8-1082257042-4清々しい日曜の朝というのはいいものですね。休息の曜日ということもあり,朝の空気感もどこかしらゆったりとしています。

というわけで,オープンニングに「sunday morning」という曲が入っている・・・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの1st『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』を久しぶりに聴いてみました。
かの有名なバナナ・ジャケットのみならず,サウンドプロデュースもアンディ・ウォーホール。

まあ,知る人ゾ知るロックの名盤ですけれども。ちなみに,自分が所有しているこのアルバムは,バナナがシールになってて剥がれる古いバージョンではありません。あしからず。

それと・・・写真左上にありますのは,ニューヨークのパリジェンヌ:リジー・メルシエ・デクルーの再発1stアルバム。79年にリリースされたもの・・・じつは,以前,この人のアルバムをアナログ盤で持っていたのですが,中古盤屋に売りに出してました。今,こうしてCDで聴き直してますと・・・何か今聴くほうが新鮮ですね。キッキュなパンク・ファンク・ラテン・ディスコ...etcいろんな要素が入っていて,でいて最近のテクノあたりにもしっかりつながってくるような古さを感じさせないサウンドを,今更ながら再認識。何でも,最近,一部のコアな人々の間で80年頃の「no wave〜変態ディスコ」サウンドがリバイバルしているみたいで(当時にそんなムーヴメントがあったとは思えないが),その流れを受けての再発のようです。

このアルバム,タワーレコードでも特集コーナーに一時期おいてあったたりして,正直いってビックリ。今ならそれほど入手は難しくありません。当時の女性ミュージシャンものなら,ブロンディやプリテンダーズあたりよりも,リジー・メルシエ・デクルーの方が今の時代の空気にあってる気がします。ミッション・インポッシブルのテーマ曲のカバーなんて,簡単なギターサウンドながら,とってもカッコイイアレンジです。

ちなみに,このCDをリリースしているのはze recordsという レーベル。ここのジャケットデザインは,シンプルかつ色づかいが絶妙でとてもセンスがいいです。

ぜひ確認してみてください。

それと・・・話題はかわりますが,サイトのほうを更新したしたので,お時間がおありでしたら,ぜひクラブレフティにお寄り下さい。

只今のBGM ...... リジー・メルシエ・デクルー:Mission impossible

2005/04/02

『両手いっぱいの言葉』

nao810802326901_2・・・ときどき手にとって拾い読みする,故・寺山修司の箴言・金言集の文庫本。最初から読んだことは一度もないけど,気まぐれに開けたページを読んでみると・・・

「美しすぎる童話を愛読したものは、大人になってから、その童話に復讐される」

とか・・・

「時計の針が 前にすすむと「時間」になります 後にすすむと「思い出」になりま
す」

なんていった言葉が。ホント,寺山修司という人は,言葉の裏の裏側までシンプルに表現できる人だなあとあらためて思います。大人の世界は綺麗事だけではすまないドロドロしたものがあるし,後ろばかり振り返っても何も見いだせないし・・・。さすがは美輪明宏と一卵性双生児のごとく意見が合って「毛皮のマリー」を書き上げた人ですね。

閑話休題。忘れかけた頃に聴きたくなるのが平山三紀さん。いつも黄色の服を着ている,そういえば,ばんばひろふみ氏と離婚された・・・。さばさばした感じのロートーンのヴォイスで,媚びた感じがしないし,ちょっと悲しげな詩でもさらっと〆るところがいいです。
不思議と暗い気分にさせないところがすごいところですね。淡々と唱ってるような感じだけどとってもノリがいいです。写真のCDは初期のベスト盤。残念ながらこれには「真夜中のエンジェルベイビー」というお気に入りの曲が入っておらず,背景になっているアナログ盤「電撃的東京」で近田春夫がカバーしている分で辛抱(笑)しています。歌謡評論〜テクノポップ〜ヒップホップときてる近田春夫の入れ込み度100万ボルトの一曲でしょう。ファンが本気で唱ってるというのが見え見えです(笑)。

平山さんの歌はリアルタイムで知ったのではなく,少し年輩の人から教えてもらったのですが,今なら,むしろ女性がカラオケネタとして唱ってみたら・・・けっこうウケるかもしれません。

只今のBGM ...... 平山三紀 : ビューティフル・ヨコハマ

2005/04/01

ヒップホップと左利き

0401日頃はあまり聴かないヒップホップやラップ系の音楽を何気なく聴いていたら・・・,とある曲の詞に感度のLEDメーターがレッドゾーンまで達しました。

1995年に発売された・・・メローイエローの1stアルバム「Mellow Yellow Baby」。もう10年前の作品ですが,そのなかの「SURE SHOT featuring R.I.P SLYME 」という曲に・・・


「左ききでも相手持つ手は右,
 利き手で出す指,1(ワン),2(ツー),3(スリー)
 はじめに出したナンバーワン・・・」

という・・・とっても印象深いMCが。こういう何気ないような語りが,けっこう左利きの特徴を目に見えるような形で示してくれるのはうれしいかぎり。

こうしてヒップホップとかを聴いてみると・・・けっこう言葉が楽しめるのでいいですね。このアルバム,今をときめく,ライムスターやリップスライムの人たちもからんでるんですね。

というわけで,左利きについて語っている曲を発見したらどんどん紹介してみたいと思いますが,もしマイナーな曲でもご存じでしたら教えてください!

只今のBGM ...... Mellow Yellow : SURE SHOT featuring R.I.P SLYME

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